Cluster Server 7.3.1 アプリケーションノート: Oracle サーバーの動的再構成 - Solaris

VCS 制御外の Oracle インスタンスの停止

• データベースを VCS が管理していない場合は、次のコマンドを使って Oracle データベースを停止します。

  # srvctl stop database -d db_name

CVM または CFS（VCS 制御外）を使うアプリケーションの停止

1. ネーティブアプリケーションのコマンドを使って、VCS が制御していない CVM ボリュームまたは CFS マウントポイントを使うアプリケーションを停止します。
2. 処理が次のコマンドを使う CFS マウントポイントを使っていないことを確認します。

   # fuser -c mount_point

CFS ファイルシステム（VCS の制御外）のマウント解除

すべてのノードで、VCS が制御していない CFS ファイルシステムのマウントを解除する必要があります。

1. mount コマンドの出力を確認することによって、マウント解除する必要があるファイルシステムを判断します。 このコマンドはマウントされているクラスタ化ファイルシステムを表示します。

   メモ:

   VCS 制御下にあるファイルを識別するために main.cf ファイルを確認します。

   # mount -v | grep vxfs | grep cluster

2. 次のコマンドを使って、VCS が制御しない各ファイルシステムのマウントを解除します。

   # umount mount_point

SF for Oracle RAC 環境で VCS を停止するには

1. 再設定の対象ドメイン（たとえば、dom1）に管理者としてログインします。
2. 設定されている VCS のサービスグループを一覧表示し、ドメインでオンラインとなっているサービスグループを確認します。

   # hagrp -list

3. 手順 2 の出力に基づいて、ドメイン dom1 でオンラインとなっている各サービスグループをオフラインにします。 次のコマンドを実行します。

   # hagrp -offline service_grp_name -sys dom1

4. VCS を停止します。

   # hastop -local

   上記コマンドを実行することで、VCS が使用しているポート h 以外に、CVM ドライバが使用しているポート v および w も閉じます。

5. VCS の制御下にない CFS ファイルシステムがマウントされている場合は、それらのシステムをアンマウントします。
6. 次のコマンドを使って ODM を停止します。

   # svcadm disable -t vxodm

7. ポート b および o をそれぞれ使用する VCSMM ドライバおよび I/O フェンシングドライバを停止します。

   # /sbin/vxfenconfig -U

   # /sbin/vcsmmconfig -U

8. LMX ドライバを停止します。

   # /sbin/lmxconfig -U

9. ドライバが使用している各ポート h、v、w、f、q、d、b および o が閉じていることを確認します。 これらのポートが閉じている場合、gabconfig -a コマンドの出力に表示されません。

   # gabconfig -a

   GAB Port Memberships
   ============================================================
   Port a gen 4a1c0001 membership 01

10. 必要に応じて、クラスタフェンシング、VCSMM、LMX、ODM、GAB の各モジュールを停止します。

    # svcadm disable -t system/vxfen

    # svcadm disable -t system/vcsmm

    # svcadm disable -t system/vxodm

    # svcadm disable -t system/gab

    # svcadm disable -t system/llt

11. VCSMM モジュール、I/O フェンシングモジュールおよび LMX モジュールをロード解除します。

    VCSMM、I/O フェンシングおよび LMX のモジュール ID を判別します。

    # modinfo | egrep "lmx|vxfen|vcsmm"

    237 783e4000 25497 237 1 vcsmm (VERITAS Membership
    Manager)
    238 78440000 263df 238 1 vxfen (VERITAS I/O Fencing)
    239 7845a000 12b1e 239 1 lmx (LLT Mux 3.5B2)

    各モジュール ID に基づいて、VCSMM モジュール、I/O フェンシングモジュールおよび LMX モジュールをロード解除します。

    # modunload -i 237

    # modunload -i 238

    # modunload -i 239

12. GAB を停止します。

    # /sbin/gabconfig -U

13. LLT を停止します。

    # /sbin/lltconfig -U

14. カーネルから GAB と LLT モジュールをロード解除します。

    GAB と LLT のモジュールの ID を判別します。

    # modinfo | egrep "gab|llt"

    305 78531900 30e 305 1 gab
    292 78493850 30e 292 1 llt

    各モジュール ID に基づいて GAB と LLT のモジュールをロード解除します。

    # modunload -i 305

    # modunload -i 292

15. Dynamic Reconfiguration 操作を開始します。