Storage Foundation and High Availability 7.4 設定およびアップグレードガイド- Solaris

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Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.4)
Platform: Solaris
  1. 第 I 部 SFHA の概要
    1. Storage Foundation and High Availability の概要
      1. Storage Foundation High Availability について
        1.  
          Veritas Replicator Option について
      2.  
        Veritas InfoScale Operations Manager について
      3. Storage Foundation and High-Availability の機能について
        1.  
          LLT と GAB について
        2.  
          I/O フェンシングについて
        3.  
          グローバルクラスタについて
      4. データ整合性のための SFHA クラスタの設定について
        1.  
          SCSI-3 PR をサポートしない仮想マシンでの SFHA 用 I/O フェンシングについて
        2. I/O フェンシングのコンポーネントについて
          1.  
            データディスクについて
          2.  
            コーディネーションポイントについて
          3.  
            優先フェンシングについて
  2. 第 II 部 SFHA の設定
    1. 設定の準備
      1. I/O フェンシングの必要条件
        1.  
          I/O フェンシングに必要なコーディネータディスクの条件
        2.  
          CP サーバーの必要条件
        3.  
          非 SCSI-3 I/O フェンシングの必要条件
    2. データ整合性のための SFHA クラスタ設定の準備
      1. I/O フェンシング設定の計画について
        1.  
          サーバーベースの I/O フェンシングを使った標準的な SFHA クラスタ設定
        2.  
          推奨される CP サーバーの設定
      2. CP サーバーの設定
        1.  
          CP サーバー設定の計画
        2.  
          インストーラを使った CP サーバーのインストール
        3.  
          セキュアモードでの CP サーバークラスタの設定
        4.  
          CP サーバーデータベースの共有ストレージの設定
        5.  
          インストーラプログラムを使った CP サーバーの設定
        6. CP サーバーの手動設定
          1.  
            HTTPS ベースの通信のための手動による CP サーバーの設定
          2.  
            CP サーバーのための手動によるキーと証明書の生成
          3.  
            CP サーバーの設定の完了
        7. 応答ファイルを使用した CP サーバーの設定
          1.  
            CP サーバーを設定するための応答ファイル変数
          2.  
            シングルノード VCS クラスタで CP サーバーを設定するためのサンプル応答ファイル
          3.  
            SFHA クラスタで CP サーバーを設定するためのサンプル応答ファイル
        8.  
          CP サーバーの設定の確認
    3. SFHA の設定
      1. インストーラを使った Storage Foundation High Availability の設定
        1.  
          製品インストーラを使って SFHA を設定するタスクの概要
        2.  
          Storage Foundation and High Availability Solutions の設定に必要な情報
        3.  
          ソフトウェアの設定の開始
        4.  
          設定するシステムの指定
        5.  
          クラスタ名の設定
        6.  
          プライベートハートビートリンクの設定
        7.  
          クラスタの仮想 IP の設定
        8.  
          セキュアモードでの SFHA の設定
        9. ノード別のセキュアクラスタノードの設定
          1.  
            最初のノードの設定
          2.  
            残りのノードの設定
          3.  
            セキュアクラスタ設定の完了
        10.  
          VCS ユーザーの追加
        11.  
          SMTP 電子メール通知の設定
        12.  
          SNMP トラップ通知の設定
        13.  
          グローバルクラスタの設定
        14.  
          SFHA 設定の完了
        15.  
          Veritas ライセンス監査ツールについて
