Veritas NetBackup™ OpsCenter パフォーマンスおよびチューニングガイド
- 概要
- OpsCenter 構成について
- OpsCenter パフォーマンスおよびチューニングについて
- パフォーマンス向上のための OpsCenter のチューニングについて
- 別のコンピュータへの OpsCenter サーバーの移動
- OpsCenter のベストプラクティス
OpsCenter データベースサービスのキャッシュサイズの調整
データベースサーバーサービスのキャッシュに利用可能なメモリの容量は OpsCenter のパフォーマンスの制御において重要な要因です。OpsCenter をインストールした後、Sybase キャッシュサイズを調整することを推奨します。OpsCenter をインストールした後、OpsCenter に NetBackup マスターサーバーを追加するとデータベースのサイズが急速に増加する場合があります。
OpsCenter サービスのヒープサイズまたはキャッシュサイズの調整についてを参照してください。
メモ:
このセクションで公開されている情報は、ベリタスのラボで、専門知識があるユーザーにより制御された環境で実行されたテストに基づいています。これらはガイドラインとしてのみ使うことができ、100% 正確なベンチマークとして使うべきではありません。
OpsCenter Sybase データベースは、最適なパフォーマンスを実現するためにキャッシュサイズを自動的に調整します。server.conf
ファイルの -ch サーバーオプションを使ってキャッシュサイズを設定することもできます。
次のようなシナリオでは、-ch サイズをさらに高い値に設定することをお勧めします。
-ch 値を手動で変更し、
server.conf
ファイルを監視することによって最大キャッシュサイズが常に使われていることが判明した場合、-ch をさらに高い値に調整することを考慮します。大量のデータベース操作を含む大きなデータベースの -ch 値は、ディスクのデータベースファイルの合計サイズの 50% (またはそれ以上) に設定する必要がある場合があります。
たとえば、データベースファイルの合計サイズが 100 GB の場合、-ch 値は 50 GB (またはそれ以上) に増やす必要がある場合があります。
メモ:
データベースファイルは、
symcOpscache.db
、symcopsscratchdb.db
、symcsearchdb.db
、およびvxpmdb.db
のファイルで構成されます。
Windows で -ch サーバーオプションを使ってキャッシュサイズを設定する方法
INSTALL_PATH\OpsCenter\server\db\conf\server.conf
ファイルを開きます。メモ:
変更する前に
server.conf
ファイルのコピーを保存します。server.conf
ファイルには、次のデフォルトオプションがあります。-n OPSCENTER_<HOST_NAME> -x tcpip(LocalOnly=YES;BROADCASTLISTENER=0; DOBROADCAST=NO;ME=127.0.0.1;ServerPort=13786) -gd DBA -gk DBA -gl DBA -gp 4096 -ti 0 -c 256M -ch 1024M -cl 256M -zl -os 1M -m -o "<INSTALL_PATH>\OpsCenter\server\db\log\server.log"
-c 256M は、データベースページおよびその他のサーバー情報をキャッシュするために予約された初期メモリを示します。 デフォルト値は 256 MB です。
-cl 256M は、自動的にキャッシュサイズを変更する際の下限となる最小キャッシュサイズを示します。 デフォルトの最小キャッシュサイズは 256 MB です。
-ch 1024M は、自動的にキャッシュサイズを増やす際の上限となる最大キャッシュサイズを示します。 デフォルトの最大キャッシュサイズは 1024 MB です。
たとえば、初期および最小キャッシュサイズを 1024 MB に増やし、最大キャッシュサイズを 4 GB に設定するには、サンプル server.conf ファイルの -c 256M -ch 1024M -cl 256M を
-c 1024M -ch 4G -cl 1024M -cs
に置き換えます。-n OPSCENTER_<HOST_NAME> -x tcpip(LocalOnly=YES;BROADCASTLISTENER=0; DOBROADCAST=NO;ME=127.0.0.1;ServerPort=13786) -gd DBA -gk DBA -gl DBA -gp 4096 -ti 0 -c 256M -ch 1024M -cl 256M -zl -os 1M -m -o "<INSTALL_PATH>\OpsCenter\server\db\log\server.log"
前述の内容を次のように変更します。
