NetBackup™ AdvancedDisk ストレージソリューションガイド
- AdvancedDisk の概要
- AdvancedDisk のライセンス
- AdvancedDisk の構成
- NetBackup AdvancedDisk ストレージ暗号化のキー管理の構成
- AdvancedDisk ストレージサーバーの構成
- AdvancedDisk ディスクプールの構成
- AdvancedDisk ストレージユニットの構成
- ストレージライフサイクルポリシーの作成
- AdvancedDisk の管理
- AdvancedDisk ストレージサーバーの管理
- AdvancedDisk ディスクプールの管理
- AdvancedDisk ストレージの使用状況に関する詳細情報の表示
- AdvancedDisk のトラブルシューティング
AdvancedDisk ストレージサーバーの構成
ここで言う構成とは、ストレージをマウントできる NetBackup メディアサーバーをストレージサーバーとして構成することを意味します。
AdvancedDisk ストレージサーバーの構成方法は、複数の要因によって次のように異なります。
暗号化されたストレージ |
ストレージを暗号化する場合は、NetBackup の nbdevconfig コマンドを使用する必要があります。 AdvancedDisk_crypt 形式のストレージサーバーでは、-st オプションに値 5 を指定する必要があります。 AdvancedDisk ストレージのデータ暗号化についてを参照してください。 |
ストレージサーバーの属性 |
ストレージサーバーの優先または必須の属性を指定する場合は、NetBackup の nbdevconfig コマンドを使用する必要があります。
|
暗号化または属性なし |
ベリタス社では、AdvancedDisk 形式のストレージサーバーを構成する場合に[ストレージサーバーの構成ウィザード (Storage Server Configuration Wizard)]を使うことを推奨します。Veritas |
同じストレージに複数のストレージサーバーを構成できます。複数のストレージサーバーを構成することで、ストレージサーバーに障害が発生した場合の負荷分散と冗長性を提供します。次の手順では、複数のストレージサーバーをどのように構成するかを説明します。
AdvancedDisk ストレージサーバーを構成すると、そのストレージサーバーはデータムーバーとしても構成されます。
コマンドラインを使用して AdvancedDisk ストレージサーバーを構成する方法
- NetBackup マスターサーバーまたはメディアサーバーで、次のコマンドを実行します。
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig -creatests -storage_server hostname -stype server_type -st 5 -media_server hostname [-setattribute attribute]
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin\admincmd\nbdevconfig -creatests -storage_server hostname -stype server_type -st 5 -media_server hostname [-setattribute attribute]
コマンドオプションの引数は別のトピックにあります。引数には暗号化のための引数、属性のための引数などが含まれます。
AdvancedDisk ストレージサーバーの構成オプションを参照してください。
- ストレージサーバーが正しく構成されたこと検証するには、次のコマンドを実行します。
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevquery -liststs -u
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin\admincmd\nbdevquery -liststs -u
次は AdvancedDisk の適切なストレージ形式 (ダイレクト接続のフォーマット済みディスク) を示すコマンド出力の抜粋です。
Storage Server : AdvDiskServer.example.com Storage Server Type : AdvancedDisk_crypt Storage Type : Formatted Disk, Direct Attached State : UP
ストレージサーバーが作成された後、次の手順を実行できます。
別のストレージサーバーを構成するには、手順 1 に戻り、この手順を繰り返します。
ストレージサーバーの構成が終了したら、ディスクプールを構成します。
AdvancedDisk ディスクプールの構成を参照してください。
ウィザードを使用して AdvancedDisk ストレージサーバーを構成する方法
- NetBackup 管理コンソールで、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]または[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]を選択します。
- 右ペインで、[ディスクストレージサーバーの構成 (Configure Disk Storage Servers)]をクリックします。
- [ようこそ (Welcome)]パネルでは、構成できるストレージサーバーの形式は、次のように、ライセンスを受けているオプションによって異なります。
