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Veritas InfoScale™ 8.0.2 仮想化ガイド - Linux
Last Published:
2023-07-18
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (8.0.2)
Platform: Linux
- 第 I 部 Linux 仮想化で使う Veritas InfoScale Solutions の概要
- 第 II 部 基本 KVM 環境の実装
- 基本 KVM のスタートガイド
- KVM (カーネルベースの仮想マシン)ホストの作成および起動
- RHEL ベースの KVM のインストールと使用法
- KVM (カーネルベースの仮想マシン) ゲストの設定
- Veritas InfoScale Solutions での KVM の設定について
- カーネルベースの仮想マシン環境の Veritas InfoScale Solutions 設定オプション
- KVM ゲスト仮想化マシンの Dynamic Multi-Pathing
- KVM ホストでの Dynamic Multi-Pathing
- 仮想化ゲストマシンでの Storage Foundation
- KVM ゲストでの I/O フェンシングの有効化
- KVM ホストでの Storage Foundation Cluster File System High Availability
- KVM ホストとゲスト仮想マシンの Dynamic Multi-Pathing
- KVM ホストの Dynamic Multi-Pathing と KVM ゲスト仮想マシンの Storage Foundation HA
- KVM ホストでの Cluster Server
- ゲストでの Cluster Server
- 複数の仮想マシンゲストと物理コンピュータにわたるクラスタ内の Cluster Server
- カーネルベースの仮想マシン環境での Veritas InfoScale Solutions のインストール
- KVM(カーネルベースの仮想マシン)環境の Cluster Server のインストールと設定
- KVM リソースの設定
- 基本 KVM のスタートガイド
- 第 III 部 Linux 仮想化実装の使用例
- アプリケーションの可視性とデバイス検出
- Veritas InfoScale Operations Manager を使ったストレージからアプリケーションへの可視性の使用について
- Veritas InfoScale Operations Manager でのカーネルベースの仮想マシン(KVM)の仮想化検出
- Veritas InfoScale Operations Manager の Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)仮想化の検出について
- Microsoft Hyper-V 仮想化の検出について
- Microsoft Hyper-V での仮想マシンの検出
- Microsoft Hyper-V でのストレージマッピングの検出
- サーバー統合
- 物理から仮想への移行
- 簡素化した管理
- Cluster Server を使用するアプリケーションの可用性
- 仮想マシンの可用性
- ライブ移行を使った仮想マシンの可用性
- Red Hat Enterprise Virtualization 環境での仮想から仮想へのクラスタ化
- Microsoft Hyper-V 環境での仮想から仮想へのクラスタ化
- OVM (Oracle Virtual Machine) 環境での仮想から仮想へのクラスタ化
- Red Hat Enterprise 仮想化環境での仮想化マシンに対するディザスタリカバリ
- Red Hat Enterprise Virtualization 仮想マシンに対するディザスタリカバリについて
- RHEV 環境での DR の要件
- Volume Replicator(VVR)と Veritas File Replicator(VFR)を使用するボリュームとファイルシステムの障害回復
- Storage Foundation コンポーネントをバックエンドストレージとして設定する
- DR サイト間のレプリケーションのために VCS GCO オプションで VVR および VFR を設定します
- Cluster Server(VCS)を使った RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization)仮想マシンでのディザスタリカバリの設定
- 多層型ビジネスサービスのサポート
- InfoScale Enterprise を使用した Docker コンテナの管理
- InfoScale Enterprise 製品による Docker コンテナの管理について
- Docker、Docker Daemon、および Docker Container 用の Cluster Server エージェントについて
- Docker コンテナのストレージ容量の管理
- Docker コンテナのオフライン移行
- Docker 環境におけるボリュームとファイルシステムのディザスタリカバリ
