NetBackup™ プライマリサーバーのクラスタ化管理者ガイド
- NetBackup プライマリサーバーのクラスタ化の概要
- Windows Server Failover Clustering での NetBackup
- Linux の Veritas Cluster Server での NetBackup
- Linux 上の VCS に NetBackup フェールオーバーサーバーをインストールする場合のインストール前チェックリストについて
- Windows 上の Veritas Cluster Server での NetBackup
- NetBackup の構成
- 操作上の注意事項
- 付録 A. 複数インターフェースを使用するクラスタ内の NetBackup プライマリサーバー
Linux 上の VCS での NetBackup フェールオーバーサーバーのアップグレード
メモ:
NetBackup では、既存のフェールオーバー非対応 NetBackup サーバーの、フェールオーバー対応 NetBackup サーバーへのアップグレードはサポートされていません。Veritas のエンタープライズテクニカルサポートにお問い合わせください。
メモ:
Veritasは NetBackup 10.3 とともにインストールされる最新の VCS エージェントを使用することを要求します。以前のバージョンのエージェントは、サポートされません。
NetBackup フェールオーバーサーバーをアップグレードする方法
- カタログバックアップを含むクラスタ環境の有効なバックアップが存在することを確認します。
- クラスタ外で実行されている各 NetBackup サーバーについて、サーバーリストが正しいことを確認します。このリストには、NetBackup を実行できる各ノードの名前と仮想サーバーの名前が含まれている必要があります。
- アップグレードを開始する前に、VCS NetBackup クラスタリソースをオフラインにします。
メモ:
アクティブノードのアップグレード時に共有ディスクと IP リソースがオンラインであることを確認してください。
- haconf -makerw を使用して読み取り/書き込みモードで VCS 構成を有効にします。
- 次のコマンドを実行して、NetBackup グループをフリーズします。
hagrp -freeze <nbu_group_name> -persistent
- 次のコマンドを使用して NetBackup グループのすべてのノードの NetBackup クラスタエージェントを停止します。
haagent -stop NetBackup -force -sys <node>
- アップグレードプロセスは、アップグレード元のリリースによって異なります。
- (10.1.1 以前からのアップグレード) 次の手順を実行します。
次に記載されている手順に従って、クラスタ環境で NetBackup をアップグレードします。
事前チェックの db_ping_check を含め、すべての重要な事前チェックが成功したことを確認します。
アクティブノードに、NetBackup サーバーソフトウェアをインストールします。
『NetBackup インストールガイド』https://www.veritas.com/docs/DOC5332に記載されている手順に従って、NetBackup をアップグレードします。
サーバー名を指定する必要がある場合は、サーバーの仮想名を指定します。
- (10.2 以降からのアップグレード) アクティブノードに、NetBackup サーバーソフトウェアをインストールします。
次の点に注意してください。
『NetBackup インストールガイド』に記載されている手順に従って、NetBackup をアップグレードします。
サーバー名を指定する必要がある場合は、サーバーの仮想名を指定します。
- NetBackup がフェールオーバーできるそれぞれの非アクティブノードに、NetBackup サーバーソフトウェアをインストールします。
次の点に注意してください。
『NetBackup インストールガイド』https://www.veritas.com/docs/DOC5332に記載されている手順に従って、NetBackup をアップグレードします。
サーバー名を指定する必要がある場合は、サーバーの仮想名を指定します。
- アップグレードをインストールしたら、クラスタ内のすべてのノードにセキュリティ証明書が配備されているかどうかを確認します。配備されていない場合、クラスタ内のすべてのノードでセキュリティ証明書を生成します。
クラスタ化された NetBackup セットアップでの証明書の配備について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。
- NetBackup グループのすべてのノードで VCS NetBackup クラスタエージェントを起動します。次のコマンドを使用します。
haagent -start NetBackup -sys <node>
- haconf -makerw を使用して読み取り/書き込みモードで VCS 構成を有効にします。
- 次のコマンドを使用して、NetBackup グループを解凍します。
hagrp -unfreeze <nbu_group_name> -persistent
- haconf -dump -makero を使用して読み取り専用モードで VCS 構成を有効にします。
- NetBackup グループをオフラインにしてから、オンラインにします。
- NetBackup サーバーがインストールされているそれぞれのノードで、NetBackup オプション製品をアップグレードします。
- NetBackup がクラスタ内で正しくフェールオーバーできることを確認します。
メモ:
グループの凍結または解凍時に、構成の状態が読み書きモードにあることを確認してください。