        16. システム上のライセンスの確認と更新
          1.  
            ライセンス情報の確認方法
          2.  
            SFHA キーレスライセンスから別のキーレスライセンスへの更新
          3.  
            SFHA キーレスライセンスから永続ライセンスへの更新
      2.  
        SFDB の設定
    4. データ整合性のための SFHA クラスタの設定
      1. installer を使ったディスクベース I/O フェンシングの設定
        1.  
          VxVM ディスクとしてのディスクの初期化
        2. I/O フェンシング用の共有ディスクの確認
          1.  
            ASL(Array Support Library)の確認
          2.  
            ノードに同じディスクへのアクセス権限があることを確認する
          3.  
            vxfentsthdw ユーティリティを使ったディスクのテスト
        3.  
          installer を使ったディスクベースの I/O フェンシングの設定
        4.  
          installer を使ってディスクベースのフェンシングの既存のコーディネーションポイント上のキーまたは登録を更新する
      2. installerを使ったサーバーベース I/O フェンシングの設定
        1.  
          installer を使ってサーバーベースのフェンシングの既存のコーディネーションポイント上のキーまたは登録を更新する
        2. installer を使ったサーバーベースのフェンシングに対する既存のコーディネーションポイントの順序の設定
          1.  
            既存のコーディネーションポイントの順序の決定について
          2.  
            installer を使って既存のコーディネーションポイントの順序を設定する
      3.  
        installer を使った仮想環境における非 SCSI-3 I/O フェンシングの設定
      4.  
        installer を使ったマジョリティベース I/O フェンシングの設定
      5.  
        優先フェンシングポリシーの有効化と無効化
    5. データ整合性のための SFHA クラスタの手動設定
      1. ディスクベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          通信用の権限の削除
        2.  
          コーディネータディスクとして使うディスクの特定
        3.  
          コーディネータディスクグループの設定
        4.  
          I/O フェンシングの設定ファイルの作成
        5.  
          I/O フェンシングを使うための VCS 設定の修正
        6.  
          I/O フェンシング設定の確認
      2. サーバーベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          CP サーバーを SFHA cluster で使用するための手動による準備
        2.  
          クライアントノードにおけるクライアントキーと証明書の手動による生成
        3. SFHA cluster上での手動によるサーバーベースのフェンシングの設定
          1.  
            サーバーベースのフェンシング用に出力される vxfenmode ファイルのサンプル
        4.  
          コーディネーションポイントを監視するための CoordPoint エージェントの設定
        5.  
          サーバーベースの I/O フェンシングの設定の検証
      3. 仮想環境での非 SCSI-3 フェンシングの手動設定
        1.  
          非 SCSI-3 フェンシングのサンプル /etc/vxfenmode ファイル
      4. マジョリティベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          I/O フェンシングの設定ファイルの作成
        2.  
          I/O フェンシングを使うための VCS 設定の修正
        3.  
          I/O フェンシング設定の確認
    6. 応答ファイルを使用した SFHA 自動設定の実行
      1.  
        応答ファイルを使った SFHA の設定
      2.  
        SFHA を設定するための応答ファイル変数
      3.  
        SFHA 設定の応答ファイルサンプル
    7. 応答ファイルを使用した自動 I/O フェンシング設定の実行
      1.  
        応答ファイルを使った I/O フェンシングの設定
      2.  
        ディスクベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      3.  
        ディスクベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
      4. サーバーベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
        1.  
          サーバーベースの I/O フェンシングを設定するためのサンプル応答ファイル
      5.  
