Microsoft SCVMM コンソール用 Veritas NetBackup™ アドインガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.2)
  1. 概要およびメモ
    1.  
      システムセンターの仮想マシンマネージャのための NetBackup のアドインについて (SCVMM)
    2.  
      SCVMM 用 NetBackup アドインに関する注意事項
    3.  
      NetBackup 8.2 についての本ガイドの更新
  2. NetBackup Add-in for SCVMM のインストール
    1.  
      SCVMM 用 NetBackup アドインの必要条件
    2.  
      NetBackup Add-in for SCVMM のインストール
    3.  
      インストールメッセージ: アドインをインストールできません (Add-in cannot be installed)
    4.  
      ローカライズされた環境についてのインストールメッセージ
    5.  
      外部証明書を使用するためのアドインの構成
    6.  
      NetBackup CA が署名した証明書を使用するためのアドインの再構成
    7.  
      SCVMM 用 NetBackup アドインのアンインストール
    8. NetBackup リカバリウィザードの設定
      1.  
        SCVMM 用 NetBackup アドインのための認証トークンの作成
      2.  
        NetBackup アドインで仮想マシンをリストアすることを承認する
      3.  
        認証トークンのホスト名または IP アドレスの追加または追加したホスト名または IP アドレスの削除
      4.  
        認証トークンの取り消し
      5.  
        認証トークンの更新
      6.  
        すべての現在の認証トークンのリスト
  3. 仮想マシンのリカバリ
    1.  
      リカバリウィザードを使った Hyper-V 仮想マシンのリストアに関する注意事項
    2.  
      リカバリウィザードへのアクセス
    3. 仮想マシンのリストアウィザードの画面
      1.  
        [仮想マシンの選択 (Virtual Machine Selection)]画面
      2.  
        [バックアップイメージの選択 (Backup Image Selection)]画面
      3.  
        [別のイメージの選択 (Select Another Image)]画面
      4.  
        [リストアオプション (Restore Options)]画面
      5.  
        [設定の確認 (Review Settings)]画面
    4.  
      リカバリジョブの状態を調べる
  4. トラブルシューティング
    1.  
      SCVMM 対応 NetBackup アドインのログについて
    2.  
      SCVMM 対応 NetBackup アドインのログメッセージの表示
    3.  
      SCVMM 対応 NetBackup アドインのログレベルの変更
    4.  
      SCVMM の NetBackup アドインのリカバリウィザードによるリカバリ前検査で VM に関する古い情報が返される
    5.  
      NetBackup アドインリカバリウィザードの[次へ (Next)]ボタンが、必要な入力が入力されなくても有効になる
    6.  
      NetBackup アドインリカバリウィザードで、VM を上書きするよう求められず、リカバリが失敗する
    7.  
      SCVMM の NetBackup アドインにおけるマスターサーバーの通信エラーのトラブルシューティング

認証トークンのホスト名または IP アドレスの追加または追加したホスト名または IP アドレスの削除

manageClientCerts コマンドは、特定の SCVMM コンソールホストの認証トークンを生成します。このトークンにより、トークンが生成された NetBackup マスターサーバーに SCVMM コンソールホストがアクセスできるようになります。トークンは、SCVMM コンソールホスト名が manageClientCerts コマンドで入力した名前と同一である場合に有効になります。

環境によっては、トークンを複数のホスト名または IP アドレスで使用できるようにする必要があります。例として、クラスタ化された SCVMM サーバーでは、NetBackup マスターへのアクセス要求が、トークンの生成時に指定されたものとは異なるホスト名または IP アドレスから来ることがあります。

このような環境から NetBackup にアクセスできるようにするには、manageClientCerts コマンドを使って次のことを行います。

  • 既存のトークンに SCVMM コンソールホストの他のホスト名 (または IP アドレス) を追加します。追加されたホスト名または IP アドレスは、エイリアスとよばれます。注意: エイリアスは、1 つのトークンに複数追加することができます。

