Veritas NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

NetBackup Agent Request Server (nbars または nbars.exe)

データベースのエージェントメタデータを NetBackup カタログデータベースに追加し、エージェントへのサービス要求を処理します。このサービスは、「Oracle クローンのジョブ開始」のような特定処理の開始にも関わっています。

NetBackup Audit Manager (nbaudit または nbaudit.exe)

Audit Manager は監査情報に対する問い合わせおよびレポートのための機構を提供します。

NetBackup Authentication (nbatd または nbatd.exe)

NetBackup Product Authentication は識別情報を検証し、NetBackup の認可とアクセス制御の基盤となります。認証サービスは NetBackup のさまざまなコンポーネントが使用するセキュリティ証明書も生成します。

NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書についてを参照してください。

NetBackup Authorization (nbazd または nbazd.exe)

NetBackup Product Authorization は NetBackup アプリケーションのアクセス制御を行います。

NetBackup Bare Metal Restore Boot Server Service (bmrbd または bmrbd.exe)

Bare Metal Restore Boot Server がインストールされている場合に表示されます。BMR ブートサーバーがシステムの再構築に使用されるリソースを管理および提供します。

NetBackup Bare Metal Restore Master Server (bmrd または bmrd.exe)

Bare Metal Restore がインストールされている場合に表示されます。リストアデータ、オブジェクト、サーバーを管理します。

NetBackup BMR MTFTP Services (PXEMTFTP または PXEMTFTP.exe)

Bare Metal Restore がインストールされている場合に表示されます。Bare Metal Restore クライアントに TFTP プロトコルサービスを提供します。

NetBackup BMR PXE Service (bmrpxeserver または bmrpxeserver.exe)

Bare Metal Restore がインストールされている場合に表示されます。Bare Metal Restore クライアントに PXE プロトコルサービスを提供します。

NetBackup クライアントサービス (bpcdかbpcd.exe)

NetBackup Client デーモン。リモートホストのプログラムを開始するために、マスターサーバーおよびメディアサーバー間で要求の送受信を行います。

UNIX クライアントの場合、bpcd はスタンドアロンモードでだけ実行できます。

Windows の場合、bpcd は常時 bpinetd.exe の監視下で実行されます。NetBackup では、bpcd 固有の構成パラメータが用意されています。NetBackup 構成内でポート番号が変更された場合、ソフトウェアによって、services ファイルのポート番号も更新されます。

NetBackup CloudStore Service Container (nbcssc または nbcssc.exe)

このデーモンは、メディアサーバーのバージョンが 7.7.x から 8.1.2 の場合にのみ適用可能です。

CloudStore Service Container は、クラウドストレージ用に構成されたメディアサーバーで実行される Web ベースのサービスコンテナです。このコンテナは、スロットルサービスと測定データコレクタサービスをホストします。このコンテナを使用するにはメディアサーバーに認証証明書がインストールされている必要があります。

NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書についてを参照してください。

NetBackup Compatibility Service (bpcompatd または bpcompatd.exe)

レガシー NetBackup サービスと通信します。

NetBackup Database Manager (bpdbm または bpdbm.exe)

NetBackup の内部データベースおよびカタログを管理します。BPDBM は、NetBackup のすべての通常操作の実行中、常に NetBackup マスターサーバー上で実行されている必要があります。

NetBackup Deduplication Engine (spoold または spoold.exe)

重複排除されたクライアントデータを保存および管理するために、NetBackup 重複排除ストレージサーバーのホスト上で実行します。spoold はストレージプールデーモンを表します。印刷スプーラのデーモンと混同しないでください。

NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスを取得済みで、メディアサーバーが重複排除ストレージサーバーとして構成されている場合にのみ有効になります。

NetBackup Deduplication Manager (spad または spad.exe)

NetBackup の重複排除構成を保守し、重複排除の内部処理を制御し、レプリケーションを制御し、セキュリティを制御し、イベントの昇格を制御するために、NetBackup 重複排除ストレージサーバーのホスト上で実行します。

NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスを取得済みで、メディアサーバーが重複排除ストレージサーバーとして構成されている場合にのみ有効になります。

NetBackup Device Manager (ltid または ltid.exe)