-n OPSCENTER_<HOST_NAME> -x tcpip(LocalOnly=YES;BROADCASTLISTENER=0; DOBROADCAST=NO;ME=127.0.0.1;ServerPort=13786) -gd DBA -gk DBA -gl DBA -gp 4096 -ti 0 -c 1024M -ch 4G -cl 1024M -zl -os 1M -m -o "<INSTALL_PATH>\OpsCenter\server\db\log\server.log"
同様に、初期および最小キャッシュサイズを 1 GB に増やし、最大キャッシュサイズを 2 GB に設定するには、
server.conf
ファイルの -c256M -ch 512M -cl 256M を -c 1G -ch 2G -cl 1G -cs に変更する必要があります。-cs オプションはデータベースサーバーのキャッシュサイズの変更をログに記録します。
キャッシュサイズの変更内容は、
<INSTALL_PATH>\server\db\log\server.log
ファイルで確認できます。server.conf
ファイルを保存します。- 次のように、OpsCenter サービスを停止し、再起動します。
INSTALL_PATH\OpsCenter\server\bin\opsadmin.bat stop
INSTALL_PATH\OpsCenter\server\bin\opsadmin.bat start
UNIX で -ch サーバーオプションを使ってキャッシュサイズを設定する方法
<INSTALL_PATH>/SYMCOpsCenterServer/db/conf/server.conf
ファイルを開き、-ch オプションの値を変更します。メモ:
変更する前に
server.conf
ファイルのコピーを保存します。server.conf
ファイルには、次のデフォルトオプションがあります。-n OPSCENTER_<HOST_NAME> -x tcpip(LocalOnly=YES;BROADCASTLISTENER=0; DOBROADCAST=NO;ME=127.0.0.1;ServerPort=13786;) -gd DBA -gk DBA -gl DBA -gp 8192 -ti 0 -c 256M -ch 1024M -cl 256M -zl -os 1M -m
-c 256M は、データベースページおよびその他のサーバー情報をキャッシュするために予約された初期メモリを示します。 デフォルト値は 256 MB です。
-cl 256M は、自動的にキャッシュサイズを変更する際の下限となる最小キャッシュサイズを示します。 デフォルトの最小キャッシュサイズは 256 MB です。
-ch 1024M は、自動的にキャッシュサイズを増やす際の上限となる最大キャッシュサイズを示します。 デフォルトの最大キャッシュサイズは、64 ビットシステムに対して 1024 MB です。
たとえば、キャッシュサイズを 1024 MB に増やし、最大キャッシュサイズを 4 GB に設定するには、サンプル server.conf ファイルの -c 256M -ch 1024M -cl 256M を
-c 1024M -ch 4G -cl 1024M -cs
に置き換えます。-n OPSCENTER_<HOST_NAME> -x tcpip(LocalOnly=YES;BROADCASTLISTENER=0; DOBROADCAST=NO;ME=127.0.0.1;ServerPort=13786;) -gd DBA -gk DBA -gl DBA -gp 8192 -ti 0 -c 256M -ch 1024M -cl 256M -zl -os 1M -m
前述の内容を次のように変更します。
-n OPSCENTER_<HOST_NAME> -x tcpip(LocalOnly=YES;BROADCASTLISTENER=0; DOBROADCAST=NO;ME=127.0.0.1;ServerPort=13786;) -gd DBA -gk DBA -gl DBA -gp 8192 -ti 0 -c 1024M -ch 4G -cl 1024M -zl -os 1M -m
この例では、
server.conf
ファイルの -c 256M -ch 1024M -cl 256M を -c 1024M -ch 1G -cl 1024M -cs に置き換えて、初期および最小キャッシュサイズを 1024 MB に増やし、最大キャッシュサイズを 4 GB に設定しています。同様に、初期および最小キャッシュサイズを 1 GB に増やし、最大キャッシュサイズを 2 GB に設定するには、
server.conf
ファイルの -c256M -ch 1024M -cl 256M を -c 1G -ch 2G -cl 1G -cs に変更する必要があります。-cs オプションはデータベースサーバーのキャッシュサイズの変更をログに記録します。
キャッシュサイズの変更内容は、
INSTALL_PATH/SYMCOpsCenterServer/db/log/dbserver.log
ファイルで確認できます。server.conf
ファイルを保存します。- 次のように、OpsCenter サービスを停止し、再起動します。
INSTALL_PATH/SYMCOpsCenterServer/bin/opsadmin.sh stop
INSTALL_PATH/SYMCOpsCenterServer/bin/opsadmin.sh start