NetBackup™ for MySQL 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (10.1)

NetBackup for MySQL エージェント のエラーのトラブルシューティング

エラーのトラブルシューティングを行うには、NetBackup のログを参照してください。

NetBackup プライマリサーバーのログは次の場所にあります。

  • install_path\NetBackup\logs\bprd

  • install_path\NetBackup\logs\bpcd

  • install_path\NetBackup\logs\user_ops\dbext\logs

NetBackup クライアントに固有のログは次の場所にあります。

install_path\netbackup\logs\nbmysql.log

NetBackup XBSA に固有のログは次の場所にあります。

<NetBackup_install_path>/netbackup/logs/exten_client

予備的な手順

問題のトラブルシューティングを行う前に、次を確認してください。

  • すべての前提条件が完了していること。

  • すべてのコンピュータに、互換性のあるバージョンのオペレーティングシステムが搭載されていること。

  • デバッグログとレポートでエラーが検証されます。

NetBackup の問題のトラブルシューティング

NetBackup に関する問題のトラブルシューティングについて詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』および『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

NetBackup for MySQL の操作のトラブルシューティング

表: NetBackup for MySQL のバックアップとリストアに関するトラブルシューティング

問題

説明

解決方法

nbmysql のバックアップが次のエラーで失敗します。

バックアップ中にエラーが発生しました (An error has occurred during backup)

nbmysql のバックアップは次のいずれかの理由で失敗する可能性があります。

  • NetBackup のメディアサーバーまたはクライアントが NetBackup 8.0 以前のバージョンで実行されている。

  • [NetBackup 8.0 以前のホストとの安全でない通信を有効にする (Enable insecure communication with NetBackup 8.0 and earlier hosts)]のチェックボックスが無効になっている。

  • MySQL クライアント上の NetBackup ホスト ID 証明書が無効である。

バックアップを正常に行うには、次のいずれかを実行します。

  • NetBackup 8.1 以降のバージョンを使用するようにメディアサーバーまたはクライアントをアップグレードします。

  • NetBackup 管理コンソールで、[セキュリティ管理 (Security Management)]、[グローバルセキュリティ設定 (Global Security Settings)]の順に選択し、[NetBackup 8.0 以前のホストとの安全でない通信を有効にする (Enable insecure communication with NetBackup 8.0 and earlier hosts)]チェックボックスにチェックマークを付けます。

  • NetBackup のホスト ID 証明書を確認します。ホスト ID 証明書は手動で取得できます。詳しくは、次を参照してください。

    www.veritas.com/support/en_US/article.000127129

nbmysql エージェントが、操作の開始に失敗します。

MySQL エージェントは、I18N ファイルがないことに関連するエラーメッセージを表示します。この問題は、エージェントの起動時に発生する場合があります。

I18N ファイルがないためにエージェントが操作を開始できない場合は、エージェントインストーラの場所にある言語ファイルをコピーしてから操作を実行します。

nbmysql のバックアップが次のエラーで失敗します。

MySQL ライブラリをロードできません (Unable to load library)

この問題は、"-l" スイッチを使用する nbmysql コマンドにライブラリパスが指定されていないか、ライブラリパスは指定されているが libmysql.so (Linux) または libmysql.dll (Windows) が指定されていない場合に発生する可能性があります。

次を確認してから、再度バックアップを実行します。

  • libmysql.so (Linux) または libmysql.dll (Windows) ファイルを含めた、正しい mysql ライブラリパスが指定されていることを確認します。

  • (Linux) libmysql.so を使用できない場合は、libmysql.so.<n> を指す libmysql.so という名前のシンボリックリンクを作成します。

  • (Windows) libmysql.dll が、mysql のインストール先の bin ディレクトリにない場合は、lib ディレクトリで見つかる場合があります。

nbysql のバックアップが次のエラーメッセージで失敗します。

データベースに接続できません。(Unable to connect to the database)

無効なデータベースユーザー名、ポート番号、またはパスワードを指定した nbmysql コマンドを実行すると、mysql バックアップは失敗します。

  • nbmysql コマンドの "-u" スイッチを使用してデータベースユーザー名を指定します。

  • nbmysql コマンドの "-portnum" スイッチを使用してデータベースポート番号を指定します。

  • my.cnf ファイル (Linux) または my.ini ファイル (Windows) を使用して、データベースパスワードを指定します。

MySQL 環境パスワードの認証を参照してください。

nbmysql のバックアップが次のエラーで失敗します。

xbsa.dll をロードできません (Unable to load xbsa.dll)

環境変数パスが NetBackup の bin ディレクトリに更新されていない場合、nbmysql のバックアップが失敗します。

MySQL のバックアップを正常に実行するには:

  • 環境変数パスを NetBackup_install_path/bin に更新します。

nbmysql のバックアップが次のエラーで失敗します。

XBSA を開始できませんでした (XBSA initiation failed)

コマンドラインに必須パラメータが指定されていない場合、nbmysql バックアップが失敗します。

NetBackup のバックアップを正常に実行するには:

