Virtual Business Services - Availability ユーザーズガイド
- Virtual Business Service の概要
- Virtual Business Service のインストールと設定
- Virtual Business Service コンポーネントについて
- Virtual Business Service ワークフロー
- VBS のサポートマトリックス
- VBS を設定するための前提条件
- Veritas InfoScale Operations Manager を使用した Virtual Business Services パッケージのインストール
- Virtual Business Service の設定
- Virtual Business Service の依存関係の設定
- VBS からの Microsoft Failover Clustering の管理
- VRTSvbs パッケージのアンインストール
- Microsoft Failover Cluster からの VBS のアンインストール
- Virtual Business Service の操作
- Virtual Business Service の開始と停止
- Virtual Business Service の情報の表示
- データセンターでの Virtual Business Service の表示
- Virtual Business Service と関連付けられたサービスグループの表示
- Virtual Business Service と関連付けられたクラスタの表示
- コマンドラインからの Virtual Business Service の状態の表示
- サーバーパースペクティブ内の Virtual Business Service に関する情報の表示
- サーバーパースペクティブ内の Virtual Business Service と関連付けられた依存関係の表示
- Virtual Business Service と関連付けられた依存関係の表示
- Virtual Business Service のプロパティの表示
- VBS のアプリケーション回復ポイントおよび起動時間の表示
- VBS 操作の追跡
- Virtual Business Service のログ
- Virtual Business Service に対する障害管理
- Virtual Business Service のセキュリティ
- Virtual Business Service での障害管理
- Virtual Business Service でのディザスタリカバリ
- Virtual Business Service のアップグレード
- 付録 A. コマンドリファレンス
- 付録 B. トラブルシューティングとリカバリ
- 付録 C. 既知の問題と制限事項
- 既知の問題と制限事項
- 完全なクラスタ障害が処理されない
- 共有サービスグループの障害伝播
- Veritas InfoScale Operations Manager で表示される Virtual Business Service の状態
- 複数の子の障害やリカバリイベントの伝播が、サービスグループの障害処理が進行中の場合に失われる場合がある(2745323)
- vbsapp リソースがある ClusterService グループが新しく作成された gcoip にリンクしない (2713002)
- CLI コマンドが VBS の仮想マシンの誤った状態を返す (2789621)
- VBS 依存関係が、VBS で設定された ApplicationHA または SFWHA のアップグレード時に削除される [2832599]
- VBS 開始操作が、VM 開始/停止が有効になったときに Veritas InfoScale Operations Manager から失敗することがある [2848118]
- 仮想 IP アドレスで設定された SFWHA 5.1SP1 または 5.1SP2 で実行するクラスタは、VIP なしの通信に移行できない (2845412)
- Windows で VBS のインストール時にエラーメッセージを表示するポップアップが他のウィンドウの後ろに隠れる (2872716)
- VBSD に対して生成されたイベントに正しい説明がない (2833160)
- グローバルサービスグループで構成される VBS に対して、DR が VBS 8.0.2 以前での起動に失敗する[3240419]
- 発行元が設定されている場合、Veritas InfoScale Operations Manager からの VRTSsfmh または VRTSvbs パッケージのインストールまたはアップグレードが失敗することがある(3306997)
- 無効なリソースがあるサービスグループに対して実行した操作が動作しなくなるか、タイムアウトにより失敗する [3280718、3288725]
- グローバルサービスグループを含む VBS のディザスタリカバリの間に、回復またはテイクオーバーのメッセージが表示されない [3315435]
- 既知の問題と制限事項
VBS からの Microsoft Failover Clustering の管理
VBS は、Microsoft Failover Clustering で 1 つ以上の層を管理する、多層型のアプリケーションを管理することができます。Microsoft Failover Clustering 層、VCS および Application HA 層、またはこれらの異なる種類を組み合わせて VBS を作成することができます。
VBS 操作では、Microsoft Failover Clustering 層が VCS および ApplicationHA 層と同様に処理されます。 Microsoft Failover Clustering 層は、VCS または ApplicationHA 層と同様にオンラインになり、オフラインになります。 ただし、Microsoft Failover Clustering 層は、soft 依存関係にのみ関与することが可能です。 そのため、Microsoft Failover Clustering 層のエラーまたはリカバリにより親層の処理はトリガされません。 VBS では、Microsoft Failover Clustering 層を越えるエラーまたはリカバリの処理は伝播されません。
子で生じた障害やリカバリに対する親の動作方法についての依存関係のタイプ別の詳細については、「障害管理の概要」のセクションを参照してください。 またセクションの表では、子で生じた障害またはリカバリに対して、層がどのように障害をその親に伝播するかが示されています。
障害管理の概要を参照してください。
Windows 2012 では、cluster.exe(デフォルトではインストールされていません)をインストールする必要があります。
フェールオーバークラスタロールがサーバーに対してすでに有効である場合、Add WindowsFeature RSAT -Clustering -CmdInterface コマンドを使用して Powershell コンソールから cluster.exe をインストールすることができます。
VBS の一部であるアプリケーションを管理する各 Microsoft Failover Clustering で、VOM は vbsapp と呼ばれる単一の汎用アプリケーションリソースとともに、VBSHAService と呼ばれる Microsoft Failover Clustering ロールを作成します。 vbsapp リソースにより Microsoft Failover Clustering で動作する VBS デーモンが監視され、これが高度に利用可能になり、クラスタのその他のノードにフェールオーバー可能になります。
以下の表で示すように、VOM はデフォルト値に設定された次のようなプロパティを持つ vbsapp リソースを作成します。
表: 割り当てられたプロパティ値
プロパティ | 値 |
|---|---|
RestartThreshold | 3 |
RestartPeriod | 900000 |
RestartAction | ClusterResourceRestartNotify |
VBS デーモンを適切に開始できなかった場合、Microsoft Failover Clustering では 15 分(900000 ミリ秒)の間隔(RestartPeriod)以内に最大 3 回(RestartThreshold)、vbsapp リソースの再開が試行されます。 その後、別のノードへの VBSHAService のフェールオーバーが試行されます(RestartAction)。