Veritas NetBackup™ for Microsoft Exchange Server 管理者ガイド
- NetBackup for Exchange の概要
- NetBackup for Exchange のインストール
- NetBackup for Exchange のインストールの計画
- NetBackup for Exchange のためのオペレーティングシステムとプラットフォームの互換性の検証
- NetBackup for Exchange 用 NetBackup サーバーの要件
- NetBackup for Exchange 用 NetBackup クライアントの要件
- NetBackup for Exchange の Exchange サーバーソフトウェア要件
- Exchange スナップショットバックアップの Snapshot Client 構成とライセンス要件
- NetBackup for Exchange のライセンスについて
- Exchange クライアントのホストプロパティの構成
- Exchange クライアントのホストプロパティの構成
- NetBackup 管理コンソールの[Exchange]プロパティ
- スナップショットバックアップによるすべての Exchange トランザクションログファイルまたはコミットされていない Exchange トランザクションログファイルのみのバックアップについて
- Exchange 個別のプロキシのホストの構成
- インスタントリカバリバックアップでの Exchange トランザクションログの切り捨てについて
- ストレージユニットに対するバックアップの実行による Exchange トランザクションログの切り捨て
- Exchange バックアップでの一貫性チェックオプションについて
- クライアントのホストプロパティにおける Exchange クレデンシャルについて
- NetBackup Exchange 操作のアカウントの構成
- Exchange ホストの構成
- Exchange 個別リカバリの構成
- Exchange のバックアップと個別リカバリテクノロジ (GRT) について
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う Exchange バックアップの構成 (非 VMware バックアップ)
- Exchange 個別リカバリテクノロジ用 Network File System (NFS) のインストールおよび構成
- Windows Server 2012、2012 R2、2016 でのネットワークファイルシステム (NFS) 用サービスの構成について (NetBackup for Exchange)
- Windows 2008 と Windows 2008 R2 での NFS 用サービスの構成について (NetBackup for Exchange)
- Server for NFS の無効化 (NetBackup for Exchange)
- メディアサーバーでの Client for NFS の無効化 (NetBackup for Exchange)
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使うバックアップとリストアでの UNIX メディアサーバーと Windows クライアントの構成 (NetBackup for Exchange)
- NBFSD 用の個別のネットワークポートの構成 (NetBackup for Exchange)
- Exchange 個別リカバリテクノロジ (GRT) でサポートされるディスクストレージユニット
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用する Exchange バックアップの複製に対するカタログ化の無効化
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う Exchange バックアップまたは VMware バックアップのカタログ化
- NetBackup Client Service のログオンアカウントの構成
- Exchange のバックアップポリシーの構成 (非 VMware)
- Exchange 自動、ユーザー主導型、および手動バックアップについて
- Exchange Server のバックアップポリシーの構成について
- Exchange Server のポリシーに関する推奨事項
- NetBackup for Exchange のポリシー属性について
- NetBackup for Exchange ポリシーへのスケジュールの追加
- Exchange ポリシーのクライアントを NetBackup へ追加
- クライアントリストの物理ノード名の使用
- Exchange ポリシーへのバックアップ対象の追加
- 参照による[バックアップ対象 (Backup Selections)]リストへのエントリの追加 (NetBackup for Exchange)
- [バックアップ対象 (Backup Selections)]リストへの Exchange エントリの手動での追加
- 複数データストリームを使用する Exchange バックアップの実行
- Exchange データベース可用性グループ (DAG) での複数データストリームの使用
- Exchange の[バックアップ対象 (Backup Selections)]リストでのワイルドカードの使用
- バックアップからの Exchange 項目の除外について
- Exchange クライアントのエクスクルードリストの構成
- Exchange のバックアップとトランザクションログについて
- Exchange Server のスナップショットバックアップの構成
- Exchange Server のインスタントリカバリバックアップの構成
- 手動バックアップの実行 (NetBackup for Exchange)
- Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのバックアップの実行
- Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのリストアの実行
- Exchange サーバー主導リストアとリダイレクトリストアについて
- Exchange リストア操作の宛先クライアントの選択について
- Exchange データベースデータのリストアについて
- 既存の Exchange Server トランザクションログ
- Exchange スナップショットバックアップのリストアについて
- 個々の Exchange メールボックスおよび共有フォルダの項目のリストアについて
- Exchange メールボックスフォルダおよびメッセージの件名の特殊文字
- Exchange の個々のメールボックス、メールボックスフォルダ、パブリックフォルダまたはメッセージのリストアを実行するための前提条件および操作上の注意事項
- Exchange Server メールボックスオブジェクトまたは共有フォルダオブジェクトのリストアのオプション
- Exchange メールボックスまたは共有フォルダのオブジェクトのリストア
- Exchange メールボックスまたは共有フォルダのオブジェクトの代替パスへのリダイレクトリストア
- コマンドラインを使用したExchange個別バックアップイメージの参照またはリストア
- VMware バックアップを使用した Exchange Server データの保護について
- 修復された Exchange Server または代替の Exchange Server への Exchange データベースのリカバリ