        非 SCSI-3 I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
      6.  
        非 SCSI-3 I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      7.  
        マジョリティベース I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      8.  
        過半数ベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
  3. 第 III 部 SFHA のアップグレード
    1. SFHA のアップグレード計画
      1.  
        アップグレードについて
      2.  
        サポートされているアップグレードパス
      3.  
        Oracle リソースを使って設定されたシステムで SFHA を 7.4 にアップグレードする場合の注意事項
      4. SFHA のアップグレードの準備
        1.  
          アップグレードの準備
        2.  
          バックアップの作成
        3. VVR が設定されている場合のアップグレード前の計画
          1. 以前の VVR バージョンからのアップグレードの計画
            1.  
              接続プロトコルとして IPv6 を使うための VVR の計画とアップグレード
          2.  
            各国化環境で VVR を使うための追加設定
        4. VCS エージェントが設定されている場合の VVR アップグレードの準備
          1. サービスグループのフリーズとすべてのアプリケーションの停止
            1.  
              ディスクグループがオンラインであるノードの確認
          2.  
            VCS エージェントが設定されている場合のアップグレードの準備
        5.  
          ファイルシステムが正常にマウント解除されていることの確認
        6.  
          アレイサポートのアップグレード
      5.  
        インストールバンドルを使ったフルリリース(ベース、メンテナンス、ローリングパッチ)と個々のパッチの同時インストールまたは同時アップグレード
    2. Storage Foundation and High Availability のアップグレード
      1. 製品インストーラを使った Storage Foundation and High Availability の 7.4 へのアップグレード
        1.  
          オペレーティングシステムのアップグレード
        2.  
          製品インストーラを使った Storage Foundation and High Availability のアップグレード
      2. Volume Replicator のアップグレード
        1. レプリケーションを中断しない VVR のアップグレード
          1.  
            セカンダリ上の VVR のアップグレード
          2.  
            プライマリ上での VVR のアップグレード
      3.  
        言語パッケージのアップグレード
      4.  
        SFDB のアップグレード
    3. SFHA のローリングアップグレードの実行
      1.  
        ローリングアップグレードについて
      2.  
        Solaris 11 のローカルゾーンでのローリングアップグレードについて
      3.  
        製品インストーラを使ったローリングアップグレードの実行
    4. SFHA の段階的アップグレードの実行
      1. 段階的アップグレードについて
        1.  
          段階的アップグレードの前提条件
        2.  
          段階的アップグレードの計画
        3.  
          段階的アップグレードの制限事項
        4.  
          段階的アップグレードの例
        5.  
          段階的アップグレードの例についての概要
      2. 製品インストーラを使った段階的アップグレードの実行
        1.  
          2 番目のサブクラスタへのサービスグループの移動
        2.  
          1 番目のサブクラスタでのオペレーティングシステムのアップグレード
        3.  
          1 番目のサブクラスタのアップグレード
        4.  
          2 番目のサブクラスタの準備
        5.  
          1 番目のサブクラスタのアクティブ化
        6.  
          2 番目のサブクラスタでのオペレーティングシステムのアップグレード
        7.  
          2 番目のサブクラスタのアップグレード
        8.  
          段階的アップグレードの終了
    5. 応答ファイルを使用した SFHA 自動アップグレードの実行
      1.  
        応答ファイルを使った SFHA のアップグレード
      2.  
        SFHA をアップグレードするための応答ファイルの変数
      3.  
        SFHA の完全アップグレードの応答ファイルサンプル
      4.  
        SFHA のローリングアップグレードのためのサンプル応答ファイル
    6. ブート環境のアップグレードを使用した SFHA のアップグレード
      1.  