  • 有効なプライマリサーバー名、ポリシー名、スケジュール形式をコマンドラインから構成します。

    詳しくは、???を参照してください。

  • エージェントと NetBackup プライマリサーバーとの間で通信エラーがないかどうかを確認します。詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。

Linux (LVM) の nbmysql バックアップが次のエラーで失敗します。

スナップショットのマウント解除中にエラーが発生しました - デバイスまたはリソースがビジー状態です (Error unmounting the snapshot-Device or resource busy)

または

snapshot-mysqlsnap_<timestamp> の削除中にエラーが発生しました (Error removing the snapshot-mysqlsnap_<timestamp>)

メモ:

<timestamp> は LVM のスナップショット時刻です。

スナップショットやデバイスをマウント解除しようとしたとき、または既存のスナップショットを削除するときに、nbmysql のバックアップが失敗します。

スナップショットをマウント解除するには:

  1. 次のコマンドを使用して、マウントされているすべてのファイルシステムをリストします。

    $ mount-l

  2. スナップショットがまだある場合は、次のコマンドを使用してマウントディレクトリを作成します。

    $mount<mount_directory>

    メモ:

    このディレクトリは /mnt/<snapshot_name> に作成されます。スナップショットの接頭辞名は mysqlsnap です。

  3. マウントディレクトリを削除するには、次のコマンドを実行します。

    $rm -rf <mount_directory>

  4. スナップショットを手動で削除するには、次のコマンドを実行します。

    1vremove -f <volume_group>/<snapshot_name>

正常なバックアップ後のエラーメッセージ:

<volume_group>/<snapshot_name> 0 / 4096 (29393616896) 後の読み取りエラー: 入力エラーまたは出力エラー。(&lt;volume_group>/&lt;snapshot_name> Read failure after 0 of 4096 at 29393616896: input or output error.)

または

<volume_group>/<snapshot_name> 0 / 4096 (4096) 後の読み取りエラー: 入力エラーまたは出力エラー。

(&lt;volume_group>/&lt;snapshot_name>: read failure after 0 of 4096 at 4096: input or output error.) ボリュームグループにスナップショットが含まれる場合に、nbmysql のバックアップからこれらのエラーが返されます。バックアップを再度実行する前に、スナップショットを一覧表示してから削除できます。

スナップショットを削除するには:

  1. 次のコマンドを実行して、既存のスナップショットを一覧表示します。

    $lvs

    コマンドによりスナップショットの詳細が表示されます。

  2. 次のコマンドを実行して、スナップショットを削除します。

    $ lvremove -f <volume_group>/<snapshot_name>

nbmysql のバックアップが次のエラーで失敗します。

(Linux) LVM のスナップショット作成中にエラーが発生しました (Error creating LVM snapshot)

ボリュームグループにスナップショット用の十分な容量がない場合、nbmysql のバックアップが失敗することがあります。

ボリュームグループの容量を確認するには:

  1. 次のコマンドを実行して、ボリュームグループの詳細を表示します。

    $vgs

  2. 適切なスナップショットサイズを指定します。

    スナップショットが、インスタンスのサイズと同等以上のサイズであることを確認します。

(Windows) VSS スナップショットの作成に失敗しました (VSS snapshot creation failed)

nbmysql 操作を実行する権限をユーザーが持っていない場合、nbmysql のバックアップが失敗することがあります。

管理者モードで cmd.exe を実行します。

nbmysql のリストア操作を実行しても、ターゲットの NetBackup クライアントからデータをリストアできません。

NetBackup のクライアント名が更新されていない場合、nbmysql のリストアが失敗します。

NetBackup のクライアント名を追加または更新します。

詳しくは、???を参照してください。

nbmysql のリストアは、ターゲットクライアントからトリガすると正常に実行できません。

ターゲットディレクトリが無効な場合、またはリストア用に空になっていない場合、nbmysql のリストアは失敗します。

NetBackup ソースクライアントの代わりに NetBackup ターゲットクライアントからリダイレクトリストアを開始する場合も、リストアが失敗することがあります。

リストアが成功した場合:

  • ターゲットディレクトリが有効で、空になっていることを確認します。

  • リストアを NetBackup ソースクライアントから開始します。

バックアップおよびリストア中の例外エラーです。

リストアとバックアップ用の十分なディスク容量がない場合、nbmysql のリストアとバックアップは失敗します。

MySQL データベースを超えるディスク容量があることを確認してから、バックアップまたはリストアを開始します。

メモ:

リストアとバックアップには、MySQL データベースより約 50% 多い容量が必要です。

リストアが成功しても、MySQL サービスを開始できません。

リストア操作が成功するのは、MySQL のマイナーバージョンが同じマシンにバックアップをリストアする場合のみです。

たとえば、MySQL バージョン 5.5.x からファイルをバックアップした場合は、MySQL バージョン 5.5.x のコンピュータにファイルをリストアする必要があります。

  • データのバックアップ元の MySQL バージョンが、データのリストア先コンピュータの MySQL バージョンと同じであることを確認してください。