Veritas Access トラブルシューティングガイド

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Product(s): Access (7.4.2)
Platform: Linux
  1. 概要
    1.  
      トラブルシューティングについて
    2.  
      トラブルシューティングプロセスに関する一般的なヒント
    3.  
      トラブルシューティングプロセスの一般的な手法
    4.  
      サポートユーザーのアカウントについて
    5.  
      サポートユーザーのアカウントの設定
    6.  
      support ログインの使用
  2. 一般的なトラブルシューティング手順
    1.  
      一般的なトラブルシューティングの手順について
    2.  
      Veritas Access ログファイルの表示
    3.  
      イベントログについて
    4.  
      シェルアクティビティのログについて
    5.  
      CIFS ログレベルの設定
    6.  
      NetBackup クライアントのログレベルの設定とデバッグオプション
    7.  
      デバッグ情報の取得と送信
    8.  
      2 つの連続した OpenStack コマンド間の不十分な遅延によりエラーが発生する場合がある
  3. Veritas Access の監視
    1.  
      Veritas Access 操作の監視について
    2.  
      プロセッサアクティビティの監視
    3.  
      CPU とデバイスの使用率レポートの生成
    4.  
      ネットワークトラフィックの監視
    5.  
      ネットワークトラフィック詳細のエクスポートと表示
  4. 一般的な回復手順
    1.  
      一般的な回復手順について
    2.  
      サーバーの再起動
    3. サービスをオンラインにする
      1.  
        services コマンドの使用
    4.  
      異常なシャットダウンからのリカバリ
    5.  
      ネットワーク接続性のテスト
    6.  
      traceroute によるトラブルシューティング
    7.  
      traceroute コマンドの使用
    8.  
      ファイルシステムの metasave イメージの収集
    9.  
      イーサネットインターフェースカードの交換 (オンラインモード)
    10.  
      イーサネットインターフェースカードの交換 (オフラインモード)
    11.  
      Veritas Access ノードの交換
    12.  
      ディスクの交換
    13. レプリケーションの高速化
      1.  
        レプリケーションジョブの同期について
      2.  
        一時的なレプリケーションジョブの同期
    14.  
      パッチリリースまたはソフトウェアのアップグレードのアンインストール
  5. Veritas Access の階層としてのクラウド機能のトラブルシューティング
    1.  
      クラウド階層化のトラブルシューティングのヒント
    2.  
      クラウド階層からデータを読み書きする際の問題
    3.  
      クラウド階層化のエラーを確認するログの場所
  6. Veritas Access のインストールと設定に関する問題のトラブルシューティング
    1.  
      管理コンソール IP の検索方法
    2.  
      インストールログの表示
    3.  
      インストールの失敗または未完了
    4.  
      PCI ID をクラスタから除外する
    5.  
      ルートファイルシステムの破損から回復できない
    6.  
      storage disk list コマンドが何も返さない
  7. LTR アップグレードのトラブルシューティング
    1.  
      LTR アップグレードのトラブルシューティング用ログファイルの場所
    2.  
      LTR のアップグレード前の問題のトラブルシューティング
    3.  
      LTR のアップグレード後の問題のトラブルシューティング
  8. Veritas Access CIFS の問題のトラブルシューティング
    1.  
      ユーザーアクセスが CTDB ディレクトリ共有で拒否される
  9. Veritas Access GUI 起動問題のトラブルシューティング
    1.  
      GUI 起動問題の解決

デバッグ情報の取得と送信

Veritas Access ノードから Veritas Access デバッグ情報を取得して、取得した情報を外部 FTP または SCP サーバーを使用してサーバーに送信できます。

ノードが Access クラスタの一部である場合は、Veritas Access CLI を使用して debuginfo コマンドを実行し、デバッグ情報を収集して SCP または FTP サーバーにアップロードできます。ノードが Access クラスタの一部でない場合、Veritas Access CLI にはアクセスできず、代わりに collect_debuginfo.sh スクリプトを使用してデバッグ情報を収集およびアップロードする必要があります。

データの提供方法について詳しくは、ベリタステクニカルサポートで次の記事を参照してください。

https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000097935

クラスタノードからのデバッグ情報のアップロード

指定したノードから外部サーバーにデバッグ情報をアップロードするには

  • 指定したノードから外部サーバーにデバッグ情報をアップロードします。
                Support> debuginfo upload nodenamedebug-URL module
              

