Veritas NetBackup™ WebSocket サービス (NBWSS) リファレンスガイド
WebSocket エンドポイントの詳細とフォーマット
クラウドベースのアプリケーションと通信するために、NetBackup は WebSocket プロトコルを使ってクラウドアプリケーションとのセキュア接続を確立します。NetBackup は、WebSocket エンドポイントと呼ばれるクラウドアプリケーションインターフェースに接続します。接続の際、NetBackup はエンドポイントに関する特定の情報を必要とします。
表: WebSocket エンドポイントを定義するエントリ では、WebSocket エンドポイントについて必要となる情報について説明します。
表: WebSocket エンドポイントを定義するエントリ
エンドポイントの詳細 |
説明 |
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クラウドアプリケーションのセキュリティトークン。 NetBackup は、クラウドアプリケーションへの接続を開始するときに、そのアプリケーションにトークンを送信します。アプリケーションでトークンが検証されます。アプリケーションでトークンが受け入れられると、NetBackup とアプリケーション間でセキュア接続が確立します。アプリケーションがトークンを受け入れない場合、接続は確立しません。 |
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グループ内でのエンドポイントの優先度。低い番号ほど優先度が高くなります。 NetBackup は、優先度に基づいて、該当のサーバーグループに対する接続試行の順番を決定します。アクティブな接続はサーバーグループあたり 1 つのみです。 |
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エンドポイントが属するグループの一意の識別子。 |
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エンドポイントを含むクラウドサーバーのホスト名または IP アドレス。 |
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NetBackup が接続する WebSocket エンドポイントの完全な URL。 WebSocket の URL は wss:// で始まります。 メモ: ws:// はサポートされません。 |
重要: エンドポイントの詳細を取得するには、クラウドサービスプロバイダへの問い合わせが必要な場合があります。エンドポイントの詳細は、次のいずれかの方法で NetBackup に提供する必要があります。
JavaScript Object Notation でフォーマット化されたファイル (JSON ファイル)。サービスプロバイダがエンドポイントの詳細を JSON ファイルで提供していない場合は、独自に情報を JSON ファイルにフォーマットする必要があります。
メモ:
エンドポイントの詳細には、クラウドアプリケーションにアクセスするためのセキュリティトークンが含まれている必要があります。サービスプロバイダはアプリケーショントークンを安全な方法で送信するように注意する必要があります。
URL の使用。NetBackup は URL を使ってクラウドアプリケーションからのエンドポイントの詳細を要求します。
メモ:
NetBackup は、エンドポイントの詳細のどの場所でもアポストロフィ (') をサポートしません。
JSON (JavaScript Object Notation) による WebSocket エンドポイントの詳細を次に示します。
{ "token": "security_token ....", "priority": numeric_value, "groupId": "group_ID", "hostName": "host_name.domain", "url": "wss://host_name.domain:port/uri" }
次の点に注意してください。
このバージョンの NetBackup では、各 JSON ファイルで複数ではなく単一のエンドポイントを指定する必要があります。
ファイルは、左側の波括弧 ({) で始まり、右側の波括弧 (}) で終わります。
エントリはカンマで区切った
name:value
の組み合わせで構成されます。優先度の値以外の各文字列は二重引用符 ("") で囲まれます。
5 つの
name:value
の組み合わせ (token
、priority
、groupID
、hostName
、url
) は任意の順番で表示できます。NetBackup は、このファイル内のどの場所でもアポストロフィ (') をサポートしません。
JSON フォーマットの情報を NetBackup がアクセスできる場所にテキストファイルとして保存します。
JSON フォーマットについては、JavaScript Object Notation に関するネットワーキンググループメモを参照してください。
WebSocket エンドポイントを定義する JSON フォーマットファイルの例を次に示します。
{ "token": "MIID4TCCAsmgAwIBAgIEBZCDRzANBgkqhkiG9w0BAQsFADBxMQs DVQQGEwJVUzELMAkGA1UECBMCQ0ExFjAUBgNVBAcTDU1vdW50YWluIFZpZXcx vzu0n2rWon48ncp6jMjOFiWqMRXnV8Q0vOEpAzUV7Qml92EMV6z0PinAgMBAA GjgYAwfjBdBgNVHREEVjBUgiJ2b21yaGVsNnU1LXZtMDQuZW5nYmEuc3ltYW G7IsZ2fTDWKLGxbAG5NNKwEfD11LFhKGwaHkOXYkVi+HVnFEFKK0gxVWg==", "priority": 1, "groupId": "GROUPID1", "hostName": "vrhel6u5-vm4.acme.com", "url": "wss://vrhel6u5-vm4.acme.com:14146/cfs/nbufacade" }
JSON ファイルの例に関する注意
この例はトークンから始まります。トークンは、NetBackup が接続を要求するときにクラウドアプリケーションがその NetBackup を認証するために使う文字列です。
注意:
サービスプロバイダからエンドポイントの情報を入手するときは、トークンが安全な方法で提供されるようにしてください。
次のエントリは
priority
です。その後、groupId
、hostName
、クラウドサーバーのurl
と続きます。
JSON フォーマットファイルの場合は、NetBackup の [WebSocket サーバー (WebSocket Server)]ダイアログの[ファイル (FILE)]オプションを使って、そのファイルを指定します。NetBackup でファイルからエンドポイントの詳細が抽出されます。次の手順を実行します。
WebSocket サーバーエンドポイントの NetBackup クレデンシャルの保存を参照してください。
クラウドアプリケーションは、NetBackup が WebSocket エンドポイントの詳細の要求に使用できる URL を生成できます。URL を NetBackup の[WebSocket サーバー (WebSocket Server)]ダイアログに入力するには次の手順を実行します。