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NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

Last Published: 2025-04-25

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (11.0)

HSM (ハードウェアセキュリティモジュール) の概要

HSM (ハードウェアセキュリティモジュール) は、暗号化キーを安全に生成、格納、管理するように設計された物理デバイスです。HSM は改ざん防止機能を備え、秘密鍵、デジタル証明書、認証トークンなどの重要な暗号データを保護するための堅牢なメカニズムを提供します。

HSM の主な機能の一部を次に示します。

改ざん対策: HSM は、不正アクセスを防ぎ、物理的な改ざんが試行された場合にキーを消去するように構築されています。
安全なキー生成とストレージ: キーは HSM 内で生成されるため、暗号化されていない形式でデバイスの外に出ることがありません。
高パフォーマンスの暗号化: HSM は、セキュリティを損なうことなく暗号化操作を高速で実行するように最適化されています。

NetBackupで HSM を使用すると、まず、ホスト ID クレデンシャルの security artefacts を HSM で保護できます。

NetBackup は PKCS#11 バージョン 2.40 を利用して HSM と通信します。ここでは、モジュール (HSM) が通信ニーズに PKCS#11 バージョン 2.40 をサポートするかぎり、使用されている HSM タイプとそのハードウェアバインド (ソフトウェアベースの HSM、USB、PCIe、またはネットワーク) から NetBackup を抽象化します。NetBackup では、HSM と対話するための PKCS#11 インターフェースを提供する動的ライブラリが、HSM ベンダーによって提供されることを想定しています。

NetBackup は、HSM によって公開されている対称暗号化アルゴリズムを利用します。HSM モジュールでのこのような対称キーのプロビジョニングは、HSM ベンダーが推奨する方法とツールを使用して実行する必要があります。