    たとえば、すべてのデバッグ情報を FTP サーバーにアップロードする場合は次のように入力します。

                Support> debuginfo upload node1_1
    ftp://admin@ftp.docserver.company.com/patches/ all
              

    たとえば、SCP サーバーに CIFS 関連のデバッグ情報をアップロードする場合は次のように入力します。

                Support> debuginfo upload node1_1
    scp://root@server.company.com:/tmp/node1_1-cifs-debuginfo.tar.gz
              

    nodename

    デバッグ情報の収集元のノード名 を指定します。

    debug-URL

    デバッグ情報をアップロードするリモートファイルまたはディレクトリを指定します。

    デバッグ情報のアップロード元サーバーの種類に応じて、次の例の URL 形式のいずれかを使用します。

    ftp://admin@ftp.docserver.company.com/
    patches/
    scp://root@server.company.com:/tmp/

    debug-URL にリモートファイルを指定すると、debuginfo ファイルはそのリモートファイル名で保存されます。debug-URL にリモートディレクトリを指定すると、debuginfo ファイル名は次のように表示されます。

    nas_debuginfo_nodename_modulename_timestamp.tar.gz

    module

    モジュールの値を指定します。

    次のオプションがサポートされます。

    • generic: このモジュールは、オペレーティングシステム、CIFS モジュール、SOS レポートの詳細など、一般的な情報を収集します。製品情報は収集しません。

    • nas: このモジュールは、クラスタノードから製品情報を収集します。

    • os: このモジュールは、すべてのクラスタノードから SOS レポートを収集します。

    • explorer: VxExplorer ユーティリティは、Veritas Access 製品がインストールされているすべてのサーバーからログと環境データを収集します。

    • install: このモジュールは、CPI インストールログディレクトリ /opt/VRTS/install/logs/ からインストールログを収集します。

    • all: このモジュールは、前述のすべてのモジュールに関する情報をクラスタノードから収集します。

    Support> debuginfo コマンドは、RHEL (Red Hat Enterprise Linux) の sosreport コマンドに関する情報も収集します。sosreport は、selinux モジュール以外のすべてのロード済みモジュールを収集します。

Access クラスタの一部ではないノードからのデバッグ情報のアップロード

ノードが Access クラスタの一部ではない場合に、デバッグ情報を収集およびアップロードするには、/opt/VRTSnas/scripts/support/collect_debuginfo.sh スクリプトを使用します。スクリプトは、次の形式を使用します。

/opt/VRTSnas/scripts/support/collect_debuginfo.sh -o upload -n nodename -d debug-URL -m module

パラメータの内容は次のとおりです。

upload

実行する操作を指定します。debug-URL パラメータで指定した場所にデバッグ情報をアップロードするには、upload オプションを使用します。

nodename

デバッグ情報を収集するノードの名前を指定します。

debug-URL

デバッグ情報をアップロードする場所を指定します。SCP サーバー、FTP サーバー、リモートファイル、またはディレクトリを場所に指定できます。デバッグ情報をアップロードする場所に応じて、次のいずれかの形式を使用します。

ftp://url

例:

ftp://admin@ftp.docserver.company.com/
scp://url

例:

scp://root@server.company.com:/tmp/

リモートファイルを指定した場合、デバッグ情報は指定したファイルに保存されます。リモートディレクトリを指定した場合、デバッグ情報は次の形式で tar.gz ファイルとしてディレクトリに保存されます。

nas_debuginfo_nodename_modulename_timestamp.tar.gz

たとえば、sh /opt/VRTSnas/scripts/support/collect_debuginfo.sh -o upload -n node_01 -d file:///root/log/ -m nas-procstacks は、logs ディレクトリの nas_debuginfo_node_01_nas-procstacks_201808270145.tar.gz ファイルに情報をアップロードします。

modules

モジュールを指定します。次のオプションがサポートされます。

  • generic: このモジュールは、オペレーティングシステム、CIFS モジュール、SOS レポートの詳細など、一般的な情報を収集します。製品情報は収集しません。

  • nas: このモジュールは、クラスタノードから製品情報を収集します。

  • os: このモジュールは、すべてのクラスタノードから SOS レポートを収集します。

  • explorer: VxExplorer ユーティリティは、ベリタス製品がインストールされているすべてのサーバーからログと環境データを収集します。

  • install: このモジュールは、CPI インストールログディレクトリ /opt/VRTS/install/logs/ からインストールログを収集します。

  • all: このモジュールは、前述のすべてのモジュールに関する情報をクラスタノードから収集します。