Enterprise Vault™ NSF 移行
- このマニュアルについて
- PST 移行の概要
- PST ファイルの所有権
- PST 移行: スクリプト
- PST 移行: ウィザードの使用
- PST 移行検索および移行
- PST 移行: クライアント主導型移行
ウィザードによる PST 移行処理の準備
移行時に PST ファイルが使われていることがないようにしてください。そのため、ユーザーが PST ファイルを開いていないことを確認してください。コピーの内容を移行している間でもユーザーがコピー元の PST ファイルを継続して使えるように、PST ファイルのコピーを選択することもできます。
ボルトサービスアカウントには PST ファイルに対するフルコントロールアクセス権が必要です。異なるアカウントを使って PST 移行を実行する場合は、そのアカウントとボルトサービスアカウントの両方に PST ファイルに対するフルコントロールアクセス権が必要です。
移行先のボルトストア用のストレージサービスが実行されている必要があります。
PST 移行の自動相関では、書き込みアクセス権を持つ複数のユーザーアカウントが設定されている PST ファイルはすべて拒否されます。この場合は、関連付けを手動で実行する必要があります。PST 移行を実行する前に権限を適切に設定する方が簡単な場合もあります。
PST 移行では、パスワードで保護されている PST ファイルは移行されません。PST 移行を実行する前に、このような保護を削除する必要があります。
代わりに、PST 移行時に Enterprise Vault が PST パスワードを上書きできるようにすることも可能です。パスワードを上書きするには、[個人用ストアの管理]プロパティの[全般]タブで[パスワード保護した PST ファイルのパスワードを上書き]を有効にします。
PST 移行時に、アイテムは特定の保持カテゴリに割り当てられます。
PST ファイルがユーザーのディスク上の別の場所に分散している場合は、PST 移行を実行する前に、それらをすべて集中型の場所に移動した方が簡単になることもあります。
PST ファイルを別のボルトストアに移行する必要がある場合は、PST 移行内で自動相関を実行した後で関連のないファイルを削除する方法を使うと最もすばやくソートできます。
移行の終了時に自動 PST 圧縮機能を使う場合は、圧縮を行うための領域を確保できるだけの空きディスク容量が必要になります。PST ファイルの最大サイズにそのサイズの約 5% を加えた容量が必要になります。
PST 移行では、メールボックスに限度として送信禁止と送受信禁止のどちらかが設定されていると、メールボックスの空き容量の限度がチェックされます。この両方の限度を設定した場合は、PST 移行は空き容量の下限を超えるアイテムを移行しません。どちらか 1 つの限度のみが設定されている場合、PST 移行はその制限に従います。
メールボックスがいっぱいになっているために PST ファイルの移行が失敗した場合は、メールボックスの空き容量の限度を適切な値に修正し、その PST ファイルを再度移行できます。