Backup Exec アップグレード手順

Article: 100048274
Last Published: 2022-11-08
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Product(s): Backup Exec

重要: この記事の情報を手順を実施する前に、記事:100048239 の情報がレビューされ、理解されていることを確認してください。

既存の Backup Exec の設定、ジョブ、レポート、カタログ情報はアップグレード後も引き継がれます。

 

Backup Exec アップグレード手順

 

1. Backup Exec サービスアカウントの資格情報を使用して Backup Exec サーバーにログインします。

2. すべての Backup Exec サービスと Backup Exec 用の SQL サーバーのサービスを停止します。
デフォルトの Backup Exec 用の SQLサーバーのインスタンス名は [BKUPEXEC] で、サービスの名前は [SQL Server (BKUPEXEC)] です。Backup Exec 22 以降では、デフォルトのインスタンス名は [BKUPEXEC64] です。

3. Backup Exec インストールフォルダーにある [Data] と [Catalogs] フォルダーのバックアップを作成します。
デフォルトの Backup Exec インストールフォルダーは、[C:\Program Files\Veritas\Backup Exec\] または [C:\Program Files\Symantec\Backup Exec\] です。

4. カスタムレポートが構成されている場合は、インストールフォルダーにある [Reports] フォルダーもバックアップします。

5. Backup Exec 用 SQL サーバーのサービスを開始します。

6. 予めダウンロードしておいた、Backup Exec インストールメディアの ISO ファイルを Backup Exec サーバーにマウントします。

7. [Browser.exe] を右クリックし管理者として実行します。

注: 以下の図は Backup Exec 21 のものです。バージョンにより若干の違いがありますが操作手順は同じです。

図1.

8. 使用する言語を選択します。

図2.

9. 製品をインストールするをクリックします。

図3.

10. Backup Exec をクリックして、アップグレードを行います。

図4.

 

11. メディアの検証が完了するのを待ちます。

図5.

 

12. 使用許諾契約書の内容をスクロールして確認後、 [同意します] を選択し、[次へ] をクリックします。

図6.

 

13. [ローカルインストール] を選択して、[次へ] をクリックします。

図7.

 

14. 環境チェックが完了するのを待ちます。

図8.

 

15. 環境チェックの結果を確認して、[次へ] をクリックします。

図9.

 

16. 予めダウンロードしておいたライセンスファイルをインポートします。

ベリタスライセンスポータル (VEMS / Veritas Entitlement Management System) にアクセスできる場合は、資格 ID を入力してライセンスファイルを取得することもできます。

図10.

 

17. ライセンスを確認し、必要に応じてこのサーバーで使用するライセンス数を入力します。

図11.

 

18. このサーバーで使用するオプションを確認し、[次へ] をクリックします。

図12.

 

19. インストールする言語を確認し、[次へ] をクリックします。

図13.

 

20. Backup Exec サービスアカウントのユーザー名とパスワードを入力し、[次へ]をクリックします。

図14.

 

21. インストール先の確認画面が表示されますが、アップグレード時は変更できません。[次へ] をクリックします。

図15.

 

22. インストールプログラムがアップグレード前の Backup Exec データベースをバックアップします。バックアップ先を指定するかデフォルトの場所を確認し、[次へ] をクリックします。

図16.

 

23. インストールの概略が表示されますので、内容を確認し [インストール] をクリックします。

図17.

 

24. Backup Exec データベースの移行処理が完了するのを待ちます。

図18.

 

25. 移行が完了すると次の画面が表示されます。[デフォルトブラウザで移行レポートを表示する] をクリックし内容を確認します。

問題がなければ [移行レポートに記録された変更点を確認しました] にチェックを入れ、[次へ] をクリックします。

図19.

 

26. アップグレード処理が行われます。

図20.

 

27. アップグレードが完了すると次の画面が表示されます。

再起動が必要な場合は、[システムの再起動] にチェックが入ります。この場合はシステムを再起動すると Backup Exec が使用可能になります。

図21.

 

28. 完了をクリックするとアンケート画面が表示されます。

できましたらアンケートにご協力ください。図21 で [システムの再起動] にチェックが入っている場合は、この画面で [完了] をクリックするとシステムが再起動します。

図22.

 

29. 重複排除ディスクストレージが構成されている場合は、アップグレード後に重複排除ディスクストレージがオフラインまたは変換中と表示される場合があります。

図23.

 

30. 重複排除ディスクストレージの変換が行われている場合は、ストレージデータが新しいバージョンに変換されていることを示すアラートが出力されます。

図24.

31. 重複排除ディスクストレージの変換が完了すると、変換完了のアラートが出力されます。

(旧バージョンの情報) Backup Exec 20 より古いバージョンからのアップグレードの場合は、変換中に重複排除ディスクストレージがオフラインとなり使用できませんので、変換完了を待ちます。変換完了後に、重複排除用サービスを含むすべての Backup Exec のサービスを再起動します。

図25.

 

32. 事前にインストールイメージのダウンロードを実施した場合は、ダウンロード後にさらに新しいアップデートやホットフィクスがリリースされている場合があります。

管理コンソール左上の Backup Exec アイコンから [インストールとライセンス] [Veritas Update] をクリックし更新を確認します。

新しいアップデートまたはホットフィクスがあればインストールします。

自動で選択されているアップデートの次に Hotfix がある場合は、アップデートをインストール後に、再度 Veritas Update を実行し、Hotfix をインストールします。

図26.

 

33. すべてのリモートエージェントをアップグレードします。

この作業は、重複排除ディスクストレージの変換処理中も実施することができます。

アップデートまたは Hotfix をインストールした場合も、リモートエージェントのアップグレードが必要です。

34. Windows エージェントのアップグレードは、[バックアップとリストア] タブで対象サーバーをコントールキーを押しながら選択し、[サーバーと仮想ホスト][更新] をクリックします。

図27.

 

35. アップグレード後に再起動が必要になる場合があるため、リモートエージェントをいつどのようにアップグレードするかを指定できます。

図28.

 

36. Linux エージェントのアップグレードは、Backup Exec インストールメディア内の Linux フォルダーにある [RALUS_RAMS-<バージョン番号>.tar.gz] ファイルを Linux サーバーにコピー後展開し、展開先にある installralus コマンドを実行します。

図29.

 

37. インストールメディアに含まれていないアップデートまたは Hotfix を適用した場合は、<Backup Exec インストールフォルダー>\Agents にある [ralus<バージョン番号>.tar.gz] ファイルを Linux サーバーにコピー後展開し、展開先にある installraluspatch.sh コマンドを実行します。ralus*tar.gz ファイルが複数ある場合は最新のファイルをコピーし展開します。

図30.

 

 

補足:

Backup Exec 22 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 20 が最低限必要なバージョンです。

Backup Exec 21 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 15 が最低限必要なバージョンです。

Backup Exec 20 に直接アップグレードを実行できるのは、Backup Exec 2014 が最低限必要なバージョンです。

 

前の Backup Exec を最新バージョンの Backup Exec にアップグレードする場合は、一旦 直接アップグレードがサポートされているバージョンにアップグレードする必要があります。

 

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