NetBackup™ SAN クライアントおよびファイバートランスポートガイド
- SAN クライアントとファイバートランスポートの概要
- 配備の計画
- SAN クライアントの配置計画
- SAN クライアントの操作上の注意事項
- SAN クライアントの宛先ストレージについて
- SAN クライアントとファイバートランスポートのホストを選択する方法
- エージェントの NetBackup SAN クライアントサポートについて
- クラスタリングのための NetBackup SAN クライアントサポート
- NetBackup SAN クライアントの Windows Hyper-V サーバーサポートについて
- NetBackup SAN クライアントのサポート外のリストアについて
- ファイバートランスポートのスループットについて
- SAN クライアントへの SAN メディアサーバーの変換
- SAN の準備
- SAN クライアントとファイバートランスポートのライセンス
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの構成
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの構成
- ファイバートランスポートメディアサーバーの設定
- ターゲットモードドライバについて
- nbhba モードと ql2300_stub ドライバについて
- FC に接続されるデバイスについて
- HBA ポートを識別する方法
- Solaris での HBA ポートの検出について
- ファイバーのトランスポートのメディアサーバーおよび VLAN について
- nbhba モードの開始
- ファイバートランスポートメディアサーバー HBA ポートのマーク付け
- メディアサーバーのファイバートランスポートサービスの設定
- 16 gb ターゲットモード HBA サポート向けのメディアサーバーファイバートランスポートサービスの構成
- 16 gb ターゲットモード HBA をサポートする FTMS の状態の表示
- 16 gb ターゲットモード HBA をサポートする HBA ポートの識別
- SAN クライアントの構成
- クラスタ内の SAN クライアントの構成
- ファイバートランスポートのプロパティの構成について
- ファイバートランスポートのプロパティの構成
- [ファイバートランスポート (Fibre transport)]プロパティ
- SAN クライアント使用設定について
- SAN クライアントの使用設定の構成
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの管理
- SAN クライアントとファイバートランスポートの無効化
- SAN クライアントとファイバートランスポートのトラブルシューティング
- SAN クライアントとファイバートランスポートのトラブルシューティングについて
- SAN クライアントのトラブルシューティングの TechNote
- ファイバートランスポートログの表示
- 統合ログについて
- ファイバートランスポートサービスの停止と開始
- 16 gb ターゲットモード HBA サポート向けのファイバートランスポートサービスの起動および停止
- バックアップはファイバートランスポートデバイスが使用可能であっても LAN にフェールオーバーする
- Veritas モジュールのロード時のカーネルの警告メッセージ
- SAN クライアントのサービスが起動しない
- SAN クライアントファイバートランスポートサービスの検証
- SAN クライアントがファイバートランスポートを選択しない
- メディアサーバーのファイバートランスポートデバイスがオフライン
- ファイバートランスポートデバイスの検出なし
- 付録 A. AIX に固有の構成の詳細
- 付録 B. HP-UX に固有の構成の詳細
- 索引
SAN クライアントのファイバートランスポートサービスの設定
SAN クライアントとして機能させる NetBackup クライアントで、SAN クライアントのファイバートランスポートサービスを有効にする必要があります。この処理で、SAN クライアントのオペレーティングシステムは FT メディアサーバー上の FT デバイスを検出します。
警告:
NetBackup SAN クライアントを、NetBackup サーバーとして使用することはできません。したがって、システムでは、NetBackup クライアントソフトウェアのみがインストールされるように、SAN クライアントにするクライアントを構成します。
NetBackup クライアントを SAN クライアントとして構成する方法
- Veritas PBX サービスがクライアントで有効になっていることを次のように確認します。
UNIX と Linux システムで、NetBackup の bpps -x コマンドを実行し、pbx_exchange プロセスが有効になっていることを確認します。
Windows システムで、コンピュータ管理コンソールを使用して、Veritas Private Branch Exchange サービスが有効になっていることを確認します。
- クライアントで次のコマンドを実行して、SAN クライアントのファイバートランスポートサービス (nbftclnt) を有効にします。
UNIX および Linux の場合:
/usr/openv/netbackup/bin/bpclntcmd -sanclient 1
Windows の場合:
install_path\NetBackup\bin\bpclntcmd.exe -sanclient 1
次の手順を実行して、SAN クライアントの FT サービスを起動します。
Linux の場合: システムをブートします。これによって、オペレーティングシステムのデバイス検出も開始されます。(代わりに、NetBackup の bp.start_all コマンドを実行して、クライアント FT サービスを起動することもできます。)
AIX、HP-UX、Solaris の場合: NetBackup の bp.start_all コマンドを実行します。このコマンドは、次のディレクトリに存在します。
/usr/openv/netbackup/bin
Windows の場合: システムをブートします。これによって、オペレーティングシステムのデバイス検出も開始されます。
- 手順 3 でブートされなかったシステムでは、SAN クライアントのオペレーティングシステムにデバイスの検出を強制させるための操作を実行します。
オペレーティングシステムで、ターゲットモードになっているメディアサーバーの各 HBA ポートにつき、FT デバイスは 2 つ検出される必要があります。
SAN クライアントのファイバートランスポートサービス (nbftclnt) によって、デバイスの検出時にドライバスタック機能が検証されます。検証が失敗した場合、ファイバートランスポートはクライアントで有効になりません。
クライアントの OS が FT デバイスを検出すると、SAN クライアントが NetBackup に登録されます。手動またはデバイス構成ウィザードを使用して SAN クライアントを追加する必要はありません。
- また、クライアントシステムの FT デバイスに対してスキャン操作を試行することもできます。
クライアントシステムで FT デバイスが検出されない場合は、次の項目を確認します。
ファイバーチャネルのドライバが SAN クライアントにインストールされている。
ファイバーチャネルスイッチで SAN クライアントの HBA ポートが有効になっている。
ファイバーチャネルスイッチでメディアサーバーの HBA ポートが有効になっている。
SAN クライアントがファイバーチャネルスイッチのネームサーバーにログインしている。
FT メディアサーバーがファイバーチャネルスイッチのネームサーバーにログインしている。
SAN クライアントポートで FT メディアサーバーポートがゾーン化されている。
ゾーンが有効な構成に含まれている。