NetBackup™ 管理者ガイド (高可用性環境)
- このマニュアルについて
- 単一障害点に対する NetBackup の保護
- カタログバックアップとリカバリを使用したサイトディザスタリカバリについて
- 自動イメージとカタログレプリケーションによるサイトの損失保護について
- 完全カタログレプリケーションを使った NetBackup プライマリサーバーの配備
- クラスタでの NetBackup を使用したバックアップおよびリストア
クラスタ内のデータのリストアについて
ファイルを共有ディスクドライブにリストアする場合は、それらのファイルを仮想サーバー名にリストアします。各データベースファイルをリストアする場合は、データベースアプリケーションがインストールされているクライアントに対応する仮想サーバー名に、対象のファイルをリストアします。
メモ:
クラスタ環境では、コンピュータに複数の仮想名があるため、複数のクライアント名のコンテキストでファイルをバックアップできます。バックアップポリシーを慎重に計画することで、この問題を回避できます。ただし、バックアップイメージを検索するために複数のクライアント名を参照する必要のある場合があります。また、必要なすべてのファイルをリストアするために、複数のリストアの実行が必要になる場合もあります。
バックアップ、アーカイブおよびリストアコンソールは、そのクライアント名のコンテキストで動作します。リダイレクトリストアを実行して、仮想サーバー名を使用してバックアップされた共有ディスクにファイルをリストアする必要があります。NetBackup では、NetBackup プライマリサーバーで必要な構成を行った場合にのみ、リダイレクトリストア操作を実行できます。リダイレクトリストアを許可する方法については、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
この他にも、プライマリサーバー上に適切な altnames ディレクトリエントリを作成することが必要な状況があります。NetBackup によってクライアントからのファイルのリストアが試行される時、処理が失敗し、次のエラーメッセージが表示される場合があります。
131 client is not validated to use this server
このメッセージが表示された場合、処理を成功させるためには altnames ディレクトリを設定する必要があります。たとえば、必要なネットワークインターフェースパラメータにクライアントの有効なネットワーク名が設定されているとします。しかし、この名前は、そのクライアントの NetBackup クライアント名パラメータと一致するとは限りません。この状況は、クラスタ内の NetBackup クライアントで頻繁に発生します。代わりに、サーバー主導リストアを実行して、altnames ディレクトリを設定せずに済むようにすることもできます。
例: NetBackup クラスタ内のユーザー主導リストアの実行を参照してください。