Veritas NetBackup™ Appliance リリースノート
- NetBackup appliance 3.1.2 について
- NetBackup appliance 3.1.2 の機能、拡張機能、変更
- NetBackup Appliance ハードウェアの機能
- NetBackup Appliance の互換性
- 操作上の注意
- 付録 A. リリース内容
- 付録 B. 関連ドキュメント
NetBackup Appliance 3.1.2 の新機能、拡張機能、変更点
次のリストに、NetBackup appliance 3.1.2 リリースの新機能、拡張機能、変更点を示します。
Veritas Smart Meter は、ベリタスのお客様とパートナーが保護対象の容量を監視できる Web ベースのツールです。NetBackup の配備の効率的な管理、傾向の認識、今後の計画の作成に役立ちます。正確なほぼリアルタイムのレポートで、バックアップされるデータの合計量を確認できます。容量の制限を超える前にアラートが警告します。Smart Meter には NetBackup 8.1.2 以降が必要です。詳しくは、『Veritas Smart Meter スタートガイド』を参照してください。
このリリース以降では、連邦情報処理標準 140-2 の定義に従い、ベリタスオペレーティングシステム (VxOS) の FIPS 準拠暗号化を有効にするオプションが NetBackup Appliance に含まれます。このオプションは、NetBackup Appliance シェルメニューから使用できます。詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』を参照してください。
このリリース以降、NetBackup Appliance では NetBackup の役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 機能がサポートされます。バージョン 3.1.2 の新しいマスターサーバーアプライアンスで初期構成を実行する場合、またはマスターサーバーアプライアンスをバージョン 3.1.2 にアップグレードする場合、nbasecadmin ユーザーが自動的に作成されます。このユーザーは、RBAC が必要な RBAC 機能を NetBackup Web UI から実行するため、セキュリティ管理者役割に設定されます。詳しくは、『NetBackup Web UI セキュリティ管理者ガイド』を参照してください。
このリリース以降、NetBackup Key Management Service (KMS) は MSDP の暗号化をサポートします。KMS が構成されマスターサーバーで実行されると、マスターサーバーに関連付けられているすべてのメディアサーバー上の MSDP の KMS 暗号化を有効にすることができます。詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』を参照してください。
このリリース以降、Windows クライアントアドオンは、NetBackup Appliance クライアントアドオンパッケージに含まれなくなりました。Windows クライアントアドオンをインストールまたはアップグレードする必要がある場合は、VEMS (Veritas Entitlement Management System) アカウントにログインしてダウンロードします。
このリリース以降、アップグレード後のセルフテストが失敗しても、ロールバックが自動的に発生しなくなりました。代わりに、次のオプションのいずれかを選択するまで、アップグレードプロセスは一時停止します。
a と入力して、アップグレードを再試行します。
r と入力して、ロールバックを開始します。
その他の理由でアップグレードが失敗した場合、ロールバックは通常どおり自動的に発生します。詳しくは、『NetBackup Appliance アップグレードガイド』を参照してください。
このリリース以降、アプライアンスの詳細やパフォーマンスグラフを確認できる新しいページが Appliance Management Console に追加されています。これらのページを表示するには、[ホーム (Home)]ページでアプライアンスのホスト名をクリックし、[概要 (Overview)]タブと[パフォーマンス (Performance)]タブを表示します。さらに、同じ AMS を使用する他のアプライアンスとパフォーマンスメトリックを最大 4 台まで比較できます。詳しくは、『Appliance 管理ガイド』を参照してください。
NetBackup Appliance ソフトウェアリリース 3.1.2 には、Appliance Management Server (AMS) とエージェントのアップデートが付属しています。さらに、これらの AMS とエージェントのアップデートは、管理アップデートパッケージとして別々にダウンロードできます。AMS として NetBackup Appliance バージョン 3.1.1 を設定した場合は、この管理パッケージをダウンロードすることで最新のアップデートを取得できます。管理アップデートパッケージは、3.1.1 の AMS にインストールする必要があります。AMS のアップデート後、AMS に登録されたエージェントは、自動または手動でアップデートできます。AMS およびエージェントのバージョンは、Appliance Management Console の[ホーム (Home)]ページで確認できます。詳しくは、『Appliance 管理ガイド』を参照してください。
このリリース以降、インスタントアクセス機能が NetBackup 5330、5240 または 5340 Appliance でサポートされます。この機能を使用すると、NetBackup のバックアップイメージからインスタントアクセス仮想マシンを作成できます。仮想マシンは瞬時に利用可能になるため、ほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます。NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするため、ESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます。
この機能の使用方法について詳しくは、『NetBackup Web UI VMware 管理者ガイド』を参照してください。
メモ:
5330、5240 または 5340 Appliance をソフトウェアバージョン 3.1.2 にアップグレードする場合、この機能を有効にするために手動の手順が必要です。詳しくは、次のトピックを参照してください。
