NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- アップグレード計画
- プライマリサーバーのアップグレード
- プライマリサーバーのアップグレードについて
- NetBackup 10.0.0.1 へのアップグレードのプレインストール手順
- Windows システムでローカルサーバー、リモートサーバー、クラスタサーバーのアップグレードを実行する
- Windows システムでのサイレントアップグレードの実行
- NetBackup 10.0.0.1 への Linux サーバーソフトウェアのアップグレード
- Linux での NetBackup プライマリサーバーソフトウェアのサイレントアップグレード
- NetBackup 10.0.0.1 へのアップグレードのインストール後の手順
- NetBackup の起動と停止のスクリプトについて
- アップグレード後のシステムの更新
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
- NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
- クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
- NetBackup Java Runtime Environment について
- アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除
- NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
- NetBackup 応答ファイルについて
- 維持される Java Virtual Machine のオプション
- RBAC ブートストラップについて
- NetBackup ソフトウェアの入手について
- NetApp クラスタのためのアップグレード前の追加手順
- Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
- NetBackup のバージョン間の互換性について
- UNIX および Linux の場合のアップグレード要件
- Windows および Windows クラスタのインストールおよびアップグレード要件
- Windows クラスタのアップグレードの要件
- 新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
- OpsCenter サーバーと NetBackup プライマリサーバー間の接続の無効化
- Amazon クラウドストレージサーバーのアップグレード後の手順
- サーバーのアップグレード後のクライアントのアップグレード
- アップグレードエラーのロールバック手順
- 索引
Linux での NetBackup プライマリサーバーソフトウェアのサイレントアップグレード
ネイティブインストーラを使用して、NetBackup の Linux マスターサーバーをアップグレードできます。NetBackup インストールスクリプトまたは優先するインストーラによる方法のいずれかを使用できます。
Linux の場合: rpm、yum など
インストールまたはアップグレードに成功すると、/usr/openv/pack/install.history ファイルに記録されます。
メモ:
パッケージ名の変更により、ネイティブインストーラによる方法でマスターサーバーを NetBackup 7.7.3 以前から NetBackup 8.0 以降にアップグレードするには、追加の手順が必要です。マスターサーバーを正しくアップグレードして Veritas パッケージに変換するには、次の 2 つのオプションがあります。NetBackup インストーラを使用してマスターサーバーを新しい Veritas パッケージにアップグレードできます。または、ネイティブインストーラの手順に従って、該当する手順を実行します。詳細情報を参照できます。
「ネイティブインストーラを使用して Linux マスターサーバーバイナリをアップグレードするには:」を参照してください。
この両方のアップグレードオプションは同じ結果になります。Veritas パッケージに正常にアップグレードすると、その後のアップグレードは各自が選択するインストーラを使用して実行できます。
ネイティブインストーラを使用して Linux マスターサーバーバイナリをアップグレードするには:
- root ユーザーとしてサーバーにログインします。
- NetBackup 管理コンソールが開いている場合は、ここで閉じる必要があります。
- (該当する場合) クラスタ環境では次のタスクを実行します。
必要に応じて、
bp.confとvm.confファイルを次のように編集します。REQUIRED_INTERFACEエントリがある場合は、CLUSTER_NAMEエントリに置換します。それ以外の場合は、新しいCLUSTER_NAMEエントリを追加します。このエントリは仮想サーバー名として定義する必要があります。マスターサーバーの場合は、最初の
SERVERエントリがbp.confファイルのCLUSTER_NAMEエントリに一致することを確認してください。NetBackup グループをオフラインにします。以下に示すコマンドを使います。
/opt/VRTSvcs/bin/hares -offline
非アクティブノードのアップグレード中に移行が行われないようにするために、NetBackup グループを凍結します。以下に示すコマンドを使います。
/opt/VRTSvcs/bin/hagrp -freeze group -persistent
VCS クラスタが構成されている場合、Cluster Manager インターフェースまたはコマンドラインを使用して NetBackup グループを凍結できます。
クラスタのアップグレードに進む前に、他のクラスタアップグレード要件について『NetBackup マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド』を参照してください。