[AdvancedDisk]を選択し、[次へ (Next)]をクリックします。次のように、個別のメディアサーバーが環境内にあるかどうかによって動作が異なります。
- [ストレージサーバーの追加 (Add Storage Server)]パネルで、AdvancedDisk ストレージサーバーとして構成するメディアサーバーを[メディアサーバー (Media server)]ドロップダウンリストから選択します。次に[Next]をクリックします。
ウィザードパネルの例を次に示します。
[ストレージサーバーの構成の概略 (Storage Server Configuration Summary)]パネルが表示されます。
- [ストレージサーバーの構成の概略 (Storage Server Configuration Summary)]パネルで選択項目を確認します。選択項目が正しければ、[次へ (Next)]をクリックしてストレージサーバーを構成します。
ウィザードパネルの例を次に示します。
[ストレージサーバーの構成の状態 (Storage Server Configuration Status)]パネルが表示されます。
- [ストレージサーバーの構成の状態 (Storage Server Configuration Status)]ウィザードパネルには、次のように操作の状態が示されます。
ストレージサーバーが作成された後、次の手順を実行できます。
別のストレージサーバーの構成
[閉じる (Close)]をクリックして、この手順を繰り返します。
ディスクプールに割り当てられているストレージに複数の AdvancedDisk ストレージサーバーを構成する必要がある場合は、別のストレージサーバーを構成します。最後のストレージサーバーを構成したら、引き続きディスクプールを作成します。
ディスクプールの構成
[作成したストレージサーバーを使ってディスクプールを作成する (Create a disk pool using the storage server that you have just created)]を選択していることを確認してから[次へ (Next)]をクリックします。
ディスクプールにアクセスできるストレージサーバーの構成が終了したら、ディスクプールを構成します。
次の手順に進みます。
- [ボリュームの選択 (Volume Selection)]パネルには、ストレージサーバーで利用可能なボリュームが表示されます。複数のストレージサーバーを選択した場合は、すべてのストレージサーバーに共通のボリュームが表示されます。
ウィザードパネルの例を次に示します。
CIFS (Common Internet File System) のディスクボリュームを指定するには、[新しいボリュームの追加 (Add New Volume)]をクリックします。[新しいボリュームの追加 (Add New Volume)]ダイアログボックスで、CIFS ボリュームの Windows の汎用名前付け規則 (UNC) パス名を入力し、[検証して追加 (Validate and Add)]をクリックします。
ディスクプールに使用するボリュームを選択します。NetBackup は、
/
、/usr
などの一般的なファイルシステムのマウントポイントをフィルタで除外することはありません。したがって、ディスクプールに含めるボリュームは慎重に選択してください。AdvancedDisk のファイルシステムの要件についてを参照してください。
[次へ (Next)]をクリックします。[ディスクプールの追加情報 (Additional Disk Pool Information)]ウィザードパネルが表示されます。
- [ディスクプールの追加情報 (Additional Disk Pool Information)] パネルで、ディスクプールの値を入力して[次へ (Next)]をクリックします。
AdvancedDisk ディスクプールのプロパティを参照してください。
ウィザードパネルの例を次に示します。
[次へ (Next)]をクリックすると[概略 (Summary)]ウィザードパネルが表示されます。
- [概略 (Summary)]パネルで、選択内容を確認します。選択項目が正しければ、[次へ (Next)]をクリックします。
ウィザードパネルの例を次に示します。
[次へ (Next)]をクリックすると[状態 (Status)]ウィザードパネルが表示されます。
- [状態 (Status)]パネルで、操作の進捗状況を監視します。
ウィザードパネルの例を次に示します。
ディスクプールを作成すると次が行えます。
ストレージユニットを構成します
[作成したディスクプールを使用してストレージユニットを作成する (Create a storage unit using the disk pool that you have just created)]を選択していることを確認してから[次へ (Next)]をクリックします。[ストレージユニットの作成 (Storage Unit Creation)]ウィザードパネルが表示されます。次の手順に進みます。
終了 (Exit)
[閉じる (Close)]をクリックします。
後から 1 つ以上のストレージユニットを構成できます。
AdvancedDisk ディスクプールの構成を参照してください。
- ストレージユニットの適切な情報を入力します。
ウィザードパネルの例を次に示します。
AdvancedDisk ストレージユニットのプロパティを参照してください。
[次へ (Next)]をクリックすると、ストレージユニットが作成されます。
- NetBackup でストレージユニットの構成が完了すると、[完了 (Finished)]パネルが表示されます。[完了 (Finish)]をクリックしてウィザードを終了します。