Veritas NetBackup™ Snapshot Client 管理者ガイド

ロールバックは、VxFS_Checkpoint、VxVM、FlashSnap、NAS_Snapshot、またはディスクアレイ方式で作成された、インスタントリカバリが有効であるバックアップからだけ実行できます。

バックアップが EMC_TimeFinder_Clone 方式で作成され、クローンが完全に作成されていない場合、ロールバックは正常に実行されません。

ロールバックを実行する前にクローンが完了していることを確認する方法については、次を参照してください。

指定した時点へのロールバックを行う前にクローンが完了していることを確認する方法を参照してください。

VxFS_Checkpoint 方式で作成されたバックアップの場合、ロールバックには、VxFS ファイルシステム 4.0 以上およびディスクレイアウトバージョン 6 が必要です。NAS_Snapshot の場合、ファイルシステムの要件は、NAS ベンダーによって異なります。

ロールバックを行うと、リストアするスナップショットの作成日時以降に作成されたすべての VxFS_Checkpoint スナップショットまたは NAS_Snapshot スナップショット (およびそのカタログ情報) が削除されます。

プライマリファイルシステムがマウントされ、スナップショットがディスクアレイに存在する場合、ロールバックではファイルシステムのマウント解除が試みられます。マウント解除が正常に実行されると、プライマリデバイス上の I/O は強制的に停止されます。念のため、ロールバックの前にプライマリデバイスで I/O が実行されないことを確認してください。

プライマリファイルシステムのマウント解除が失敗すると、ロールバックは正常に実行されません。デバイス上の I/O を中断して、ロールバックを再試行してください。たとえば、ターミナルセッションから cd コマンドによってファイルシステムにアクセスした場合は、ファイルシステム以外のディレクトリに移動してロールバックを再試行します。

ロールバックを実行できるのは、ファイルシステムまたはボリュームをクライアント上の元の場所にリストアする場合だけです。

ファイルシステムのロールバックが開始されると、プライマリファイルシステムにスナップショットの作成後に作成したファイルが含まれていないことが NetBackup によって検証されます。ファイルが含まれていると、ロールバックは中断されます。

OST_FIM 形式のスナップショットからのロールバックはコピーからしかできません。

OST_FIM 形式のスナップショットからのロールバックについては、『NetBackup Replication Director ソリューションガイド』を参照してください。