Veritas NetBackup™ for PostgreSQL 管理者ガイド
リストアのリカバリ
正常なリストア後、リストアをリカバリするには、recovery.conf.sample ファイルを PostgreSQL データディレクトリにコピーします。recovery.conf.sample は、PostgreSQL のインストールパスにあります。リカバリファイルのコピー後、.sample 拡張子は削除します。
パラメータを設定して PostgreSQL サービスを再起動すると、サーバーはリカバリモードになり、アーカイブ済みの WAL ファイルを読み取ります。リカバリが終了したら、サーバーを再起動してリカバリ処理を続行できます。
正常に完了した後、サーバーは、再びリカバリモードにならないようにするため、recovery.conf ファイルの名前を recovery.done に変更します。
Linux オペレーティングシステムでは、正常なリストアの後、所有者とグループのデフォルト値が postgres になります。所有者を PostgreSQL 所有者に変更し、環境に基づいて設定を変更する必要があります。
recovery.conf ファイルには、アーカイブリカバリを有効にしたり、レプリケーションスタンバイとして動作するために設定する必要があるパラメータが含まれています。実行する必要のある後続のリカバリに対しては、パラメータを再度設定する必要があります。
表: recovery.conf ファイルのパラメータ に、アーカイブリカバリを有効にするために設定する必要があるパラメータを示します。
表: recovery.conf ファイルのパラメータ
パラメータ (Parameters) | 説明 |
|---|---|
restore_command | このパラメータは、アーカイブストレージからログファイルをコピーするために実行されるシェルコマンドを指定します。このパラメータはアーカイブストレージには必須ですが、レプリケーションのストリーミングでは省略可能です。コマンド文字列には、対象のログファイル名で置き換えられる %f、およびログファイルのコピー先の絶対パスで置き換えられる %p が含まれる場合があります。 |
recovery_target | このパラメータは、特定の時点でロールフォワードを停止します。デフォルトでは、リカバリは WAL ログの最後までロールフォワードします。 |
リストアをリカバリするには
- PostgreSQL サービスを停止します。
- リストアするデータを PostgreSQL データディレクトリにコピーします。
- (Linux) 所有者を PostgreSQL ユーザーに変更します。
recovery.confファイルを PostgreSQL データディレクトリにコピーし、.sample拡張子を削除します。- (Linux) 所有者を PostgreSQL ユーザーに変更し、環境に基づいて設定を変更します。
recovery.confファイルを次の設定になるように編集します。(Windows) restore_command パラメータを cp "<PostgreSQL-data-directory>\\pgarchive\\%f" "%p" として指定
(Linux) restore_command を cp <PostgreSQL-data-directory>/pgarchive/%f %p として指定
pause_recovery_target パラメータを削除します。
- PostgreSQL サービスを起動します。
- 正常なリカバリが終了したら、
pgarchiveディレクトリとrecovery.doneファイルを削除します。