        ZFS BE(ブート環境)のアップグレードについて
      2.  
        ブート環境のアップグレードのサポート対象アップグレードパス
      3. Solaris 11 システムでのブート環境アップグレードの実行
        1.  
          プライマリブートディスクでの新しい Solaris 11 BE の作成
        2.  
          Solaris 11 で BE をアップグレードするためのインストーラを使った SFHA のアップグレード
        3.  
          Solaris 11 の BE の SFHA アップグレードの完了
        4.  
          Solaris 11 BE アップグレードの検証
        5. Solaris 11 システムの BE の管理
          1.  
            Solaris 11 システムでのプライマリ BE への復帰
      4.  
        Volume Replicator(VVR)環境の Live Upgrade について
    7. アップグレード後のタスクの実行
      1.  
        オプションの設定手順
      2.  
        自動アップグレードが失敗した場合の VVR のリカバリ
      3. VCS Agents for VVR が設定されている場合のアップグレード後のタスク
        1.  
          サービスグループのアンフリーズ
        2.  
          VCS エージェントが設定されている場合の元の設定の復元
        3.  
          CVM マスターノードは VCS で管理される VVR リソースのログ所有者の役割を引き受ける必要がある
      4.  
        DAS ディスク名をリセットして FSS 環境のホスト名を含める
      5.  
        ディスクレイアウトバージョンのアップグレード
      6.  
        VxVM ディスクグループのバージョンのアップグレード
      7.  
        変数の更新
      8.  
        デフォルトディスクグループの設定
      9. ASL のアップグレード
        1.  
          使用できる ASL がないストレージアレイの JBOD サポートの追加
        2. EMC PowerPath ディスクの DMP の有効化
          1.  
            外部ディスクの auto:simple への変換
          2.  
            定義済みディスクの auto:simple への変換
          3.  
            powervxvm ディスクの auto:simple への変換
      10.  
        QuickLog からマルチボリュームサポートへの変換
      11. セキュアモードで動作するクラスタの LDAP 認証の有効化について
        1.  
          セキュアモードで動作するクラスタの LDAP 認証の有効化
      12.  
        Storage Foundation and High Availability のアップグレードの確認
  4. 第 IV 部 インストール後のタスク
    1. インストール後のタスクの実行
      1.  
        ルートユーザーのルートロールへの変更
      2.  
        言語パッケージのインストール
      3.  
        クォータの切り替え
      4. SFDB ツールの認証の設定について
        1.  
          SFDB ツール認証のための vxdbd の設定
  5. 第 V 部 ノードの追加と削除
    1. SFHA クラスタへのノードの追加
      1.  
        クラスタへのノードの追加について
      2.  
        クラスタにノードを追加する前に
      3.  
        Veritas InfoScale インストーラを使ったクラスタへのノードの追加
      4. 手動によるクラスタへのノードの追加
        1.  
          新しいノードの VxVM の起動
        2.  
          新しいノードのクラスタプロセスの設定
        3. セキュアモードで動作するノードの設定
          1.  
            SFHA に関連するセキュリティの設定
        4.  
          新しいノードでのフェンシングの起動
        5.  
          新しいノードへの ClusterService グループの設定
      5. 応答ファイルを使ったノードの追加
        1.  
          SFHA クラスタにノードを追加するための応答ファイルの変数
        2.  
          ノードを SFHA クラスタに追加するための応答ファイルの例
      6. 新しいノードでのサーバーベースのフェンシングの設定
        1.  
          vxfen サービスグループへの新しいノードの追加
      7.  
        新しいノードの追加後
      8.  
        SFDB ツールに対して認証を使っているクラスタへのノードの追加
      9.  
        ノード追加後の SFDB(Storage Foundation for Databases)リポジトリの更新
    2. SFHA クラスタからのノードの削除
      1. SFHA クラスタからのノードの削除
        1.  
          ノードとサービスグループの状態の確認
        2.  
          SFHA 設定から切り離されるノードの削除
