NetBackup™ for MongoDB 管理者ガイド
- NetBackup を使用した MongoDB の保護の概要
- MongoDB Plug-in for NetBackup の前提条件の検証
- NetBackup for MongoDB の構成
- NetBackup を使用した MongoDB のバックアップ
- NetBackup を使用した MongoDB データのリストアまたはリカバリ
- トラブルシューティング
- 付録 A. 追加情報
代替クラスタへの MongoDB データのリストア
NetBackup は、MongoDB に対して次の代替リカバリシナリオをサポートします。
代替クラスタへのリダイレクトリストアとリカバリ
既存のクラスタ内の代替ノードまたはポートまたはデータベースパスへのリダイレクトリストアおよびリカバリ
代替クラスタに MongoDB データをリストアするには
- 代替アプリケーションサーバーのクレデンシャルを使用して、元のクラスタのクレデンシャルを更新する tpconfig コマンドを実行します。
たとえば、ソースクライアント
Host1-26050
を、ポート 28001 で稼働する代替アプリケーションサーバーHost2
にリカバリするには、次のようにします。元のクラスタのクレデンシャル設定ファイルに、
Host2:28001
および関連するノードのクレデンシャルを追加します。クレデンシャル設定ファイルについてを参照してください。
リカバリ対象 (Host1-26050) の application_server に対する更新 tpconfig コマンドを実行します。
サンプルコマンドを次に示します。
/usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -update -application_server Host1-26050 -application_type mongodb -requiredport 26050 -application_server_conf /usr/openv/var/global/credential.conf
- NetBackup Web UI を開きます。
- 左側の[リカバリ (Recovery)]をクリックします。
- [標準リカバリ (Regular recovery)]で[リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします。
- [基本プロパティ (Basic properties)]で以下を入力します。
[ポリシー形式 (Policy type)]として[BigData]、[MongoDB]を選択します。
[ソースクライアント (Source client)]リストから、必要なアプリケーションサーバーを選択します。
[宛先クライアント (Destination client)]リストから、必要なバックアップホストを選択します。バックアップホストがノードをバックアップしたメディアサーバーの場合、リストアはより短時間になります。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [リカバリの詳細 (Recovery details)]で次の操作を実行します。
必要に応じて、[編集 (Edit)]をクリックして、データセット全体をリストアする適切な日付範囲を選択します。または[バックアップ履歴の使用 (Use backup history)]を選択し、リストアするバックアップイメージを選択します。
リストアするファイルおよびフォルダを選択します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [リカバリオプション (Recovery options)]で次の操作を実行します。
アプリケーションサーバーとそのノードの名前を変更し、代替アプリケーションサーバーの値を設定します。
[個々のディレクトリやファイルを異なる位置にリストア (Restore individual directories and files to different locations)]を選択します。フォルダパスを変更するには、[ファイルパスを編集 (Edit file paths)]をクリックします。
ネストされたデータベースパスからの代替リストアを参照してください。
[MongoDB オプション (MongoDB options)]で、[リストアとリカバリ (Restore and recover)]を選択して現在時刻のデータベースをリカバリするか、特定のスケジュールを選択します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- 内容を確認して[リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします。
状態はアクティビティモニターで確認できます。
増分バックアップから代替パスに MongoDB oplog ファイルをリストアできます。ファイルとそのパスは、Web UI に表示されます。
代替リストア時にパスを指定するには、[個々のディレクトリやファイルを異なる位置にリストア (Restore individual directories and files to different locations)]オプションを使用する必要があります。
元の MongoDB パスを保持しながら oplog ファイルパスを変更する場合は、[ファイルパスを編集 (Edit file paths)]をクリックして、ソースパスと代替パスを指定します。
たとえば、ソース /host:port/tmp と宛先 /host:port/alternate_tmp です。
ネストされたデータベースパスから代替リストアを実行するには、[宛先の追加 (Add Destination)]ダイアログボックスを使用して、すべてのサブフォルダに対して適切なターゲットの代替パスを追加します。
たとえば、パスを /host:port/usr/mongodb/db1 から /host:port/alt-dir/dbpath/mydb に変更するには、次のようにします。
ソースと宛先のパスを指定します。
ソース /host:port/usr/mongodb/db1 と宛先 /host:port/alt-dir/dbpath/mydb
親フォルダに対してソースと宛先のパスを指定します。
ソース /host:port/usr/mongodb と宛先 /host:port/alt-dir/dbpath
ベース親フォルダに対してソースパスと宛先のパスを指定します。
ソース /host:port/usr と宛先 /host:port/alt-dir
メモ:
root 以外のパスに代替リストアを実行すると、データベースパスに複数のサブフォルダが含まれている場合、リストアは部分的に成功します。
このような場合、別の場所への代替リストアを実行するときに、各ディレクトリレベルのエントリを追加する必要があります。
次に例を示します。
ソース: /hostname1:port1/Config_Data
宛先: /hostname2:port3/mongo_inst2
ソース: /hostname1:port1/Config_Data/data
宛先: /hostname2:port3/mongo_inst2/data
ソース: /hostname2:port2/Shard1_Primary
宛先: /hostname2:port3/mongo_inst2
ソース: /hostname2:port2/Shard1_Primary/data
宛先: /hostname2:port3/mongo_inst2/data
異なるノードからバックアップされた MongoDB クラスタ (シャードまたはレプリカセット) をリストアできます。この機能は、シャードまたはレプリカセット内での役割の切り替え (プライマリノードとセカンダリノード間) のために用意されています。このような場合、1 つのホストから完全バックアップを実行し、同じシャードまたはレプリカセット内の別のホストから増分バックアップを取得できます。
リストア時に、これらのバックアップイメージのリストア先を同じ MongoDB ホストに変更する必要があります。
たとえば、/host1:port1/dbpath と /host2:port1/tmp からのバックアップをリストアするには、次のように指定します。
ソース /host1:port1/dbpath と宛先 /althost:port1/dbpath
ソース /host2:port1/tmp と宛先 /althost:port1/tmp