NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
tiermover — 移動操作の開始または移動操作の状態の表示
概要
tiermover --start [--client CLIENT] [--policy POLICY] [--backupid BACKUPID] [--lsu LSU] [--retrieval RETRIEVAL-MODE] [--ims] [--verbose] [--debug]
tiermover --status [--client CLIENT] [--policy POLICY] [--backupid BACKUPID] [--lsu LSU] [--sobins] [--active] [--lsulist] [--debug] [--verbose]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/pdde/pdcr/bin/
説明
このコマンドは、インポート操作のために、AWS Glacier、AWS Deep Archive、Microsoft Azure Archive などの遅延の大きいストレージに存在するイメージを準備します。このコマンドは UNIX でのみ利用可能です。
オプション
- --active
現在移動されているバックアップのみを表示するようにコマンドに指示します。すでに移動されたバックアップは表示されません。
- --backupid
個々のバックアップの ID。指定しない場合、クライアントまたはポリシーのすべてのバックアップが処理されます。
- --client
バックアップ元のクライアント。
- --debug
このオプションは、デバッグ用のより詳細なログを提供するために使用します。
- -h または --help
ヘルプを表示します。
- --ims
このクライアントがイメージ共有サーバーであることを指定します。
- --lsu
ターゲット論理ストレージユニットの名前。
- --lsulist
クラウドアーカイブストレージを参照するすべての LSU を一覧表示します。また、一緒に表示される内部 ID は LSU のログメッセージで使用されることがあります。このオプションと一緒に指定できるのは --status のみです。
- --policy
バックアップのポリシー名。
- --retrieval
このオプションは、クラウド内のオブジェクトをウォーム化するための取得モードです。このオプションは AWS にのみ適用できます。
有効なオプションは、Bulk、Standard、Expedited です。
- --sobins
バックアップの各メタデータの sobin に対してクラウド階層ストレージレベルを表示します。また、sobin に未処理のウォーム化要求があるかどうかも表示します。
- --verbose
デバッグ情報を出力します。
例
例 1: アーカイブストレージに存在するすべてのバックアップの移動操作を開始します。
tiermover --start --lsu a --client computer.domain.com --policy p1
例 2: 特定のバックアップまたはバックアップのグループの移動操作の状態を判断します。
tiermover --status --lsu a --client computer.domain.com --policy p1 --backupid computer.domain.com_1732044097