        3.  
          残りの各ノードでの設定ファイルの修正
        4.  
          CP サーバーからのノード設定の削除
        5.  
          削除するノードからセキュリティのクレデンシャルを削除する
        6.  
          切り離されるノードでの LLT と GAB のアンロードと Veritas InfoScale Availability または Enterprise の削除
        7.  
          ノード削除後の SFDB(Storage Foundation for Databases)リポジトリの更新
  6. 第 VI 部 設定およびアップグレードの参照
    1. 付録 A. インストールスクリプト
      1.  
        インストールスクリプトオプション
      2.  
        postcheck オプションの使用について
    2. 付録 B. SFHA サービスとポート
      1.  
        InfoScale Enterprise サービスとポートについて
    3. 付録 C. 設定ファイル
      1.  
        LLT と GAB の設定ファイルについて
      2.  
        AMF 設定ファイルについて
      3. VCS 設定ファイルについて
        1.  
          VCS クラスタの main.cf ファイルの例
        2.  
          グローバルクラスタのためのサンプル main.cf ファイル
      4.  
        I/O フェンシングの設定ファイルについて
      5. CP サーバーの設定ファイルの例
        1.  
          VCS を実行するシングルノードでホストされる CP サーバーの main.cf ファイルの例
        2.  
          2 ノード SFHA クラスタでホストされる CP サーバーの main.cf ファイルの例
        3.  
          CP サーバーの設定(/etc/vxcps.conf)ファイル出力のサンプル
      6.  
        Solaris 11 のパッケージ関連 SMF サービス
    4. 付録 D. セキュアシェルまたはリモートシェルの通信用の設定
      1.  
        製品インストール前のセキュアシェルまたはリモートシェル通信モードの設定について
      2.  
        パスワードなし ssh の手動設定
      3.  
        installer -comsetup コマンドを使用した ssh および rsh 接続の設定
      4.  
        pwdutil.pl ユーティリティを使用した ssh および rsh 接続の設定
      5.  
        ssh セッションの再起動
      6.  
        Solaris 用の rsh の有効化と無効化
    5. 付録 E. CP サーバーベースの I/O フェンシングのSFHA cluster設定図サンプル
      1. サーバーベース I/O フェンシングを設定する場合の構成図
        1.  
          3 台の CP サーバーによって機能する 2 つの一意なクライアントクラスタ
        2.  
          高可用性 CPS と 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能するクライアントクラスタ
        3.  
          リモート CP サーバーと 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能する 2 ノードキャンパスクラスタ
        4.  
          高可用性 CP サーバーと 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能する複数のクライアントクラスタ
    6. 付録 F. NFS 共有ディスクのメジャー番号とマイナー番号の一致
      1. NFS 共有ディスクのメジャー番号とマイナー番号の一致
        1.  
          ディスクパーティションのメジャー番号とマイナー番号の確認
        2.  
          VxVM ボリュームのメジャー番号とマイナー番号の確認
    7. 付録 G. UDP 上での LLT の設定
      1. LLT での UDP 層の使用
        1.  
          UDP 上で LLT を使う状況
      2. IPv4 を使った UDP 上での LLT の手動設定
        1.  
          /etc/llttab ファイルのブロードキャストアドレス
        2.  
          /etc/llttab ファイルの link コマンド
        3.  
          /etc/llttab ファイルの set-addr コマンド
        4.  
          UDP ポートの選択
        5.  
          LLT でのサブネットマスクの設定
        6.  
          LLT 用ブロードキャストアドレスの設定
        7.  
          設定例: 直接接続リンク
        8.  
          設定例: IP ルーター越しのリンク
      3. LLT 用の IPv6 の UDP レイヤーの使用
        1.  
          UDP 上で LLT を使う状況
      4. IPv6 を使った UDP 上での LLT の手動設定
        1.  
          設定例: 直接接続リンク
        2.  
          設定例: IP ルーター越しのリンク