    IPv4 および IPv6 のアドレスがサポート対象です。

  • トークンからホスト名または IP アドレスを削除します。

  • 任意の SCVMM コンソールホストでトークンの使用を許可します。

  • トークンの既存のエイリアスを一覧表示します。

manageClientCerts コマンドは、次の場所に格納されています。

Windows の場合:

install_path\NetBackup\wmc\bin\install\manageClientCerts.bat

UNIX および Linux の場合:

/usr/openv/wmc/bin/install/manageClientCerts

表: 既存の認証トークンへのホスト名または IP アドレスの追加

タスク

NetBackup マスターサーバーでの入力

ホスト名の追加

manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -HOST additional_host_name_for_token

host_name_used_to_generate_token はトークンを生成するときに指定したホスト名、additional_host_name_for_token は追加する SCVMM コンソールホストのホスト名です。

例:

manageClientCerts -addAlias SCVMM1 -HOST SCVMM1.example.com

コマンドの出力:

Successful -addAlias, for client: SCVMM1, type: HOST,
alias: SCVMM1.example.com

この例では、追加したホスト名は SCVMM1.example.com です。

メモ:

1 つのトークンに複数ホスト名を追加できます。manageClientCerts の各インスタンスに 1 つずつホスト名を追加します。

1 つの IP アドレスまたは IP アドレスの範囲の追加

manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -IP IP_address_for_token | IP_address_with_netmask_for_token

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。IP アドレスは、1 つのアドレス (IP_address_for_token) またはアドレスの範囲 (IP_address_with_netmask_for_token) として追加できます。

例:

1 つの IP アドレスの追加:

manageClientCerts -addAlias SCVMM1 -IP 10.80.154.1

ネットマスクの使用による IP アドレスの範囲の追加:

manageClientCerts -addAlias SCVMM1 -IP 10.80.154.0/29

この例では、10.80.154.0/29 により、IP アドレスが 10.80.154.1 から 10.80.154.7 までの 6 つのホストが同じトークンを使用できるようになります。

メモ:

IP アドレスの範囲については、manageClientCerts は IP ネットマスク、別名 Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 表記に対応します。

メモ:

1 つのトークンに複数の IP アドレスを追加できます。範囲として追加するのではない場合、manageClientCerts の各インスタンスに1つずつ IP アドレスを追加します。

メモ:

IPv4 および IPv6 のアドレスがサポート対象です。

任意のホストによるトークンの使用の許可

manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -ANY

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。-ANY では、任意のホストまたは任意の IP アドレスが、このトークンを使用して NetBackup サーバーと通信できるようになります。

注意: -ANY オプションの使用には注意が必要です。任意のホストがトークンを使用できるようにすると、セキュリティリスクを招くおそれがあります。

表: 既存の認証トークンからのホスト名または IP アドレスの削除

タスク

NetBackup マスターサーバーでの入力

ホスト名の削除

manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -HOST host_name_to_delete

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、host_name_to_delete は削除される名前です。

IP アドレスの削除

manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -IP IP_address_to_delete

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、IP_address_to_delete は削除される IP アドレスです。

-ANY オプションの削除

manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -ANY

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。-ANYオプションがトークンから削除されます。トークンに特定のエイリアス (ホスト名または IP アドレス) が追加されていた場合、それらのエイリアスは有効なまま残ります。

表: トークンに対して定義されたホスト名または IP アドレス (エイリアス) の一覧表示

タスク

NetBackup マスターサーバーでの入力

ホスト名または IP アドレス (エイリアス) の一覧表示

manageClientCerts -listAliases host_name_used_to_generate_token

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。

例:

manageClientCerts -listAliases SCVMM1

コマンドの出力:

Aliases for SCVMM1:
HOST = SCVMM1.example.com

この例では、エイリアスは SCVMM1.example.com です。トークンに -ANY オプションが設定されている (任意のホストまたは任意の IP アドレスからの接続を受け入れる) 場合、-listAliases の出力は次のようになります。

Aliases for SCVMM1:
HOST = *

補足情報が利用可能です。

SCVMM の NetBackup アドインにおけるマスターサーバーの通信エラーのトラブルシューティングを参照してください。