NetBackup Appliance 3.1.2 の新しい運用上の注意を参照してください。
このリリース以降、FIPS オプションの使用は高可用性 (HA) 設定のアプライアンス (ノード) でサポートされています。両方のノードで FIPS オプションを構成し、これらの構成が一致する必要があります。
このリリース以降、STIG 機能は、HA 設定の両方のアプライアンス (ノード) でのアップグレード後に有効なままになります。
このリリース以降、新しいタイプのファイバーチャネル (FC) HBA カードがサポートされ、16 Gb/秒での高速 SAN クライアントバックアップおよびリストアが提供されます。利用可能な新しいアプライアンスの I/O 構成オプションについて詳しくは、次の文書を参照してください。
『NetBackup 5240 Appliance の製品説明』
『NetBackup 5340 Appliance の製品説明』
SAN クライアントの構成について詳しくは、『NetBackup Appliance ファイバーチャネルガイド』を参照してください。
ソフトウェアバージョン 3.1.2 にアップグレードした後、既存の 8 Gb FC HBA カードを新しい 16 Gb FC HBA カードと交換する場合、追加の構成が必要です。
メモ:
FC HBA カードの交換プロセスは、アップグレードが完了するまで開始しないでください。
メモ:
同じアプライアンスで 8/16 Gb FC HBA カードを混合した構成はサポートされていません。利用可能なアプライアンス I/O 構成のオプションについて詳しくは、『NetBackup Appliance ファイバーチャネルガイド』を参照してください。
FC HBA カードを交換し、アプライアンスでファイバートランスポート重複排除と SAN Client FTMS 機能を再構成するには、次の操作を行います。
NetBackup Appliance シェルメニューにログオンし、コマンド FibreTransport Deduplication Disable と FibreTransport SANClient Disable を使用して、ファイバートランスポート重複排除および SAN Client FTMS 機能を無効にします。
このアプライアンスで交換操作を実行します。ハードウェアの交換手順について詳しくは、「Veritas Appliance Quick Reference Bulletin 231 - Replacing a PCIe-based Fibre Channel HBA card in a Veritas appliance」を参照してください。
NetBackup Appliance シェルメニューにログオンし、コマンド FibreTransport Deduplication Enable と FibreTransport SANClient Enable を使用して、ファイバートランスポート重複排除および SAN Client FTMS 機能を有効にします。
ファイバートランスポートコマンドと、ターゲットアプライアンスでファイバートランスポート重複排除および SAN Client FTMS を構成する方法について詳しくは、次の文書を参照してください。
『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』
『NetBackup Appliance ファイバーチャネルガイド』
このリリース以降、新しい HA 設定を完了するには、関連付けられているマスターサーバーの NetBackup 管理コンソールで、ホスト名マッピングを承認する必要があります。マッピングが承認されないと、切り替え後に MSDP サービスがオンラインになりません。HA 構成アプライアンスをバージョン 3.1.2 以降にアップグレードする前にも、ホスト名マッピング承認が必要です。承認しなかった場合、プレフライトチェックでアップグレードを開始できません。HA 設定に対するホスト名マッピングの承認について詳しくは、次の文書を参照してください。
『NetBackup™ 53xx Appliance 初期構成ガイド』
『NetBackup Appliance アップグレードガイド』
このリリース以降、Main > Settings > Password コマンドを使用して、ローカルユーザーのみのパスワードを変更できます。リモートユーザーのパスワードは、このコマンドで変更できなくなりました。
このリリース以降、アプライアンスに対するネットワークセキュリティがファイアウォールポリシーに追加されました。この機能は、ファイアウォールのデフォルトゾーンを「trusted」から「public」に変更します。最大のセキュリティを提供するため、さまざまな操作中に特定の受信接続 (ファイアウォールルールの NetBackup ポート) が自動的に開かれ、他の接続は自動的に遮断されます。アプライアンスの初期構成が完了すると、アプライアンスで開かれている NetBackup ポートにデフォルト設定が適用されます。現在開かれているアプライアンスポートを表示したり、それらのポートを変更してから開かれている NetBackup ポートと同期できるように、次のコマンドが追加されました。
Main > Settings > Security > Ports > Show
Main > Settings > Security > Ports > ModifyNBUPortRange
この機能および関連するコマンドについて詳しくは、次の文書を参照してください。
『NetBackup Appliance セキュリティガイド』
『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』
このリリース以降、NetBackup Appliance はアップグレード時に遠隔測定情報を収集します。この機能は、アップグレードのさまざまな段階で、イベントの形式で情報を収集します。エラーが発生した場合も、エラーの根本原因を識別するためにログを収集します。コールホームが有効になっている場合は、収集したログとイベントが AutoSupport サーバーに送信されます。コールホームが無効になっている場合、ログとイベントはアプライアンスに保存されます。
このリリース以降、
Telnet
パッケージはベリタスオペレーティングシステム (VxOS) から削除されました。STIG 機能が NetBackup Appliance で有効になっているときにこの機能に準拠するため、パッケージが削除されました。詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』を参照してください。