NetBackup™ Web UI Nutanix AHV 管理者ガイド
- 概要
- AHV クラスタの管理
- クレデンシャルの管理
- AHV 仮想マシンの保護
- AHV 仮想マシンのリカバリ
- AHV の操作のトラブルシューティング
- AHV の API とコマンドラインオプション
制限事項
クロスプラットフォームの個々のファイルのリカバリ操作はサポートされません。Windows ファイルは Windows ゲストオペレーティングシステムのみで、Linux ファイルはサポート対象の Linux ゲストオペレーティングシステムのみにリストアできます。つまり、リカバリホストは、リストアするファイルと同じプラットフォームである必要があります。
リカバリ処理で、NetBackup によってハードリンクと元のファイル間のリンクが再作成されます。この場合のみ、リンクファイルとそのターゲットファイルは同じジョブでリストアする必要があります。
メモ:
各ファイルが別々のリストアジョブで個別にリストアされると、別々のファイルとしてリストアされ、リンクは再確立されません。
デュアルブートの仮想マシンの場合、NetBackup は個々のファイルまたはフォルダのリカバリをサポートしません。
クライアントプラットフォームとファイルシステムのサポートおよび制限事項については、https://www.veritas.com/support/en_US/doc/NB_70_80_VE を参照してください。
[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]オプションはファイルにのみ適用できます。ディレクトリには適用できません。
[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合、同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがあります。
メモ:
リストアが完了すると、最後にリストアされたファイルが利用可能になります。
[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]オプションを選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合、リストアは成功しますが、最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます。これを防ぐには、同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください。
同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると、一方または両方のジョブが予期しない結果になることがあります。
メモ:
ゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合は、それらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります。
選択されたリストアデータに
.bashrc
、.bash_history
などの隠しファイルが含まれている場合、[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]リストアオプションはサポートされません。Nutanix エージェントレスリストアは、ファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます。
ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合、リストアジョブは失敗します。
メモ:
NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合、ベリタスでは Nutanix AHV エージェントレスリストアを使用することはお勧めしません。このような場合、NetBackup 管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります。
Windows ターゲットホストでは、リストア先としてマッピングされたドライブはサポートされません。
NetBackup は、
openSSH
を使用した Windows ターゲットホストとの通信をサポートしていません。このような場合、リストアジョブは失敗します。NetBackup は、ターゲットホストのステージング場所のパスで非 ASCII 文字をサポートしていません。
NetBackup は、Windows ターゲットホストに対して NTLM 認証形式のみをサポートします。
9.1 より前のリリースでバックアップされた AHV イメージは、Web UI からリストアできません。これらのイメージをリストアするには、ユーザーは NetBackup 管理コンソールを使用する必要があります。
バックアップホストに NetBackup バージョン 9.1 以降がインストールされている場合、NetBackup 管理コンソールからバックアップを取得した場合でも、Web UI で AHV バックアップイメージを利用できます。
Web UI 上のバックアップイメージについて:
資産の検出が正常に完了し、そのバックアップが NetBackup 管理コンソールから取得された後、Web UI でバックアップイメージを利用できます。
プライマリサーバーとバックアップホストを 9.1 にアップグレードして、NetBackup 管理コンソールからバックアップを取得した後に Web UI を構成する場合、資産検出を実行してバックアップイメージを表示する必要があります。
プライマリサーバーが 9.1 にアップグレードされていても、バックアップホストのバージョンが 9.1 より前の場合、バックアップは NetBackup 管理コンソールから取得されます。その場合、Web UI を構成しても、資産の検出後もバックアップイメージが表示されません。
代替リストアで[ネットワークインターフェースの削除 (Remove network interfaces)]チェックボックスにチェックマークが付いている場合、リストア操作は成功します。ただし、プロジェクト、カテゴリ、所有者情報、VPC 関連情報などの属性はリストアされません。
バックアップがトリガされたときに VM にネットワークが構成されていた場合に、ユーザーが[ネットワークインターフェースの削除 (Remove network interfaces)]チェックボックスにチェックマークを付けずにこのバックアップイメージの代替リストアを試みると、リストア操作は失敗します。
バックアップがトリガされたときに VM でプロジェクトが構成されていても、リストアがトリガされたときにプロジェクトが存在しなかった場合、リストアジョブは失敗します。
バックアップがトリガされたときに VM でカテゴリが構成されていても、リストアがトリガされたときにカテゴリが存在しなかった場合、リストアジョブは失敗します。
リストア時に VM のユーザーが Prism Central サーバーまたはプロジェクトに存在しない場合、リストア操作は失敗します。
リストアでは、ASSIGNED タイプの IP アドレスのみが考慮されます。学習した IP のタイプは無視され、ユーザーはリストア後に IP を手動で構成する必要があります。
VM にスパンポートが有効になっている NIC がある場合、これはリストア後に無視されます。Nutanix CLI を使用して NIC にスパンを手動で追加して構成する必要があります。
元の場所のリストアが実行されている場合、VM はプロジェクト、カテゴリ、所有者の詳細、その他の VPC 関連の属性を使用してリストアされます。
Prism Central から別の Prism Central に移動されたクラスタの VM をバックアップまたはリストアしようとすると、未定義の動作が発生します。
プロジェクト、カテゴリ、その他の VPC (仮想プライベートクラウド) 関連の属性をバックアップまたはリストアするには、バージョン 10.1.1 以降のバックアップホストが必要です。バージョン 10.1.1 未満のバックアップホストを使用すると、VM が VPC 環境に存在しない場合、VPC 関連の属性をキャプチャせずにバックアップまたはリストアが完了します。VM が VPC 環境に存在し、バージョンが 10.1.1 未満のバックアップホストを介してリストアがトリガされると、リストアが失敗することがあります。