Veritas NetBackup™ ログリファレンスガイド
- ログの使用
- バックアッププロセスおよびログ記録
- メディア、デバイスプロセスおよびログ記録
- リストアプロセスおよびログ記録
- 高度なバックアップおよびリストア機能
- ストレージのログ記録
- NetBackup 重複排除ログ
- OpenStorage Technology (OST) のログ記録
- SLP (Storage Lifecycle Policy) および自動イメージレプリケーション (A.I.R.) のログ記録
- NetBackup の安全な通信のログ記録
- スナップショット技術
- ログの場所
- Java ベースの管理コンソールのログ記録
NetBackup の安全な通信のログ記録について
ここでは、NetBackup ホストとの安全な通信のログ記録に使用されるログについての情報を示します。NetBackup 8.1 以降のホストは、制御型のすべての機能で、安全な通信を相互に行います。制御型の機能には、コマンドの実行や、バックアップまたはリストアを開始するために必要なさまざまなプロセスの起動が含まれます。現在、ここに bpbkar
または tar
データ転送は含まれません。NetBackup 8.1 以降のホストが通信を正常に行うには、認証局 (CA) 証明書とホスト ID ベースの証明書が必要です。NetBackup では、ホスト通信にトランスポート層セキュリティ (TLS) プロトコルを使用します。このプロトコルでは、各ホストがそのセキュリティ証明書を提示するとともに、認証局 (CA) の証明書に対してピアホストの証明書を検証する必要があります。
NetBackup 8.0 以降のバージョンでは、マスターサーバーは CA として機能します。マスターサーバーは、適切なインストールと、pbx、nbatd、nbwmc などの証明書を配備するためのサービスの構成に依存します。
NetBackup 8.1 では、すべてのメディアサーバーとクライアントサーバーがアップグレードされると、証明書が配備されます。証明書の配備が失敗した場合、メディアサーバーまたはクライアントサーバーはバックアップまたはリストアを実行できません。NetBackup バージョン 8.1 以降のインストールまたはアップグレード中に、ホストがマスターサーバーから CA 証明書とホスト ID に基づく証明書の両方を正常に取得しなかった場合、バックアップとリストアは機能しません。マスターサーバーの pbx、nbatd、または nbwmc
プロセスが実行中でないと、証明書の配備は機能しません。NetBackup 8.1 以降では、バックアップまたはリストアも機能しません。
安全な通信や証明書の生成および配備に関する問題を診断するとき、通常、マスターサーバー上で実行されるサービスやプロセスが関与しています。サービスが実行されており、NetBackup バージョンが期待するものであったことを確認した後は、このセクションで説明するログファイルが問題を特定するために重要になります。
NetBackup の安全な通信について詳しくは、次の URL で安全な通信についてののドキュメントを参照してください。
https://www.veritas.com/docs/DOC5332
メモ:
環境に NetBackup 8.0 以前のホストが存在する場合、NetBackup 管理コンソールから[セキュリティ管理 (Security Management)]、[グローバルセキュリティ (Global Security)]、[安全な通信 (Secure Communication)]タブの順に移動して、安全でない通信を有効にできます。このタブで、[NetBackup 8.0 以前のホストとの安全でない通信を有効にする (Enable insecure communication with NetBackup 8.0 and earlier hosts)]オプションにチェックマークを付けます。