重要: この記事ではマイナーバージョンのアップグレード手順を紹介いたします。
つまり、
Backup Exec 25 から 25.x、
Backup Exec 22 から 22.x、
Backup Exec 21 から 21.x、
Backup Exec 20 から 20.x、
のように、同じバージョン内でマイナーバージョンをアップグレードするときに実施する手順になります。
Backup Exec 24 から Backup Exec 25、
Backup Exec 23 から Backup Exec 24 または 25、
Backup Exec 22 から Backup Exec 23 または 24、
Backup Exec 21 から Backup Exec 22 または 23、
Backup Exec 20 から Backup Exec 21 または 22、
のように、メジャーバージョンをアップグレードする場合は、Related Article セクションにあります 100048274 の記事を参照してください。
なお、この手順を実施しても、既存の Backup Exec の設定、ジョブ、レポート、カタログ情報はアップグレード後も引き継がれます。
Backup Exec アップグレード手順 (Patch Installer を使用したマイナーバージョンのアップグレード)
1. Backup Exec サービスアカウントの資格情報を使用して Backup Exec サーバーにログインします。
2. すべての Backup Exec サービスと Backup Exec 用の SQL サーバーのサービスを停止します。
Backup Exec 22 以降では、Backup Exec 用の SQL Server のデフォルトのインスタンス名は [BKUPEXEC64] で、サービスの名前は [SQL Server (BKUPEXEC64)] です。Backup Exec 21 以前の デフォルトのインスタンス名は [BKUPEXEC] で、サービスの名前は [SQL Server (BKUPEXEC)] です。
サービスの停止でエラーが発生する場合は、サーバーを再起動し、再度停止します。
3. Backup Exec インストールフォルダーにある [Data] と [Catalogs] フォルダーのバックアップを作成します。
デフォルトの Backup Exec インストールフォルダーは、[C:\Program Files\Veritas\Backup Exec\] または [C:\Program Files\Symantec\Backup Exec\] です。
4. カスタムレポートが構成されている場合は、インストールフォルダーにある [Reports] フォルダーもバックアップします。
5. 停止したすべての Backup Exec サービスと Backup Exec 用の SQL サーバーのサービスを開始します。
注: 以下、 Backup Exec 25 から 25.1 へのアップグレード手順です。バージョンによりファイル名などの違いがありますが操作手順は同じです。
6. Backup Exec 管理コンソールが起動している場合は、終了させます。
7. 予めダウンロードしておいた BE_25_1_1193_1335.zip を解凍します。BE1193.1335RSP1_x64bit.exe が解凍されることを確認します。
8. [BE1193.1335RSP1_x64bit.exe] を右クリックし管理者として実行します。
図1.

9. [更新] をクリックします。
図2.

10. アップグレードが実行されます。
アップグレードが完了しますと、以下の画面が表示されますので [完了] がクリックし、アップグレード作業を完了させます。
図3.

11. システムを再起動します。
システムを再起動せずに Backup Exec 管理コンソールを起動させると以下のダイアログが表示されますので、Backup Exec を使用可能にするために再起動を実施します。
図4.
12. Backup Exec 管理コンソールを起動させ、バージョンを確認します。
注: 以下、 Backup Exec 25 から 25.1 へのアップグレードでのバージョン番号となります。適用するバージョンにより数字は異なります。
BE_25_1_1193_1335.zip を適用した際の画像となります。
図5.

図6.

13. すべてのリモートエージェントをアップグレードします。
この作業は、重複排除ディスクストレージの変換処理中も実施することができます。
アップデートまたは Hotfix をインストールした場合も、リモートエージェントのアップグレードが必要です。
14. Windows エージェントのアップグレードは、[バックアップとリストア] タブで対象サーバーをコントールキーを押しながら選択し、[サーバーと仮想ホスト][更新] をクリックします。
図7.

14. アップグレード後に再起動が必要になる場合があるため、リモートエージェントをいつどのようにアップグレードするかを指定できます。
図8.

15. Linux エージェントのアップグレードは、<Backup Exec インストールフォルダー>\Agents にある [ralus<バージョン番号>.tar.gz] ファイルを Linux サーバーにコピー後展開し、展開先にある installraluspatch.sh コマンドを実行します。ralus*tar.gz ファイルが複数ある場合は最新のファイルをコピーし展開します。
図9.

補足:
Backup Exec 25 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 23 が最低限必要なバージョンです。
Backup Exec 24 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 22 が最低限必要なバージョンです。
Backup Exec 23 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 21 が最低限必要なバージョンです。
Backup Exec 22 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 20 が最低限必要なバージョンです。
Backup Exec 21 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 15 が最低限必要なバージョンです。
Backup Exec 20 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 2014 が最低限必要なバージョンです。