Enterprise Vault™ NSF 移行
- このマニュアルについて
- PST 移行の概要
- PST ファイルの所有権
- PST 移行: スクリプト
- PST 移行: ウィザードの使用
- PST 移行検索および移行
- PST 移行: クライアント主導型移行
ホスト環境での PST ファイルの移行
Enterprise Vault がアーカイブするメールアイテムごとに、アイテムの送信者情報と受信者情報を含んでいる XML 文書が作成されます。この文書はアイテムとともにアーカイブされ、Enterprise Vault はインデックス処理中に続けて XML データを使います。
Enterprise Vault は各アイテムがアーカイブされるときに、各アイテムの送信者情報と受信者情報から必要な XML データを構築します。ただし、情報のうちのどれかがアイテムになければ、Enterprise Vault は情報を集めるために、関連した Exchange Server のドメインコントローラへの接続を確立するように試みます。この処理は少なくとも 1 つの Exchange Server がサイトで対象になることを必要とします。
Enterprise Vault が必要な情報を提供するのに利用可能な適した Exchange Server がない環境で PST ファイルを移行すれば、移行パフォーマンスが低下する場合があります。たとえば、この状況は次の場合に起こります。
Exchange Server がもはや存在しない、Exchange の古い環境で作成された PST ファイルからレガシーデータを移行します。
Exchange Server がないホスト環境で PST ファイルからデータを移行します。
このような場合、アーカイブの間にアドレスのルックアップをバイパスするようにレジストリ値を設定する必要があります。
Active Directory のアドレスのルックアップをバイパスする方法
- すべての Enterprise Vault のストレージサービスコンピュータで、次のレジストリキーの下に BypassAddressLookups という新しい DWORD レジストリ値を作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Wow6432Node \KVS \Enterprise Vault \Storage
- BypassAddressLookups を 1 に設定します。
- ストレージサービスを再起動します。
この設定は、PST 移行によってアーカイブされる各メールアイテムで見つかる送信者情報と受信者情報のみを PST 移行で使えるようにします。Enterprise Vault は、Active Directory 接続を確立してアドレスを解決しようとはしません。