installerを使ったサーバーベース I/O フェンシングの設定

installer を使って SFHA クラスタでサーバーベースの I/O フェンシングを設定できます。

サーバーベースのフェンシングでは、次のようなコーディネーションポイントを設定に追加できます。

  • CP サーバーと SCSI-3 対応コーディネータディスクの組み合わせ

  • CP サーバーのみ

    1 つの高可用性 CP サーバーを単一コーディネーションポイントとして使うサーバーベースフェンシングもサポートされます。

I/O フェンシング設定の計画についてを参照してください。

推奨される CP サーバーの設定を参照してください。

ここでは、次の手順の例を取り上げます。

SFHA クラスタでサーバーベースのフェンシングを設定するには(1 つの CP サーバーと 2 つのコーディネータディスク)

  1. サーバーベースの設定モデルに応じて、次のことを確認します。

    • CP サーバーが設定されていて、SFHA クラスタからアクセスできる。 SFHA クラスタは、アプリケーションクラスタまたはクライアントクラスタとも呼ばれます。

      CP サーバーの設定を参照してください。

    • コーディネーションディスクが SCSI3-PR 対応であることが確認されている。

      I/O フェンシング用の共有ディスクの確認を参照してください。

  2. -fencing オプションを指定して installer を起動します。
    # /opt/VRTS/install/installer  -fencing

    installer は著作権情報を表示して起動し、クラスタ情報を検証します。

    設定プロセスに関する問題が発生した場合にアクセスできるログファイルの場所に注目してください。

  3. プロンプトで、I/O フェンシングの設定を行うことを確認します。

    プログラムにより、スクリプトが動作しているローカルノードがリモートノードと通信できることと、SFHA 7.4 が適切に設定されているかどうかをチェックします。

  4. プログラムで表示される I/O フェンシングの設定オプションを確認します。 1 を入力して、サーバーベース I/O フェンシングを設定します。
    Select the fencing mechanism to be configured in this
    Application Cluster [1-3,b,q] 1
  5. ストレージが SCSI3-PR をサポートすることを確認し、次のプロンプトで「y」を入力します。
    Does your storage environment support SCSI3 PR? [y,n,q] (y)
  6. プロンプトで、コーディネーションポイントに関する次の詳細を指定します。

    • サーバーとディスク両方を含むコーディネーションポイントの合計数を入力します。この数は 3 以上にしてください。

      Enter the total number of co-ordination points including both 
      Coordination Point servers and disks: [b] (3)
    • コーディネーションポイント間のコーディネータディスクの合計数を入力します。

      Enter the total number of disks among these: 
      [b] (0) 2
  7. プロンプトで、次の CP サーバー詳細を指定します。

    • CP サーバーごとに、仮想 IP アドレスの合計数か、完全修飾ホスト名の合計数を入力します。

      How many IP addresses would you like to use to communicate
       to Coordination Point Server #1?: [b,q,?] (1) 1
    • CP サーバーごとに、仮想 IP アドレスまたは完全修飾ホスト名を入力します。 インストーラでは、すべてのアプリケーションクラスタノードのように、これらの値が同一であると想定します。

      Enter the Virtual IP address or fully qualified host name #1 
      for the HTTPS Coordination Point Server #1: 
      [b] 10.209.80.197

      各 CP サーバーに設定する仮想 IP アドレスの数に関する情報が表示されます。

    • CP サーバーがリスニングするポートを入力します。

      Enter the port that the coordination point server  10.209.80.197
      would be listening on or accept the default port
      suggested: [b] (443)
      
  8. プロンプトで、次のコーディネータディスク関連詳細を指定します。

    • インストーラが表示する利用可能なディスクの一覧からコーディネータディスクを選択します。 選択するディスクがすべての SFHA(アプリケーションクラスタ)ノードから利用可能であることを確認してください。

      インストーラからディスクの選択を要求される回数は、手順 6 で指定した情報によって異なります。 たとえば、2 つのコーディネータディスクを設定するように選択した場合は、インストーラから 1 つ目のディスクと 2 つ目のディスクを選択するように要求されます。

      Select disk number 1 for co-ordination point
      
      1) c1t1d0s2
      2) c2t1d0s2
      3) c3t1d0s2
      
      Please enter a valid disk which is available from all the 
      cluster nodes for co-ordination point [1-3,q] 1
    • 手順 1 でディスクが SCSI-3 PR 対応かどうかをまだ確認していない場合は、すぐに確認します。

      別のウィンドウでディスクを検証してからこの設定手順に戻ることを推奨するメッセージが表示されます。

      続行する場合は Enter キーを押して、プロンプトでディスクの選択を確認します。

    • コーディネータディスクのディスクグループ名を入力するか、またはデフォルトを受け入れます。

      Enter the disk group name for coordinating disk(s): 
      [b] (vxfencoorddg) 
  9. フェンシング設定のコーディネーションポイント情報を検証し、確認します。

    次に例を示します。

    Total number of coordination points being used: 3
    Coordination Point Server ([VIP or FQHN]:Port): 
        1. 10.209.80.197 ([10.209.80.197]:443)
    SCSI-3 disks:
        1. c1t1d0s2
        2. c2t1d0s2
    Disk Group name for the disks in customized fencing: vxfencoorddg
    Disk policy used for customized fencing: dmp