Volume Manager (vmd)、自動ボリューム認識プロセス (avrd) およびロボットプロセスを起動します。ロボット制御プロセスを介して、ロボット制御されたデバイスでのテープのマウント要求およびマウント解除要求を処理します。ユーザーの要求に応答して、テープデバイスにボリュームをマウントします。

NetBackup Enterprise Media Manager (nbemm または nbemm.exe)

メディアおよびデバイスの構成情報が格納されるデータベース (EMM_DATA.db) にアクセスし、管理します。ジョブを実行するには、nbemm.exe が実行されている必要があります。

このサービスは、NetBackup 管理コンソールに表示されるデータを受信するため、アクティビティモニターからは停止できません。停止した場合、コンソールにデータを表示できません。

NetBackup Event Management Service (nbevtmgr または nbevtmgr.exe)

分散 NetBackup コンポーネント間で情報およびイベントを渡すための通信インフラストラクチャを提供します。NetBackup Enterprise Media Manager と同じシステム上で実行されます。

NetBackup Indexing Manager (nbim または nbim.exe)

は保留サービスを管理します。

NetBackup Job Manager (nbjm または nbjm.exe)

Policy Execution Manager (nbpem または nbpem.exe) から送信されたジョブを受け取り、必要なリソースを取得します。その後、ジョブを開始し、ジョブが完了したことを nbpem に通知します。

NetBackup Key Management Service (nbkms または nbkms.exe)

メディアサーバーの BPTM プロセスに暗号化キーを提供する、マスターサーバーベースの対称キー管理サービスです。

NetBackup Legacy Client Service (bpinetd または bpinetd.exe)

ネットワーク内の NetBackup サーバーからの接続を待機します。認証された接続が確立されると、必要な NetBackup プロセスが起動され、接続が処理されます。

このサービスは、NetBackup 管理コンソールに表示されるデータを受信するため、アクティビティモニターからは停止できません。停止した場合、コンソールにデータを表示できません。

CIFS を使う BasicDisk ストレージユニットを設定するには、nbrmms はメディアサーバーで bpinetd と同じログオンクレデンシャルを共有する必要があります。

CIFS ストレージとディスクストレージユニットのクレデンシャルの構成を参照してください。

NetBackup Policy Execution Manager (nbpem または nbpem.exe)

ポリシーまたはクライアントタスクを作成し、ジョブの実行予定時間を決定します。ポリシーが変更されていたり、イメージの期限が切れていた場合は、nbpem に通知され、ポリシーまたはクライアントのタスクオブジェクトが更新されます。

NetBackup Proxy Service (nbostpxy または nbostpxy.exe)

ホスト上の OpenStorage (OST) の呼び出しを実行し、プロキシプラグイン側に結果を返します。プラグイン側はその結果をアプリケーションに返します。プロキシサーバー (およびプラグイン) は異なるサーバー間のネットワーク接続を提供して、OpenStorage の呼び出しを中継します。

NetBackup Relational Database Manager (NB_dbsrv または dbsrv12.exe)

NetBackup リレーショナルデータベースを管理します。このサービスは、NetBackup のすべての通常操作の実行中、常に NetBackup マスターサーバー上で実行されている必要があります。

Windows の表示名は SQLANYs_VERITAS_NB です。

NetBackup Remote Manager and Monitor Service (nbrmms または nbrmms.exe)

NetBackup メディアサーバー上のディスクストレージを検出および監視します。また、NetBackup SAN クライアントオプションで、メディアサーバーおよびクライアント上のファイバートランスポート (FT) 接続を検出、監視および管理します。NetBackup メディアサーバー上で実行されます。

CIFS を使う BasicDisk ストレージユニットを設定するには、nbrmms はメディアサーバーで bpinetd と同じログオンクレデンシャルを共有する必要があります。

CIFS ストレージとディスクストレージユニットのクレデンシャルの構成を参照してください。

NetBackup Remote Network Transport Service (nbrntd または nbrntd.exe)

耐性がある通信を確保するよう構成されているクライアントと NetBackup メディアサーバーとの間のソケット接続を管理します。このサービスは NetBackup マスターサーバー上、NetBackup メディアサーバー上、クライアント上で動作します。NetBackup は、耐性のある接続がホスト間で必要となった場合にこのサービスを開始します。耐性のある接続が必要でなくなった場合は、このサービスは停止します。

