Cluster Server 7.3.1 アプリケーションノート: Oracle サーバーの動的再構成 - Solaris
永続メモリが存在する CPU ボードとメモリボード
取り外し対象の CPU やメモリボードに永続メモリがある場合は、オペレーティングシステムをサスペンドさせ、Dynamic Reconfiguration 操作が実行可能な状況にする必要があります。このような場合、VCS を停止する必要があります。
ただし、Dynamic Reconfiguration を永続メモリが存在しないボード上で実行するときには、VCS を停止する必要はありません。一般的に、複数の CPU やメモリボードでドメインを構築している場合、カーネルが存在している永続メモリが存在する CPU やメモリボードはドメイン内で 1 つだけであり、他のボードには永続メモリは存在しません。Dynamic Reconfiguration を実行して新しいボードをドメインに追加する場合は、ドメインの既存の機能は新しい CPU やメモリボードの動的な追加による影響を受けません。
メモ:
複数のボードに対して Dynamic Reconfiguration 操作を行うときに、永続メモリが存在するボードも含まれる場合、そのボードへの Dynamic Reconfiguration 操作は一番最後に行ってください。それにより、VCS のダウンタイムを最小限に抑えることが可能です。
永続メモリが存在する CPU またはメモリボードを判別するには
- ドメイン管理者としてドメインにログインします。
- 次のコマンドを入力して、ドメイン内で永続メモリが存在しているボードを表示します。
# cfgadm -av | grep permanent
SB2::memory connected configured ok base address 0x1e000000000,
16777216 KBytes total, 2001200 KBytes permanent
この出力例では、SB2 ボードが永続メモリであることを示しています。SB2 ボードに対して Dynamic Reconfiguration 操作を実行する場合は、まず、VCS を停止する必要があります。
VCS の停止と起動を参照してください。
ドメインを構成している他の CPU やメモリボードには、永続メモリが存在しないため、VCS を停止せずに Dynamic Reconfiguration 操作が実行可能です。