    ディスクとディスクグループが初期化され、SFHA(アプリケーションクラスタ)ノードのディスクグループがデポートされます。

  10. I/O フェンシングの設定情報を検証し、確認します。
    CPS Admin utility location: /opt/VRTScps/bin/cpsadm     
    Cluster ID: 2122
    Cluster Name: clus1
    UUID for the above cluster: {ae5e589a-1dd1-11b2-dd44-00144f79240c}
  11. 各 CP サーバーのアプリケーションクラスタ情報が更新されてそれらの間の接続が確立されるので、出力を確認してください。 それから、各アプリケーションクラスタノードで適切な詳細情報を使ってファイル /etc/vxfenmode が設定されます。
    Updating client cluster information on Coordination Point Server 10.209.80.197
    
    Adding the client cluster to the Coordination Point Server 10.209.80.197 .......... Done
    
    Registering client node sys1 with Coordination Point Server 10.209.80.197...... Done
    Adding CPClient user for communicating to Coordination Point Server 10.209.80.197 .... Done
    Adding cluster clus1 to the CPClient user on Coordination Point Server 10.209.80.197 .. Done
    
    Registering client node sys2 with Coordination Point Server 10.209.80.197 ..... Done
    Adding CPClient user for communicating to Coordination Point Server 10.209.80.197 .... Done
    Adding cluster clus1 to the CPClient user on Coordination Point Server 10.209.80.197 ..Done
    
    Updating /etc/vxfenmode file on sys1 .................................. Done
    Updating /etc/vxfenmode file on sys2 ......... ........................ Done

    I/O フェンシングの設定ファイルについてを参照してください。

  12. 各アプリケーションクラスタノードで VCS とフェンシングプロセスが停止して再起動され、I/O フェンシング設定が完了したら、出力を確認してください。
  13. SFHA(アプリケーションクラスタ)で CP エージェントを設定します。コーディネーションポイントエージェントは、コーディネーションポイントの登録を監視します。
    Do you want to configure Coordination Point Agent on 
    the client cluster? [y,n,q] (y) 
    
    Enter a non-existing name for the service group for 
    Coordination Point Agent: [b] (vxfen)
    
    
  14. さらに、コーディネーションポイントエージェントは、誤ってコーディネータディスクグループからディスクが削除された場合など、コーディネータディスクグループ構造の変更も監視できます。 この詳細な監視の頻度は、LevelTwoMonitorFreq 属性で調整できます。 たとえば、この属性を 5 に設定すると、エージェントはコーディネータディスクグループ構造を 5 回の監視サイクルごとに監視します。

    LevelTwoMonitorFreq 属性を適用できるようにするには、コーディネータディスクグループの一部としてディスクが存在する必要があります。

    Enter the value of the LevelTwoMonitorFreq attribute: (5)   
    
  15. コーディネーションポイントの自動更新を有効にします。
    Do you want to enable auto refresh of coordination points
    if registration keys are missing 
    on any of them? [y,n,q,b,?]  (n)
  16. 設定ログファイル、概略ファイル、および応答ファイルの場所が表示されます。これらは後で使います。
  17. 次を使ってフェイシング設定を確認します。
    # vxfenadm -d
  18. コーディネーションポイントのリストを確認します。
    # vxfenconfig -l

SFHA クラスタでサーバーベースのフェンシングを設定するには

  1. CP サーバーが設定されていて、SFHA クラスタからアクセス可能であることを確認します。 SFHA クラスタは、アプリケーションクラスタまたはクライアントクラスタとも呼ばれます。
  2. CP サーバーの設定を参照してください。
  3. -fencing オプションを指定して installer を起動します。
    # /opt/VRTS/install/installer   -fencing

    installer は著作権情報を表示して起動し、クラスタ情報を検証します。

    設定プロセスに関する問題が発生した場合にアクセスできるログファイルの場所に注目してください。

  4. プロンプトで、I/O フェンシングの設定を行うことを確認します。

    プログラムにより、スクリプトが動作しているローカルノードがリモートノードと通信できることと、SFHA 7.4 が適切に設定されているかどうかをチェックします。

  5. プログラムで表示される I/O フェンシングの設定オプションを確認します。 1 を入力して、サーバーベース I/O フェンシングを設定します。
    Select the fencing mechanism to be configured in this
    Application Cluster [1-7,q] 1
  6. ストレージが SCSI3-PR をサポートすることを確認し、次のプロンプトで「y」を入力します。
    Does your storage environment support SCSI3 PR? [y,n,q] (y)
  7. コーディネーションポイントの合計数として 1 を入力します。
    Enter the total number of co-ordination points including both 
    Coordination Point servers and disks: [b] (3) 1

