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Cluster Server 8.0.2 付属エージェントリファレンスガイド - Linux

Last Published: 2023-07-18

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (8.0.2)

Platform: Linux

AWS EBSVol エージェント

同じ可用性ゾーン内にある InfoScale クラスタのノード間で Amazon EBS ボリュームの高可用性を提供するには、専用エージェントが必要です。EBSVol エージェントは、アプリケーションのフェールオーバー時に EBS ボリュームの高可用性を提供します。このエージェントは NVMe デバイスで設定されるボリュームをサポートします。

EBSVol エージェントは、Amazon EC2 インスタンスへの EBS ボリュームの接続、ボリュームの監視、インスタンスからの切断を実行します。また、AWS CLI コマンドを使用して EBS ボリュームの状態を判断します。

メモ:

EBS ボリュームは、パラレルサービスグループに設定しないでください。

前提条件

AWS CLI パッケージをインストールします。
詳しくは、『クラウド環境での InfoScale Solutions』ドキュメントを参照してください。
必要な権限を指定した IAM ロールを作成し、そのロールを、クラスタノードを構成する EC2 インスタンスに関連付けます。
AWS 管理コンソールで、［IAM (IAM)］、［ポリシーの作成 (Create Policy)］、［ロール (Role)］の順に移動し、ロールを作成します。
次に、ポリシー (.json) ファイルの例を示します。
```
{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Action": [
                 "ec2:DescribeVolumes",
                 "ec2:AttachVolume",
                 "ec2:DetachVolume"
            ],
            "Effect": "Allow",
            "Resource": "*"
        }
    ]
```

依存関係

EBS ボリュームのリソースは他のリソースに依存しません。

図: EBS ボリュームリソースを使用したサービスグループの例

Sample service group with an EBS volume resource

エージェント関数

Online	attach-volume コマンドを使用して、 EBS ボリュームを EC2 インスタンスに接続します。
Offline	detach-volume コマンドを使用して、 EBS ボリュームを EC2 インスタンスから切断します。
Monitor	describe-volume コマンドを使用して、 EBS ボリュームが EC2 インスタンスに接続されているかどうかを判断します。
Clean	EBS ボリュームがビジー状態であるか、切断できない場合は、エージェントのログに次の警告が追加されます。 Administrative intervention required. 管理者は、EBS ボリュームを切断するための訂正処理を行う必要があります。

状態の定義

ONLINE	次のいずれかを示します。ボリュームが EC2 インスタンスに接続されている、または同じインスタンスでビジー状態である。接続操作が進行中で、MONITOR_TIMEOUT 属性で指定された期間内に正常にボリュームがインスタンスに接続される。
OFFLINE	次のいずれかの状態を示します。切断操作が進行中で、MONITOR_TIMEOUT 属性で指定された期間内に正常にボリュームが EC2 インスタンスから切断される。ボリュームがどのインスタンスにも接続されていない。ボリュームが別のインスタンスに接続されている。ボリュームが別のインスタンスでビジー状態である。ボリュームが別のデバイスとして、同じインスタンスに接続されている。
FAULTED	EBS ボリュームが EC2 インスタンスから予期せず切断されたことを示します。
UNKNOWN	次の状態のうち 1 つを示します。 AWS CLI がインストールされていない。 AWSBinDir 属性が正しく設定されていない。たとえば、AWS CLI が `/usr/local/bin` にインストールされている場合、AWSBinDir 属性に同じ値が設定されている必要があります。必要な役割が設定されていない、またはインスタンスに正しく接続されていない。接続操作が進行中で、MONITOR_TIMEOUT 属性で指定された期間内に正常にボリュームがインスタンスに接続されない。切断操作が進行中で、MONITOR_TIMEOUT 属性で指定された期間内に正常にボリュームがインスタンスから切断されない。 EC2 インスタンスのメタデータが、たとえば以下のコマンドを介して、アクセスできない。 curl "http://169.254.169.254/latest/meta-data/"

属性

表: 必須属性

属性	説明
VolumeId	EBS ボリュームの ID。ボリュームと EC2 インスタンスは、同じ可用性ゾーン内にある必要があります。データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー

属性

説明

VolumeId

EBS ボリュームの ID。ボリュームと EC2 インスタンスは、同じ可用性ゾーン内にある必要があります。

データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー

表: オプションの属性

属性	説明
AWSBinDir	AWS EC2 コマンドとバイナリの場所。データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー

属性

説明

AWSBinDir

AWS EC2 コマンドとバイナリの場所。

データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー

表: 内部属性

属性	説明
デバイス	デバイスがインスタンスに表示されるようにするためのデバイスの名前。たとえば、`/dev/sdh` や `xvdh` です。この属性は内部使用のみを目的として予約されています。
NativeDevice	この属性は内部使用のみを目的として予約されています。
NumThreads	リソースを管理するためにエージェントプロセスで使われるスレッド数です。この属性で定義された数は、他の内部の目的で使うスレッドの数を含みません。 NumThreads 属性を高い値に設定すると、オンラインに移行する時間や、多数の EBS ボリュームリソースを監視する時間が短くなる場合があります。データ形式と値のタイプ: 静的整数 - スカラーデフォルト: 1

属性

説明

デバイス

デバイスがインスタンスに表示されるようにするためのデバイスの名前。

たとえば、/dev/sdh や xvdh です。

この属性は内部使用のみを目的として予約されています。

NativeDevice

この属性は内部使用のみを目的として予約されています。

NumThreads

リソースを管理するためにエージェントプロセスで使われるスレッド数です。この属性で定義された数は、他の内部の目的で使うスレッドの数を含みません。

NumThreads 属性を高い値に設定すると、オンラインに移行する時間や、多数の EBS ボリュームリソースを監視する時間が短くなる場合があります。

データ形式と値のタイプ: 静的整数 - スカラー

デフォルト: 1

リソースタイプの定義

type EBSVol (
    static int LevelTwoMonitorFreq = 3
    static int NumThreads = 1
    static str ArgList[] = { VolumeId, AWSBinDir, 
      AWSDevice, NativeDevice }
    static boolean AEPTimeout = 1
    str VolumeId
    str AWSBinDir
    temp str AWSDevice
    temp str NativeDevice
)

設定例

EBSVol ebsvol (
    VolumeId = vol-0c4bbfa4246964e73
    AWSBinDir = "/usr/local/bin/"
)

デバッグログレベル

EBSVol エージェントは、DBG_1 デバッグログレベルを使用します。