NetBackup™ Web UI Microsoft SQL Server 管理者ガイド
SQL Server の VMware バックアップとリストアのトラブルシューティング
アプリケーションを保護する VMware バックアップを実行するときには、次の点に注意してください。
アプリケーション状態キャプチャ (ASC) ジョブは、ゲスト仮想マシン上の NetBackup クライアントと通信し、リカバリ用のアプリケーションデータをカタログ化します。
ポリシーで選択されるアプリケーションに関係なく、VM ごとに 1 つの ASC が作成されます。
アクティビティモニターで、ASC メッセージは ASC ジョブの詳細にフィルタリングされます。
失敗の結果、検出ジョブまたは親ジョブが状態コード 1 で終了します。
特定アプリケーションのリカバリを有効にしたが、そのアプリケーションが VM に存在しない場合、ASC ジョブは状態 0 を返します。
bpfis が実行され、VSS スナップショットバックアップがシミュレートされます。このシミュレーションはアプリケーションの論理情報を取得するために必要になります。
表: VMware ポリシーを使用する SQL Server の保護での問題
問題 |
説明 |
---|---|
データベースのバックアップが失敗する。 |
データベースは VMware バックアップのためにサポートされる構成に存在する場合にのみカタログ化され、保護されます。Raw デバイスマッピング (RDM)、独立とマーク付けされている仮想マシンディスク (vmdk) ボリューム、仮想ハードディスク (VHD)、RAID ボリューム、ReFS ファイルシステム、または除外された Windows ブートディスクはサポートされていません。 |
NetBackup が、除外された Windows ブートディスクにインストールされています。ASC ジョブは、この種類のディスクを検出し、それを独立したディスクと同様に処理します。NetBackup がブートドライブ (通常 C:) にインストールされている場合、[ブートディスクを除外 (Exclude boot disk)]オプションを選択しないでください。 | |
ASC ジョブが状態 1 (部分的に成功) を生成する。 |
サポート対象のディスクとサポート対象外のディスクの両方に存在するバックアップ用のデータベースを選択しました。サポート対象外のディスクについては、「データベースのバックアップが失敗する」を参照してください。 |
マウントされたフォルダには、フルテキストカタログファイルが存在します。データベースはカタログ化されません。 | |
アプリケーション状態キャプチャ (ASC) ジョブが失敗し、データベースが保護されない。 |
ASC ジョブが失敗しても、VMware スナップショットまたはバックアップは続行されます。アプリケーション固有のデータはリストアできません。 SQL Server Management Studio (SSMS) に問い合わせを行うと、データベースがバックアップされたことが示される場合があります。この場合、データベースがスキップされても、スナップショットは成功しています。 |
[仮想マシンの静止 (Virtual machine quiesce)]オプションを無効にしました。 | |
データベースオブジェクトが VHD ディスク上にあります。バックアップ内のオブジェクトは、VHD に存在しないものも含めて、すべてカタログ化されません。 | |
[ディスクを除外 (Exclude Disks)] タブで、VMware ポリシーから任意のディスクデータを除外しました。除外するディスクにデータベースのデータが含まれないようにしてください。 | |
VMware ディスクのレイアウトが前回の検出から変更されています。この場合、[VM 選択問い合わせ結果を再利用 (Reuse VM selection query results for)]オプションの値を小さく設定して、NetBackup に仮想マシンの再検出を強制する必要があります。『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください。 | |
VMware の増分ポリシーを使用して SQL Server を保護することはできません。ただし、VMware のバックアップジョブは成功します。 | |
バックアップから仮想マシン全体をリカバリできますが、データベースを個別にリカバリすることはできない。 |
仮想マシンのバックアップからデータベースをリカバリするための[Microsoft SQL Server (Microsoft SQL Server)]を選択していない |