NetBackup Web UI VMware 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.1.2)

インテリジェント VM グループの作成

クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいて、インテリジェント VM グループを作成できます。NetBackup は、クエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択し、それらをグループに追加します。その後、グループに保護を適用できます。インテリジェントグループでは、VM 環境内の変更が自動的に反映されるため、グループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください。

メモ:

この手順には、バックアップ管理者の役割が必要です。

インテリジェント VM グループを作成するには

  1. 左側の[VMware]をクリックします。
  2. [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ、[追加 (Add)]の順にクリックします。
  3. グループの名前と説明を入力します。
  4. [vCenter またはスタンドアロン ESXi サーバーの追加 (Add vCenter or standalone ESXi server)]をクリックします。

    メモ:

    Web UI に、役割とそのアクセス権 (RBAC) に基づいてアクセス可能なサーバーが表示されます。

  5. 適切なサーバーを選択して、[保存 (Save)]をクリックします。
  6. [仮想マシンのクエリーの作成 (Create query for virtual machines)]では、次のいずれかの操作を行えます。

    • デフォルトクエリーである[このサーバー内のすべての VM を含める (Include all VMs in this server)]を選択します。

      保護計画の実行時に、vCenter または ESXi 内に現在存在するすべての VM がバックアップ用に選択されます。

    • 独自のクエリーを作成します。[条件の追加 (Add condition)]をクリックします。

  7. 条件を追加するには、ドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して、値を入力します。

    この手順の後に、オプションについて説明しますインテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション

    以下がクエリーの例です。

    この例のクエリーは、表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します。

    クエリーの効果を変更するには、[+ 条件 (Condition)]をクリックし、[AND]または[OR]をクリックしたら、キーワード、オペレータ、および条件の値を選択します。次に例を示します。

    この例では、AND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます。表示名に prod が含まれ、eng という名前のタグを持つ VM のみが選択されます。VM の表示名に prod が含まれず、eng という名前のタグがない場合、その VM はグループに追加されません。

    クエリーの範囲を広げるには、[OR]を使用します。

    この例では、[OR]が設定されているため、クエリーでグループに次のものが追加されます。

    • 表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)。

    • eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)。

  8. クエリーをテストするには、[プレビュー (Preview)]をクリックします。

    メモ:

    クエリーベースの選択処理は動的です。仮想環境の変更は、保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性があります。その結果、保護計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM が、プレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります。

    メモ:

    VMware サーバーの VM の検出が、VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます (デフォルトは 8 時間)。クエリーが選択できる状態になるには、Web UI が各サーバー上の VM を検出する必要があります。VMware サーバーが Web UI に最近追加された場合、その VM は検出されない可能性があります。VM をすぐに検出するには、次のトピックで説明するように NetBackup ディスカバリーサービスを再起動します。

    VMware サーバーを参照するときに発生するエラーを参照してください。

  9. グループを保護計画に追加せずに保存するには、[保存 (Save)]をクリックします。保存して保護計画に追加するには、[保存して保護 (Save and protect)]をクリックして計画を選択し、[保護 (Protect)]をクリックします。

    メモ:

    [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合、グループの VM を選択するときに、クエリーオプションでは大文字小文字が区別されます。[仮想マシン (Virtual machine)]で、グループに選択されていない VM をクリックすると、[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります。

    ただし、保護計画にグループを追加したときに、保護計画のバックアップが実行されると、一部のクエリーオプションは、大文字と小文字が区別されないものとして扱われます。その結果、同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります。

    各オプションの大文字小文字関連の動作は、「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」を参照してください。

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション

表: クエリーキーワード

キーワード

説明

クラスタ

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前。

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。

datacenter

データセンターの名前。

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。

datastore

データストアの名前。

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。

displayName

VM の表示名。

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。

host

ESXi サーバーの名前。ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります。

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。

tag

VM のタグの名前。

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。

dnsName

vSphere Client の VM の DNS 名。

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。

hostName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名。

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。

instanceUuid

VM のインスタンス UUID。

例: 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。

表: クエリー演算子

演算子

説明

文字列の先頭 (Starts with)

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します。

たとえば、入力した値が「box」の場合、このオプションは文字列「box_car」と一致しますが、「flatbox」とは一致しません。

文字列の末尾 (Ends with)

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します。

たとえば、入力した値が「dev」の場合、このオプションは文字列「01dev」と一致しますが、「01dev99」または「devOP」とは一致しません。

次の値を含む (Contains)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します。

たとえば、入力した値が「dev」の場合、このオプションは「01dev」、「01dev99」、「devOP」、「development_machine」などの文字列と一致します。

=

入力した値にのみ一致します。

たとえば、入力した値が「VMTest27」の場合、このオプションは「VMtest27」 (大文字小文字が同じ) とは一致しますが、「vmtest27」、「vmTEST27」、または「VMtest28」とは一致しません。

! =

入力した値と等しくない任意の値と一致します。