- アップグレードスクリプトを実行すると第 1 章で説明していない修正済み NetBackup スクリプトが削除されます。このトピックに関する詳細情報を参照できます。
アップグレードによるファイルの自動変更についてを参照してください。
変更したファイルで、保持する必要があるファイルを保存します。
- マスターサーバーの一時ディレクトリに NetBackup インストール応答ファイル (
NBInstallAnswer.conf) を作成してください。そのディレクトリは通常、/tmpディレクトリです。応答ファイルとその内容に関する詳しい情報を参照できます。NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
- (該当する場合) NetBackup 8.1.1 以前からマスターサーバーをアップグレードする場合、
NBInstallAnswer.confに次の情報を指定します。USAGE_INSIGHTS_FILE_PATH=path
NBInstallAnswer.confファイルに省略可能なパラメータを追加できます。次に示すパラメータは、追加できるパラメータの例です。Veritas は、このマニュアルに含まれている NetBackup 応答ファイルのセクションを確認することをお勧めします。LICENSE エントリ
LICENSE エントリはプライマリサーバーでのみ必要です。
SERVER エントリ
NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
- (該当する場合) ユーザーまたはユーザーグループに RBAC セキュリティおよびバックアップ管理者の役割を割り当てる場合は、
NBInstallAnswer.confに次の必要な情報を指定します。RBAC_DOMAIN_TYPE
このフィールドを使用して、ユーザーまたはユーザーグループが属するドメイン形式を指定します。RBAC_DOMAIN_TYPE の NT, VX, UNIXPWD, LDAP 値がサポートされています。
RBAC_DOMAIN_NAME
このフィールドを使用して、ユーザーまたはユーザーグループが属するドメインの名前を指定します。
RBAC_PRINCIPAL_TYPE
このフィールドを使用して、USER または USERGROUP を指定します。
RBAC_PRINCIPAL_NAME
このフィールドを使用して、ユーザー名またはユーザーグループを指定します。
RBAC_* オプションに関する詳しい情報を参照できます。
RBAC ブートストラップについてを参照してください。
NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
- 十分な容量があるシステムに、サーバープラットフォームに一致するサーバーパッケージをダウンロードします。次に、そのサーバーパッケージファイルの内容を抽出します。
サーバーパッケージファイルの内容を抽出します。例:
Linux Red Hat の場合:
tar -xzvf NetBackup_10.0.0.1_LinuxR_x86_64.tar.gzLinux SuSE の場合:
tar -xzvf NetBackup_10.0.0.1_LinuxS_x86_64.tar.gz
- 目的のオペレーティングシステムのディレクトリに移動し、サーバーのファイルをインストール先のコンピュータにコピーします。
オペレーティングシステムのディレクトリ:
Linux Red Hat の場合:
NetBackup_10.0.0.1_LinuxR_x86_64/linuxR_x86/anbLinux SuSE の場合:
NetBackup_10.0.0.1_LinuxS_x86_64/linuxS_x86/anb
サーバーのファイルをインストール先のマシンにコピーします。
Linux:
VRTSnetbp.rpmおよびVRTSpddes.rpm
- クライアントバイナリを抽出し、マスターサーバーにコピーします。
クライアントバイナリを抽出します。
tar -xzvf client_dist.tar.gz
目的のオペレーティングシステムのディレクトリに移動します。
RedHat:
openv/netbackup/client/Linux/RedHat3.10.0SuSE:
openv/netbackup/client/Linux/SuSE3.0.76
以下に示すファイルをマスターサーバーにコピーします。
Linux
VRTSnbpck.rpm VRTSpbx.rpm VRTSnbclt.rpm VRTSnbjre.rpm VRTSnbjava.rpm VRTSpddea.rpm VRTSnbcfg.rpm
- Veritas 事前チェックパッケージをインストールします。
Linux: rpm - U VRTSnbpck.rpm
- (該当する場合) NetBackup 8.0 より前のバージョンからアップグレードする場合は、古い SYMC* パッケージを削除します。次の例は、SYMC RPM パッケージの削除に使用するコマンドを示しています。このプロセスでは、NetBackup の構成が保持されます。
rpm -e SYMCnbjava rpm -e SYMCpddea rpm -e SYMCnbclt rpm -e SYMCnbjre rpm -e SYMCnetbp rpm -e SYMCpddes
- 以下のコマンドを示されている順序で実行してファイルをインストールします。
Linux
rpm - U VRTSpbx.rpm rpm - U VRTSnbclt.rpm rpm - U VRTSnbjre.rpm rpm - U VRTSnbjava.rpm rpm - U VRTSpddea.rpm rpm - U VRTSpddes.rpm rpm - U VRTSnbcfg.rpm rpm - U VRTSnetbp.rpm
- インストールの完了後に Java GUI または JRE をインストールする場合は、追加情報が利用可能です。
アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除を参照してください。