Veritas NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- 『NetBackup 8.1 アップグレードガイド』について
- NetBackup 8.1 の変更について
- NetApp クラスタに必要になる可能性のある変更
- アップグレードによるファイルの自動変更について
- Bare Metal Restore 情報がエラー自動イメージレプリケーションを使って複製されるときのエラー
- カタログバックアップの既知の制限事項
- Veritas Services and Operations Readiness Tools について
- SORT の新規インストールのための推奨手順
- SORT のアップグレードのための推奨手順
- NetBackup プリインストールチェッカーについて
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- 付録 A. 参照先
- NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
- クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
- NetBackup Java Runtime Environment について
- NetBackup 応答ファイルについて
- インストール後すぐにマスターサーバー上のクラウド構成ファイルを更新するかまたは NetBackup 8.1 にアップグレードする
- NetBackup ソフトウェアの入手について
- NetBackup メディアキットについて
- NetBackup の電子ソフトウェア配布 (ESD) イメージについて
- NetApp クラスタのためのアップグレード前の追加手順
- レプリケーションディレクタを使用した NetApp ディスクアレイの使用
- NetBackup のバージョン間の互換性について
- UNIX および Linux のインストールおよびアップグレード要件
- Windows および Windows クラスタのインストールおよびアップグレード要件
- Windows クラスタのインストールとアップグレードの要件
- サーバーのアップグレード後のクライアントのアップグレード
- ネーティブインストーラによる UNIX と Linux のクライアントバイナリのインストールとアップグレード
- 新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
- NetBackup OpsCenter サーバーと NetBackup マスターサーバー間の接続の無効化
- Amazon クラウドストレージサーバーのアップグレード後の手順
Windows システムでのサイレントアップグレードの実行
サイレントアップグレードを実行すると、リモートアップグレードを実行する場合と同様に、対話形式での入力が不要になります。 NetBackup サービスをローカルシステムではなく特定のユーザーで実行する場合、NetBackup のサイレントインストールはサポートされません。
サイレントアップグレードを実行するには、最初に該当する NetBackup スクリプトを修正する必要があります。 スクリプトの修正後に、そのスクリプトを実行してサイレントアップグレードを開始できます。
このスクリプトはアップグレードを開始できるようにすべての NetBackup サービスを終了します。 他のシステムプロセスで NetBackup ファイルに対するハンドルが保持されていることをスクリプトが検出すると、アップグレードは失敗します。 実行中の NetBackup プロセスを特定するには、次の場所にある NetBackup Install ログファイルを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Symantec\NetBackup\InstallLogs
特定した各プロセスを手動で停止したら、再びアップグレードスクリプトを実行できます。
メモ:
Windows 2008/2012/2012 R2/2016 Server Core システムでは、この手順で NetBackup のみをアップグレードできます。
NetBackup サーバーソフトウェアをサイレントアップグレードする方法
- NetBackup をアップグレードするシステムに管理者としてログオンします。
- NetBackup インストール DVD を挿入するか、または ESD イメージ (ダウンロード済みのファイル) が存在する場所にナビゲートします。
- Windows エクスプローラを開き、X86 または X64 ディレクトリの内容を、ハードドライブの一時ディレクトリにコピーします。 インストールしたいプラットフォームの形式と関連付けられたディレクトリを選択します。
- ソースファイルが読み取り専用であるので、コピーされたファイルの権限を変更して、インストールまたは更新できるようにします。
コピーされたファイルが存在する一時ディレクトリで、変更する適切なスクリプトを選択します。
マスターサーバーのアップグレード時:
silentmaster.cmdメディアサーバーのアップグレード時:
silentmedia.cmdNetBackup リモート管理コンソールのアップグレード時:
silentadmin.cmd
次の行をインストールの必要に応じて編集します。
SET ADDITIONALSERVERS=media1,media2,media3
このホストと通信する追加の NetBackup マスターサーバーおよびメディアサーバーの名前を入力します。 後で NetBackup をインストールするサーバーの名前を含めます。
他のサーバーがこのホストと通信しない場合は、スクリプトからこの行を削除します。
SET ABORT_REBOOT_INSTALL=0
この行では、再起動が必要になった場合のアップグレードの続行方法を指定できます。 次の設定から選択します。
0 (デフォルト)
デフォルトでは、再起動が必要であると判断された場合でもサイレントアップグレードは中止されません。 この設定を 0 のままにした場合、次のタスクの 1 つを選択します。
アップグレードの完了後にインストールログを調べて再起動が必要かどうかを確認します。
文字列 in use がログ内に表示されれば、システムを手動で再起動する必要があります。
アップグレードの完了後に自動再起動を強制します。
自動再起動を強制するには、スクリプトを実行する前に、サイレントインストールのコマンドスクリプト (silent*.cmd) から次のオプションを削除します。
REBOOT="ReallySuppress"
警告:
強制再起動はユーザーに警告なしで起きます。 アップグレードは取り消されず、システムが元の状態にロールバックされることもありません。
1
再起動が必要であると判断された場合にアップグレードを中止するにはこの設定を選択します。
この設定を選択すると、再起動が必要な場合はアップグレードが取り消されてシステムが元の状態にロールバックされます。
- スクリプトを保存して実行します。
- 次の場所にあるインストールログを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Symantec\NetBackup\InstallLogs\インストールログを検索し、次のエラーが表示されているかどうかを確認します。
Return Value 3を含む文字列。重要なログメッセージは次のように色分けされます。
黄色 = 警告。
赤 = エラー。
- バイナリが正常にインストールされました。インストール後の手順に進みます。詳細情報を参照できます。
NetBackup 8.1 へのアップグレードのインストール後の手順を参照してください。