Veritas InfoScale™ 8.0.2 インストールガイド - Linux
- 第 I 部 計画および準備
- Veritas InfoScale の概要
- Veritas InfoScale のライセンス
- システム必要条件
- インストール準備
- プライベートネットワークの設定
- 共有ストレージの設定
- SF Oracle RAC システムのインストール手順の計画
- セキュアブート環境での配備の準備
- 第 II 部 Veritas InfoScale のインストール
- 第 III 部 Veritas InfoScale のアンインストール
- 第 IV 部 インストールの参考情報
InfoScale 暗号用公開鍵の取得 (セキュアブートが有効なシステムの場合)
この要件は、セキュアブート機能が有効になっているシステムに Veritas InfoScale を配備する予定がある場合にのみ適用されます。
InfoScale カーネルモジュールは、公開鍵と秘密鍵のペアを使ってデジタル署名されています。InfoScale 暗号用公開鍵を取得し、InfoScale をインストールする各システムに鍵を登録する必要があります。オペレーティングシステムのカーネルはデジタル署名を検証し、カーネルモジュールの整合性を認証します。InfoScale をインストールして構成する前に、各システムの鍵をダウンロードして登録する必要があります。
InfoScale 公開鍵は、ここで説明するいずれかの方法を使用して取得できます。
SORT から InfoScale 公開鍵を直接ダウンロードできます。
SORT からの公開鍵をダウンロードする方法
- 次の URL から公開鍵をダウンロードします。
- SHA256sum アルゴリズム方式を使用して、ファイルの整合性を検証します。
次のコマンドを実行します。
# sha256sum pubkey.der
このコマンドは次の形式で出力を表示します。
hashvalue pubkey.der
ここで、 hashvalue は SHA256 チェックサムを表す英数字のシーケンスであり、公開鍵ファイルに一意です。
次に例を示します。
bd00eeb8b4c0e63f1062aa0d pubkey.der
この例に示したハッシュ値は参考用です。ファイルの実際のハッシュ値は異なります。
- ハッシュ値と次の URL に表示される SHA256sum ハッシュ値を比較します。
https://sort.veritas.com/infoscale_key
ファイルハッシュ値が一致する場合、ファイルが本物であり、改ざんされていないことが確認されます。
これで、InfoScale ノードにファイルをインポートできます。
セキュアブート環境での配備の準備 を参照してください。
InfoScale ソフトウェアに含まれている VRTSveki
rpm パッケージから InfoScale 公開鍵を取得できます。
VRTSveki から公開鍵を抽出する方法
- InfoScale ソフトウェアイメージをダウンロードします。
VRTSveki
rpm ファイルを見つけて一時ディレクトリにコピーします。VRTSveki
rpm の名前は、InfoScale のリリースバージョンによって異なる場合があります。たとえば、バージョン 8.0.2 の場合、rpm ファイル名は「VRTSveki-8.0.2.0000-RHEL8.x86_64.rpm
」です。- rpm ファイルから公開鍵を抽出します。
rpm ファイルをコピーした場所から次のコマンドを実行します。
# rpm2cpio VRTSveki-8.0.2.0000-RHEL8.x86_64.rpm | cpio -dimv ./etc/vx/kernel/infoscale-pubkey.der
次の出力が表示されます。
./etc/vx/kernel/infoscale-pubkey.der 12705 blocks
ここで、「
infoscale-pubkey.der
」は InfoScale 暗号用公開鍵で、ディレクトリ/etc/vx/kernel
に保存されます。 - 必要に応じて、この鍵を別の場所にコピーし、ファイル名を
pubkey.der
に変更します。次のコマンドを入力します。
# mv infoscale-pubkey.der pubkey.der
これで、InfoScale ノードにファイルをインポートできます。
セキュアブート環境での配備の準備 を参照してください。