NetBackup™ for PostgreSQL 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.1)

リダイレクトリストア

リダイレクトリストアでは、最初のバックアップを実行したクライアントとは別のクライアントに、バックアップファイルをリストアできます。新しい場所には別のホストや別のファイルパスを指定できるほか、別のリダイレクトリストア名を使用することもできます。別のホストにリストアをリダイレクトするには、install_path\NetBackup\db\altnames ディレクトリにターゲットクライアント名を含めます。

リダイレクトリストアの実行

代替ホストへリストアをリダイレクトする方法

  1. ホストとして NetBackup クライアント名を指定し、リストアをリダイレクトするディレクトリとして PostgreSQL ターゲットディレクトリを指定します。
  2. NetBackup プライマリサーバーで、リダイレクトリストアの実行権限を付与するホストに対して altnames ディレクトリを作成します。たとえば、別のホストからのリストアを行う権限を Host B に付与するには、次のファイルを作成します。
    • (Windows) install_path\NetBackup\db\altnames\HostB

    • (Linux RHEL および SLES) /usr/openv/netbackup/db/altnames/HostB

  3. altnames ディレクトリに、要求元クライアントがリストアを要求するファイルが存在するクライアントの名前を追加します。たとえば、Host A からリストアをリダイレクトする権限を Host B に付与するには、Host B のファイルに Host A を追加します。

    メモ:

    (Linux のみ) NetBackup サービスユーザーアカウントには、altnames ディレクトリとホストファイルの所有権が必要です。

  4. 次のコマンドを実行します。

    nbpgsql -o restore -S primary_server_name -t target_directory -portnum db_port [-id db_backup_id] [-C client_name]

    メモ:

    リダイレクトリストアの場合は、ソースクライアント名 (バックアップ元のクライアント) を -C オプションに指定します。

  5. リダイレクトリストアが正常に実行されたら、プライマリサーバーとクライアントで行った変更を元に戻します。

別のファイルパスにリストアをリダイレクトするには

  1. 次のコマンドを実行します。

    nbpgsql -o restore -S primary_server_name -t target_directory -portnum database_server_port [-id db_backup_id] [-C client_name]

  2. リストアデータをデータディレクトリにコピーします。
  3. リストアの成功後、データディレクトリの所有者を PostgreSQL ユーザーに変更し、環境に基づいて設定を変更します。