このサービスのインスタンス 1 つで 256 の接続を処理できます。サービスの複数のインスタンスを同時に稼働できます。

NetBackup Request Daemon (bprd または bprd.exe)

NetBackup クライアントとサーバーからの要求を処理します。また、bprd は、自動スケジュールバックアップを実行するように NetBackup に要求します。バックアップまたはリストアを実行するには、NetBackup マスターサーバーで bprd が実行中である必要があります。

NetBackup Resource Broker (nbrb または nbrb.exe)

ストレージユニット、テープドライブおよびクライアントをジョブ用に予約するための割り当てを行います。nbrb は EMM (NBEMM) と連動して動作します。

nbrbutil ユーティリティを使用して、Resource Broker 設定を追加または変更できます。

???を参照してください。

NetBackup SAN Client Fibre Transport Service (nbftclnt.exe)

NetBackup SAN クライアントで実行します。クライアント側のファイバートランスポート (FT) 機能を実装します。クライアントの FT サービスでは、FT 接続の開閉と共有メモリデータ転送用の FT 接続を管理します。

NetBackup Service Layer (nbsl または nbsl.exe)

NetBackup グラフィカルユーザーインターフェースと NetBackup ロジック間の通信を支援します。NBSL は、NetBackup の複数の環境を管理し、監視する Veritas NetBackup OpsCenter を実行するために必要です。

このサービスは、NetBackup 管理コンソールに表示されるデータを受信するため、アクティビティモニターからは停止できません。停止した場合、コンソールにデータを表示できません。

NetBackup Service Monitor (nbsvcmon または nbsvcmon.exe)

ローカルコンピュータで実行中の NetBackup サービスを監視します。サービスが異常終了した場合、このサービスによって、異常終了したサービスの再起動が試行されます。nbsvcmon で NetBackup がクラスタ用に構成されていると判断された場合、このサービスは停止し、クラスタで監視が行われるようになります。

このサービスは、NetBackup 管理コンソールに表示されるデータを受信するため、アクティビティモニターからは停止できません。停止した場合、コンソールにデータを表示できません。

NetBackup Storage Lifecycle Manager (nbstserv または nbstserv.exe)

ストレージライフサイクルポリシー操作を管理し、複製ジョブのスケジュールを設定します。また、容量管理対象ボリュームのディスク容量を監視し、必要に応じて古いイメージを削除します。

NetBackup Vault Manager (nbvault または nbvault.exe)

NetBackup Vault を管理します。NBVAULT は、すべての NetBackup Vault の実行中、常に NetBackup Vault サーバー上で実行されている必要があります。

NetBackup Volume Manager (vmd または vmd.exe)

バックアップまたはリストアに必要なボリューム (テープ) を管理し、ローカルデバイス管理デーモンおよびプロセスを起動します。

NetBackup Web 管理コンソール (nbwmc または nbwmc.exe)

NetBackup Web Management Console のプロセス。証明書とホスト管理、およびクラウドストレージ構成の要求を管理します。

NetBackup Web サービスのポートを構成するには、『NetBackup ネットワークポートリファレンスガイド』の「NetBackup Web サービスのためのポート構成」を参照してください。

Veritas Private Branch Exchange (pbx_exchange.exe)

ベリタス社の製品サービスに接続するファイアウォールの外にいるクライアントへの単一ポートアクセスを提供します。サービス名は VRTSpbx です。

NetBackup Extendable Storage File System Service (vxesfsd)

vxesfsd デーモンは、クラウドに対する重複排除用に構成された、CloudCatalyst ストレージサーバーで実行されます。ESFS Storage Manager は vxesfsd のコンポーネントであり、vxesp デーモンを使用して、クラウドストレージに対してデータのアップロードやダウンロードを実行します。

CloudCatalyst について詳しくは、『NetBackup 重複排除ガイド』を参照してください。

NetBackup Extendable Storage Proxy デーモン (vxesp)

vxesp デーモンは、クラウドに対する重複排除用に構成された、CloudCatalyst ストレージサーバーで実行されます。これらは、クラウドとの対話を担当します。通常の操作では、常に 2 つの vxesp プロセス (マスターとワーカー) があります。