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Enterprise Vault™ Exchange Server アーカイブの設定

Last Published: 2021-12-06

Product(s): Enterprise Vault (14.2)

カスタムフィルタの IGNORENODEFAULT レジストリエントリの設定

適切なレジストリキーを設定してアーカイブタスクのカスタムフィルタやカスタムプロパティを有効にした場合は、特定の設定エンティティを使ってアーカイブタスクのデフォルトの処理を定義する必要があります。たとえば、特定のフィルタルールを使って特定の対象をアーカイブする場合、カスタムフィルタを行うアーカイブ対象ごとに名前付きの XML ルールセットファイルが存在している必要があります。また、アーカイブタスクが処理するその他のアーカイブ対象で使うフィルタルールを提供するため、Default Filter Rules.xml ファイルも存在している必要があります。このファイルが存在しない場合、アーカイブタスクは停止し、イベントログにエラーが報告されます。

代わりに、Default Filter Rules.xml ファイルが存在しなくても IGNORENODEFAULT レジストリエントリを設定すると、アーカイブタスクはファイルが存在しないという事実を無視し、名前付きのルールセットファイルが存在しないすべての対象のアーカイブ時にデフォルトのアーカイブタスクポリシー設定を使います。

また IGNORENODEFAULT レジストリエントリを使って、名前付きのルールセットファイルの存在するアーカイブ対象のみにカスタムフィルタを制限できます。(Default Filter Rules.xml ファイルが存在する場合、カスタムフィルタが有効になっているすべてのアーカイブタスクでデフォルトとして使われます)。

同様に、特定の対象アーカイブの場所にカスタムプロパティのインデックス付けを適用するには、通常は次の設定エンティティが必要です。

インデックス付けするカスタムプロパティと関連付けされた内容のカテゴリを定義するエントリを含んだ Custom Properties.xml ファイル
カスタムプロパティのインデックス付けが必要な各アーカイブ対象の個別の名前付きルールセットファイル
Custom Properties.xml で、名前付きルールセットファイルで対応していない他の場所からアーカイブされたすべてのメッセージに使うデフォルトの内容のカテゴリ

ただし、カスタムフィルタとカスタムプロパティのインデックス付けを名前付きの対象に制限する場合は、Custom Properties.xml でのデフォルトの内容のカテゴリの設定を省略し、IGNORENODEFAULT レジストリエントリを設定する方がより効率的です。この方法を使った場合、カスタムプロパティのインデックス付けは、名前付きルールセットファイルで明示的に定義された場所にのみ適用されます。

カスタムフィルタの IGNORENODEFAULT レジストリエントリを設定する方法

カスタムプロパティとカスタムフィルタが有効になっているアーカイブタスクを実行しているコンピュータに、Enterprise Vault サービスアカウントでログインします。
レジストリエディタを起動します。

次の場所にナビゲートします。

HKEY_LOCAL_MACHINE
\Software
 \Wow6432Node
  \KVS
   \Enterprise Vault
    \External Filtering
     \Journaling|Mailbox|PublicFolder

必要なアーカイブキー (Journaling、Mailbox、PublicFolder のいずれか) を右クリックし、［新規］、［キー］の順に選択します。
新しいキーに EnterpriseVault.CustomFilter という名前を付けます。
EnterpriseVault.CustomFilter を右クリックし、IGNORENODEFAULT という新しい DWORD を作成します。
値を 1 に設定すると、不明なデフォルトファイルや設定が無視されます。
このキーは、選択したアーカイブの種類のすべてのタスクに適用されます。
レジストリエディタを閉じます。
関連付けされたアーカイブタスクを再開します。
複数のコンピュータでアーカイブタスクを実行している分散環境では、カスタムフィルタとカスタムプロパティが有効になっているアーカイブタスクを実行している各コンピュータで、これらの手順を実行する必要があります。