    設定を進める前に、インストーラの警告を注意して読んでください。

  8. プロンプトで、次の CP サーバー詳細を指定します。

    • CP サーバーごとに、仮想 IP アドレスの合計数か、完全修飾ホスト名の合計数を入力します。

      How many IP addresses would you like to use to communicate
      to Coordination Point Server #1? [b,q,?] (1) 1
    • CP サーバーの仮想 IP アドレスまたは完全修飾ホスト名を入力します。 インストーラでは、すべてのアプリケーションクラスタノードのように、これらの値が同一であると想定します。

      Enter the Virtual IP address or fully qualified host name
      #1 for the Coordination Point Server #1: 
      [b] 10.209.80.197

      各 CP サーバーに設定する仮想 IP アドレスの数に関する情報が表示されます。

    • CP サーバーがリスニングするポートを入力します。

      Enter the port in the range [49152, 65535] which the 
      Coordination Point Server 10.209.80.197 
      would be listening on or simply accept the default 
      port suggested: [b] (443)
  9. フェンシング設定のコーディネーションポイント情報を検証し、確認します。

    次に例を示します。

    Total number of coordination points being used: 1
    Coordination Point Server ([VIP or FQHN]:Port): 
        1. 10.209.80.197 ([10.209.80.197]:443)
  10. I/O フェンシングの設定情報を検証し、確認します。
    CPS Admin utility location: /opt/VRTScps/bin/cpsadm     
    Cluster ID: 2122
    Cluster Name: clus1
    UUID for the above cluster: {ae5e589a-1dd1-11b2-dd44-00144f79240c}
  11. 各 CP サーバーのアプリケーションクラスタ情報が更新されてそれらの間の接続が確立されるので、出力を確認してください。 それから、各アプリケーションクラスタノードで適切な詳細情報を使ってファイル /etc/vxfenmode が設定されます。

    このような単一 CP サーバーフェンシング設定では、/etc/vxfenmode ファイルにエントリ single_cp=1 も設定されます。

    Updating client cluster information on Coordination Point Server 10.209.80.197
    
    Adding the client cluster to the Coordination Point Server 10.209.80.197 .......... Done
    
    Registering client node sys1 with Coordination Point Server 10.209.80.197...... Done
    Adding CPClient user for communicating to Coordination Point Server 10.209.80.197 .... Done
    Adding cluster clus1 to the CPClient user on Coordination Point Server 10.209.80.197 .. Done
    
    Registering client node sys2 with Coordination Point Server 10.209.80.197 ..... Done
    Adding CPClient user for communicating to Coordination Point Server 10.209.80.197 .... Done
    Adding cluster clus1 to the CPClient user on Coordination Point Server 10.209.80.197 .. Done
    
    Updating /etc/vxfenmode file on sys1 .................................. Done
    Updating /etc/vxfenmode file on sys2 ......... ........................ Done

    I/O フェンシングの設定ファイルについてを参照してください。

  12. 各アプリケーションクラスタノードで VCS とフェンシングプロセスが停止して再起動され、I/O フェンシング設定が完了したら、出力を確認してください。
  13. SFHA(アプリケーションクラスタ)で CP エージェントを設定します。
    Do you want to configure Coordination Point Agent on the 
    client cluster? [y,n,q] (y) 
    
    Enter a non-existing name for the service group for 
    Coordination Point Agent: [b] (vxfen)     
    
  14. コーディネーションポイントの自動更新を有効にします。
    Do you want to enable auto refresh of coordination points
    if registration keys are missing
    on any of them? [y,n,q,b,?]  (n)
  15. 設定ログファイル、概略ファイル、および応答ファイルの場所が表示されます。これらは後で使います。