Veritas Access Enterprise Vault ソリューションガイド

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Product(s): Access (7.4)
Platform: Linux

WORM (Write-Once-Read-Many) のサポート

ファイルが WORM (Write-Once-Read-Many) としてコミットされていると、ファイルのデータを読み取れますが変更はできません。WORM ファイルの保持期間は、WORM ストレージにコミットされた後ファイルを保持する必要のある期間を指定します。保持期間が終了するまで、ファイルは削除できません。保持期間が終了すると、ストレージシステムがファイルの削除を許可します。

Veritas Access 7.4 リリースでは、保持期間の最大値は 2038 年 1 月 19 日、3 時 14 分 7 秒 UTC です。WORM プロパティはファイルレベルで設定されます。ファイルは、「WORM」をサポートするように作成されたファイルシステムで WORM としてコミットまたは有効にできます。WORM のサポートを有効にするため、Storage> fs create コマンドに新しいオプションが追加されています。

Storage> fs list コマンドを使用して、特定のファイルシステムで WORM が有効になっているかどうかを確認できます。

詳しくは、Storage> fs list のマニュアルページを参照してください。

WORM のサポートを有効にするため、ポリシーとして Veritas Access GUI に新しいオプションが追加されています。Veritas Access GUI の[File Systems]タブを使用して、特定のファイルシステムで WORM が有効になっているかどうかを確認できます。

Enterprise Vault 管理コンソールでパーティションを作成中に、[Device stores data in WORM mode]を選択します。

図: 新しいパーティションの作成

新しいパーティションの作成

Enterprise Vault のアーカイブプロセスでは、アイテムがスケジュールされた時刻にアーカイブされるターゲットサーバーを確認します。アイテムがアーカイブされると、どのくらいの期間アーカイブに保持する必要があるか (保持期間) を定義する保持カテゴリがアイテムに自動的に割り当てられます。管理者は、異なる種類のデータに異なる保持カテゴリを定義できます。Enterprise Vault はアーカイブを監視し、保持期間が終了すると、アイテムを削除します。

Enterprise Vault は個々のファイルに保持期間を設定します。ファイルのアクセス時刻を将来の日付に設定して、保持期間を設定します。WORM としてコミットされたファイルについては、ファイルのアクセス時刻が保持期間を示します。

Enterprise Vault は、CIFS 共有を使用します。CIFS 共有では、WORM をサポートするファイルシステムをエクスポートして WORM モードでデータをアーカイブします。full_acl オプションを使用して CIFS 共有を作成します。

この方法で作成されたあらゆるファイルシステムと CIFS 共有は、WORM が有効なストレージ上の Enterprise Vault のアーカイブで WORM ストレージとして使用できます。