Veritas NetBackup™ Appliance リリースノート
- NetBackup appliance 3.1.2 について
- NetBackup appliance 3.1.2 の機能、拡張機能、変更
- NetBackup Appliance ハードウェアの機能
- NetBackup Appliance の互換性
- 操作上の注意
- 付録 A. リリース内容
- 付録 B. 関連ドキュメント
NetBackup Appliance 3.1.2 の新しい運用上の注意
このトピックでは、このリリースの既知の問題について説明します。ここに示す問題の一部は以前のリリースにも該当する場合があります。一部の問題は、以前のリリースの公開後に見つかっているためです。
このドキュメントの付録「リリース内容」で、このリリースで解決された問題を確認してください。
バージョン 3.1.2 の既知の問題:
NetBackup 5330 Appliance には、1 台のプライマリストレージシェルフが含まれている必要があり、最大 5 台の拡張ストレージシェルフを含めることができます。Manage > Software > Firmware Status コマンドにより、プライマリシェルフに接続している最初の拡張シェルフのファームウェアの状態が報告されます。
高可用性 (HA) 配備
お客様が新しい NetBackup Appliance HA インストールを配備できるように、ベリタスでは関連する問題に対処するものを含む、さまざまな文書へのリンク付きのチェックリストを作成しました。詳しくは、次の記事を参照してください。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100043658.html
LDAP ユーザーまたは AD ユーザーなどのリモートユーザーのパスワード変更は、NetBackup Appliance Web コンソールまたは NetBackup Appliance シェルメニューから行うことはできません。リモートユーザーのパスワードは、そのユーザーが使用するサーバーから変更する必要があります。
ソフトウェアバージョン 3.1.2 にアップグレードする場合に、アプライアンスで SAN クライアントのバックアップを引き続きサポートするには、1 ゾーンに含めるイニシエータとターゲットを 1 つだけにしてください。各クライアントホストも、1 つの FT メディアサーバーのみを使用してゾーン化する必要があります。詳しくは、『NetBackup Appliance ファイバーチャネルガイド』を参照してください。
ソフトウェアバージョンが 3.1.2 のアプライアンス上で 16 Gb ファイバーチャネルカードを構成する場合、2 つの 16 Gb ファイバーチャネルカードを直接接続しないでください。2 つの 16 Gb ファイバーチャネルカード間の直接接続により、HBA リンクがターゲットポートでダウンします。この問題を回避するには、2 つの 16 Gb ファイバーチャネル HBA カード間にスイッチを経由して常に HBA リンクを構築してください。
ソフトウェアバージョン 3.1.2 にアップデートされたアプライアンスで 8 Gb FC カードを 16 Gb FC カードに置き換えた後、NetBackup Appliance シェルメニューでコマンド Manage > FibreChannel > Show を実行すると「ファイバートランスポート重複排除の状態」が正しく表示されないことがあります。インフラサービスを再開して「ファイバートランスポート重複排除の状態」を更新するには、次のコマンドを実行します。
Support > InfraServices Stop
Support > InfraServices Start
Manage > FibreChannel > Show
NetBackup 5330、5240、5340 Appliance をソフトウェアバージョン 3.1.2 にアップグレードすると、ソフトウェアのセルフテストで次の警告メッセージが報告されます。
- [Warning] Instant Access service is not running
この問題は、インスタントアクセス機能がアップグレード後にデフォルトで有効にならないために発生します。
この問題を解決するには、ベリタステクニカルサポートに連絡し、続行手順の詳細として記事 100043253 を参照するようサポート担当者に依頼してください。
担当者が訂正処理を行った後、インスタントアクセスは適切に動作するようになります。ソフトウェアセルフテストを実行して、警告メッセージが表示されなくなったことを確認します。
リリース 3.1.1 以降では、アップグレードするアプライアンスで IPSec 機能を設定している場合、アップグレードの完了後に IPsec 証明書が保持されない可能性があります。この問題を回避するには、アプライアンスをアップグレードする前に IPsec 証明書をエクスポートする必要があります。詳しくは、『Veritas NetBackup Appliance アップグレードガイド』でトピック「アプライアンスのアップグレード前のタスク」を参照してください。
プレフライトチェックが正常に完了し、[はい (yes)]と応答してアップグレードが開始すると、次の質問が表示されます。
このソフトウェアアップデートでは、インストールプロセスの完了後にアプライアンスを再ブートする必要があります。続行しますか。(はい/いいえ)
応答が[いいえ (no)]の場合、次のメッセージが表示されることがあります。
[エラー] NetBackup Appliance ディレクトリサービスを構成パーティションに移動できませんでした。
この問題は、ソフトウェアバージョンを 3.1.2 以前にアップグレードした場合に発生する可能性があります。この問題を解決するには、ベリタスのサポートに連絡し、詳細として記事 100044013 を参照するよう担当者に依頼してください。
バージョン 2.5.x または 2.6.x からバージョン 3.1.2 へのマルチパスアップグレードはサポートされていますが、これらのアップグレードはプレフライトチェックで /boot パーティションの容量が不足していることが検出された場合は失敗します。たとえば、アプライアンスがバージョン 2.5.4 から 2.6.1 にアップグレードされてからバージョン 3.1 にアップグレードされた場合、バージョン 3.1.2 へのアップグレードは /boot 領域の容量が不足していることが検出されると失敗します。この問題は、/boot パーティションが以前古いバージョンを使用したアプライアンスに完全に割り当てられており、サイズを変更できないために発生します。
この問題が発生する場合、失敗したアップグレードの試行の前に存在したバージョンでアプライアンスを再イメージ処理してから、バージョン 3.1.2 にアップグレードする必要があります。上記の例 (バージョン 2.5.4 から 2.6.1、3.1、3.1.2 へ) を使用して、アプライアンスをバージョン 3.1.2 にアップグレードする前にバージョン 3.1 で再イメージ処理する必要があります。
I/O 構成 H を持つ NetBackup 5240 Appliance でバージョン 3.1.2 にアップグレードする際に、カーネルパニックが発生することがあります。以下に、この問題が発生する可能性があるシナリオについて説明します。
iSCSI が構成されている。
ファイバーチャネル (FC) が構成され、有効になっている。
この問題を解決するには、アプライアンスを手動で再ブートします。再ブートが完了すると、アップグレードが自動的に続行されます。
インスタントデータアクセス (IDA) サービスがサポートされているアプライアンスをソフトウェアバージョン 3.1/3.1.1 から 3.1.2 にアップグレードした後で、IDA サービスを有効にするには、NetBackup プロセスを手動で再開する必要があります。NetBackup プロセスを再開するには、次のコマンドを以下の順序で実行します。
Support > Processes > NetBackup Stop
Support > Processes > NetBackup Start
アップグレードプレフライトチェックでアプライアンス上に 0006 より前のディスクドライブのファームウェアバージョンが検出されると、プレフライトチェックによりアップグレードが遮断されます。この問題を回避するには、まずディスクドライブのファームウェアをバージョン 0006 以降にアップデートする必要があります。
詳しくは、『Veritas NetBackup Appliance アップグレードガイド』を参照してください。
ディスクドライブのファームウェアのアップデートについて詳しくは、次の記事を参照してください。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100033458.html