Veritas InfoScale™ 7.4 ディザスタリカバリ実装ガイド - Solaris
- 第 I 部 ディザスタリカバリのための Storage Foundation and High Availability Solutions の概要
- 第 II 部 キャンパスクラスタの実装
- 第 III 部 RDC(Replicated Data Cluster)の実装
- 第 IV 部 グローバルクラスタの実装
- VCS と SFHA 用のグローバルクラスタの設定
- グローバルクラスタの Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- グローバルクラスタの VVR と Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- 第 V 部 仮想化環境でのディザスタリカバリ設定の実装
- 第 VI 部 参照
sfrac09_main.cf ファイルと sfrac10_main.cf ファイル
サンプル設定 sfrac09_main.cf には、プライマリサイトのディザスタリカバリ設定が記述されています。 サンプル設定 sfrac10_main.cf には、セカンダリサイトのディザスタリカバリ設定が記述されています。サンプル設定では、EMC SRDF 技術を使ってサイト間でデータがレプリケートされます。
メモ:
この設定では、サポートされている他のハードウェアベースのレプリケーション技術を使うことができます。
このサンプルファイルには次の設定が記述されています。
地理的に異なる場所でホストされる、2 つのノードから構成される 2 つの Storage Foundation for Oracle RAC クラスタ。
CFS に格納される単一の Oracle データベース。
データベースは Oracle の VCS エージェントによって管理されています。
エージェントは、データベースの起動、停止、および監視を行います。
データベースはデータベース Cache Fusion 用に Oracle UDP IPC を使います。
Oracle Clusterware とデータベース Cache Fusion で共通 IP アドレスが使われます。高可用性のためにプライベート IP アドレスが PrivNIC エージェントによって管理されています。
クラスタ間通信のために、各サイトで 1 つの仮想 IP アドレスが ClusterService グループ内に設定されている必要があります。
OCR(Oracle Cluster Registry)と投票ディスクは CFS に格納されています。
EMC SRDF はサイト間でデータをレプリケートするために使われます。
SRDF 技術とレプリケーションモードを使ってサイト間でレプリケートされる SRDF ディスクグループは、データベースグループ内の SRDF リソースで指定されます。SRDF ディスクグループを構成する CVM ディスクグループは、データベースグループ内の CVMVolDg リソースで設定されている必要があります。
データベースグループはプライマリクラスタでオンラインになります。データベースグループがオンラインになるノードは、SRDF リソースが判断します。
データベースグループは、プライマリおよびセカンダリサイトのクラスタを ClusterList グループ属性の値として指定することで、グローバルグループとして設定されます。
図: sfrac09_main.cf ファイルのサービスグループ設定 にプライマリサイトの設定を示します。
図: sfrac10_main.cf ファイルのサービスグループ設定 にセカンダリサイトの設定を示します。