- Docker コンテナの管理時の制限事項
- アプリケーションの可視性とデバイス検出
- 第 IV 部 参照先
- 付録 A. トラブルシューティング
- 仮想マシンのライブ移行のトラブルシューティング
- Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)環境でのライブ移行のストレージ接続
- Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)仮想マシンのディザスタリカバリ(DR)のトラブルシューティング
- KVMGuest リソースが、ホストへのストレージ接続が失われてもオンライン状態のままになる
- 仮想マシンが実行されているホストのネットワーク接続が失われると、VCS が仮想マシンのフェールオーバーを開始する
- RHEV 環境で、間違ったブート順序により仮想マシンの起動に失敗する
- RHEV 環境で、仮想マシンが wait_for_launch 状態でハングアップして起動に失敗する
- DROpts 属性が設定されていない場合、VCS が別の RHEV クラスタのホストの仮想マシンの起動に失敗する
- 仮想マシンが RHEV 環境で接続されているネットワークカードの検出に失敗する
- hares -modify コマンドの -add オプションまたは -delete オプションを使って RHEVMInfo 属性のいずれかのキーを更新すると、KVMGuest エージェントの動作が未定義になる
- RHEV 環境: VM が動作しているノードがパニックに陥るか強制的にシャットダウンされる場合、VCS は別のノードで VM を開始できない
- 付録 B. 設定例
- 付録 C. 他の情報参照場所
- 付録 A. トラブルシューティング
仮想マシンのライブ移行のトラブルシューティング
VCS クラスタを VM (仮想マシン)間で形成し、いずれかの仮想マシンをホストから別のホストに移行します。 仮想マシンの移行時に VM を移行先ノードに移行するまでに 16 秒を超えると VM パニックが起きたと見なされます。 この場合の 16 秒は LLT の peerinact パラメータのデフォルト値です。 peerinact 値を増やすと、VM の移行に十分な時間を確保できます。 この時間は、VM の移行を開始する環境に基づいて調整できます。
仮想マシンの移行時に誤ったフェールオーバーを避けるには、次の方法で peerinact 値を変更します。
lltconfig コマンドを使って、次のように peerinact 値を動的に設定します。
# lltconfig -T peerinact:value
値を各再ブートで永続的にするには、
/etc/llttabファイルで peerinact 値を設定します。
peerinact 値を lltconfig コマンドを使って動的に設定するには
- 移行ノードが環境で無応答の時間を決定します。
- その時間がデフォルトの LLT のピアのタイムアウト(16 秒)よりも短ければ、VCS は正常に動作します。
そうでない場合は、移行が開始する前にクラスタ内のすべてのノードでピアのタイムアウトを適切な値まで増やします。
たとえば、LLT の peerinact タイムアウトを 20 秒に設定するには、次のコマンドを使います。
# lltconfig -T peerinact:2000
peerinact コマンドの値は .01 秒単位です。
- peerinact が 20 秒に設定されたことを確認します。
# lltconfig -T query
Current LLT timer values (.01 sec units): heartbeat = 50 heartbeatlo = 100 peertrouble = 200 peerinact = 2000 oos = 10 retrans = 10 service = 100 arp = 30000 arpreq = 3000 Current LLT flow control values (in packets): lowwater = 40
- 他のクラスタノードで手順 3 から 2 を繰り返します。
- 移行の完了後、lltconfig コマンドを使ってデフォルトの peerinact 値にリセットします。
LLT の peerinact 値を各再ブートで永続的にするには、次の操作をします。
/etc/llttabファイルの最後に次の行を追加して、LT の peerinact 値を 20 秒に設定します。set-timer peerinact:2000
この行を追加すると、
/etc/llttabファイルは次のように表示されるはずです。# cat /etc/llttab set-node sys1 set-cluster 1234 link eth2 eth-00:15:17:48:b5:80 - ether - - link eth3 eth-00:15:17:48:b5:81 - ether - - set-timer peerinact:2000
VCS コマンドについて詳しくは、『 Cluster Server 管理者ガイド』を参照してください。
移行に関連する属性については、『 Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド』を参照してください。