- Exchange サーバーのバックアップとリストアのトラブルシューティング
- NetBackup for Exchange デバッグログ
- オフホスト Exchange サーバーでのイベントビューアログの表示
- NetBackup の状態レポート
- Exchange リストア操作のトラブルシューティング
- Exchange Server のトランザクションログの切り捨てエラー
- Exchange のバックアップとリストアのパスの長さ制限の動的エンフォースメント
- Exchange スナップショット操作のトラブルシューティング
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したトラブルシューティング Exchange ジョブ
- Exchange 2010 と 2013 でのメモリ使用量の増加
- DAG のバックアップとリストアのトラブルシューティング
- Exchange Server の VMware のバックアップとリストアのトラブルシューティング
- 付録 A. NetBackup Legacy Network Service (Exchange 2010)
Exchange Server のポリシーに関する推奨事項
Exchange データベース可用性グループ (DAG) のポリシーを作成する場合には次の推奨事項を参照してください。
DAG 全体をバックアップ、または DAG の 1 つ以上のデータベースをバックアップするポリシーを作成します。このポリシーでは、全体バックアップ、増分バックアップ、およびユーザー主導バックアップがサポートされます。
個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用してバックアップを実行するには、[個別リカバリを有効化する (Enable granular recovery)]オプションを選択します。
このオプションにより、データベースと個々のメールボックスおよびパブリックフォルダの項目をリストアできます。増分バックアップから個々のメールボックスおよびパブリックフォルダの項目をリストアすることはできません。
MS Exchange Server のポリシーはデフォルトではデータベースのパッシブコピーをバックアップします。この動作は、デフォルトでアクティブコピーの実をバックアップする VMware ポリシーに対する長所を提供します。
ポリシーの例には、Exchange バックアップの基本的なポリシー設定が含まれます。スナップショットバックアップポリシーを作成する方法については、次を参照してください。
Exchange Server のスナップショットバックアップの構成を参照してください。
表: Exchange DAG のすべてのデータベースをバックアップするポリシーの例
ポリシー項目 | 構成 |
|---|---|
ポリシー形式 | MS-Exchange-Server |
バックアップ対象 | Microsoft Exchange Database Availability Groups:\ |
自動バックアップの間隔 | 毎週 (完全バックアップ) 毎日 (増分バックアップ) |
個別リカバリを有効化する | 任意。データベースのバックアップから個々のメールボックスおよび共有フォルダオブジェクトをリストアする場合、このオプションを有効にします。 |
その他の構成 | [スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]が有効である必要があります。 [クライアント (Clients)]タブには、複数のクライアントを含めることができます。クライアント名は DAG の名前です。 |
表: Exchange DAG の 1 つのデータベースをバックアップするポリシーの例
ポリシー項目 | 構成 |
|---|---|
ポリシー形式 | MS-Exchange-Server |
バックアップ対象 | Microsoft Exchange Database Availability Groups:\Mailbox Database Microsoft Exchange Database Availability Groups:\forest or domain name\Microsoft Information Store\Mailbox Database |
自動バックアップの間隔 | 毎週 (完全バックアップ) 毎日 (増分バックアップ) |
個別リカバリを有効化する | 任意。データベースのバックアップから個々のメールボックスおよび共有フォルダオブジェクトをリストアする場合、このオプションを有効にします。 |
その他の構成 | [スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]が有効である必要があります。 [クライアント (Clients)]タブには、1 つのクライアントのみを含めることができます。DAG はポリシーのクライアントです。 |
Exchange スタンドアロンサーバーのポリシーを作成する場合には次の推奨事項を参照してください。
インフォメーションストアまたは個々のデータベースをバックアップするポリシーを作成します。このポリシーでは、全体バックアップ、増分バックアップ、およびユーザー主導バックアップがサポートされます。
個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用してバックアップを実行するには、[個別リカバリを有効化する (Enable granular recovery)]オプションを選択します。
データベースと個々のメールボックスおよびパブリックフォルダの項目をリストアできます。GRT を使用した増分バックアップから個々のメールボックスまたはパブリックフォルダの項目をリストアすることはできません。
ポリシーの例には、Exchange バックアップの基本的なポリシー設定が含まれます。スナップショットバックアップポリシーを作成する方法については、次を参照してください。
Exchange Server のスナップショットバックアップの構成を参照してください。
表: Exchange スタンドアロンサーバーのすべてのデータベースをバックアップするポリシーの例
ポリシー項目 | 構成 |
|---|---|
ポリシー形式 | MS-Exchange-Server |
バックアップ対象 | Microsoft Information Store:\ |
自動バックアップの間隔 | 毎週 (完全バックアップ) 毎日 (増分バックアップ) |
個別リカバリを有効化する | 任意。データベースのバックアップから個々のメールボックスおよび共有フォルダオブジェクトをリストアする場合、このオプションを有効にします。 |
その他の構成 | [スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]が有効である必要があります。 |
表: Exchange スタンドアロンサーバーの 1 つのデータベースをバックアップするポリシーの例
ポリシー項目 | 構成 |
|---|---|
ポリシー形式 | MS-Exchange-Server |
バックアップ対象 | Microsoft Information Store:\Mailbox Database |
自動バックアップの間隔 | 毎週 (完全バックアップ) 毎日 (増分バックアップ) |
個別リカバリを有効化する | 推奨。 データベースのバックアップから個々のメールボックスおよび共有フォルダオブジェクトをリストアする場合、このオプションを有効にします。 |
その他の構成 | [スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]が有効である必要があります。 |