Enterprise Vault™ アップグレードの手順

検索ポリシーは、ユーザーが利用できるようにする Enterprise Vault Search 機能の範囲を定義します。検索ポリシーを使用すると、Enterprise Vault 検索ユーザーに次のことを許可できます。

• 閲覧ペインを表示します。このペインには、Enterprise Vault Search で現在選択されているアイテムのプレビューが表示されます。パフォーマンス上の理由から、テープや光ディスクなどの低速のストレージメディアからの呼び戻しを停止するために、閲覧ペインを非表示にしたほうがよい場合があります。

• Enterprise Vault Search に一覧表示されているアイテムを、アーカイブの種類に応じて .nsf、.pst、.zip ファイルのいずれかにエクスポートします。

  一部のエクスポート形式は特定の種類のアイテムでのみ使用できます。たとえば、Outlook メッセージの .nsf ファイルへのエクスポートや、Notes メッセージの .pst ファイルへのエクスポートはできません。Outlook と Notes の両方のメッセージを単一のファイルへエクスポートすることを選択した場合は .zip ファイルのみにエクスポートできます。

• Enterprise Vault 検索ユーザーが有効期限レポートを生成できるようにする場合に選択します。有効期限レポートには、保持期間の終了が近づいている Enterprise Vault からのすべてのアーカイブ済みアイテムが一覧表示されます。60 日で有効期限が切れるアイテムが一覧表示されます。管理者は、Enterprise Vault 管理コンソールから有効期限レポートを生成して、有効期限レポートが Enterprise Vault 検索にロードされるようにすることもできます。

• アーカイブ内のアイテムの保持カテゴリを変更します。保持フォルダと分類機能などの Enterprise Vault の一部の機能では、ユーザーがアイテムの保持カテゴリに加えた変更が上書きされることがあります。保持について詳しくは、『管理者ガイド』を参照してください。

• アーカイブ外、アーカイブ内のアーカイブ済みアイテムをコピーして移動したり、別のアーカイブにアーカイブ済みアイテムをコピーして移動します。これらの処理を許可することを選択すると、ユーザーは自身のアーカイブのフォルダを作成、名前を変更、移動、削除できます。

  また、アーカイブ済みアイテムのコピーとアーカイブ外への移動をユーザーに許可するように選択すると、特定の権限のあるユーザーに追加の機能が提供されます: 他のユーザーの Exchange メールボックスに対するフルアクセス権がある権限のあるユーザーは、Enterprise Vault ジャーナルアーカイブから他のユーザーのメールボックスの［復元済みアイテム］フォルダにアイテムを復元することもできます。

• アーカイブ済みアイテムを削除します。削除権限を付与するように検索ポリシーを定義しても、Enterprise Vault サイトを適切に設定している場合のみ、ユーザーはアイテムを削除できることに注意してください。管理コンソールで、Enterprise Vault サイトの［サイトプロパティ］ダイアログボックスを開き、［アーカイブの設定］タブで［ユーザーはアーカイブからアイテムを削除できる］が選択されていることを確認します。

• Enterprise Vault Search の詳細検索機能を使用するときに、［検索プロパティの選択］ドロップダウンリストの追加オプションから選択します。これらの追加プロパティにより、Enterprise Vault のレコード管理と分類機能でタグ付けしたアイテムに対する検索クエリーの作成が簡単になります。