Veritas NetBackup™ 53xx Appliance 初期構成ガイド
NetBackup Appliance シェルメニューを使用して NetBackup 53xx シリーズのアプライアンスの初期構成を実行する
このトピックでは、新規または出荷時のデフォルト (出荷時の設定) にリセットされている NetBackup 53xx シリーズのアプライアンスの構成方法について説明します。
この方法では、アプライアンスポート NIC1 (eth0) にノートパソコンを直接接続する必要があります。NetBackup 53xx シリーズのアプライアンスは、メディアサーバーとしてのみ構成できます。
初期構成プロセスで、admin、maintenance、sysadmin (IPMI) ユーザーアカウントのデフォルトのパスワードを変更する必要があります。デフォルトの admin パスワードは、アプライアンスの初期ログインでのみ有効です。アプライアンスの役割を設定するために Main_Menu > Appliance コマンドを入力すると、デフォルトのパスワードの変更を求めるメッセージが表示されます。
外部認証局の証明書がサポートされます。この機能は、ホストの検証とセキュリティのために NetBackup 認証局を使用する代替手段を提供します。この手順には、これらの証明書を配備するために必要な情報が含まれています。セキュリティ証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「NetBackup の外部 CA サポート」の章を参照してください。
高可用性構成の場合、この手順を使用して、設定手順に使用するノードを設定します。このアプライアンス (計算ノード) を設定してから高可用性構成を続行および完了する方法について詳しくは、手順 17 を参照してください。
このメディアサーバーの初期構成を実行する前に、すでに次のタスクを完了していることを確認してください。
プライマリサーバーとメディアサーバーが互換性のあるソフトウェアのバージョンであることを検証済みであること。
プライマリサーバー上の
SERVERS
リストにこのメディアサーバーのホスト名を追加済みであること。高可用性構成の場合、設定手順に使用するノードのホスト名が追加済みであること。
プライマリサーバーとこのメディアサーバーの間にファイアウォールがある場合は、プライマリサーバーの該当するポートが開かれていること。
NAT ネットワークでこのメディアサーバーを使用する場合は、必ずプライマリサーバーの DNAT 機能を有効にし、プライマリサーバーの NAT サーバーリストにこのメディアサーバー名を追加してください。
次のリンクには、上記のタスクの実施方法が指示されています。
プライマリサーバーの構成によるアプライアンスのメディアサーバーとの通信を参照してください。
NetBackup Appliance シェルメニューを使用して NetBackup 53xx メディアサーバーアプライアンスの初期構成を実行するには
- アプライアンスポート NIC1 にノートパソコンを接続します。次に、[ローカルエリアの接続プロパティ (Local Area Connection Properties)]ダイアログボックスに移動します。
[全般 (General)]タブで、[インターネットプロトコル (TCP/IP) (Internet Protocol (TCP/IP))]を選択してハイライト表示し、[プロパティ (Properties)]をクリックします。
[代替の構成 (Alternate Configuration)]タブで、次のタスクを実行します。
[ユーザー構成 (User Configured)]をクリックします。
[IP アドレス (IP address)]に、192.168.229.nnn と入力します。nnn は 2 から 254 (233 を除く) の任意の数字です。
[サブネットマスク (Subnet mask)]に、255.255.255.0 と入力します。
[OK]をクリックします。
- アプライアンスに接続しているノートパソコンで、SSH セッションを 192.168.229.233 に開きます。
- 次のようにデフォルトのクレデンシャルでアプライアンスにログオンします。
ようこそメッセージがシェルメニューに表示され、[Main_Menu] ビューにプロンプトが表示されます。
- 初めて設定する前に次のコマンドを入力して、接続したハードウェアコンポーネントの状態を調べて確認します。
Support > Test Hardware
[警告 (Warning)]は後で解決できる問題を示します。この場合は、初期構成を続行できます。ただし、このような問題により、影響を受けるデバイスにアクセスできなくなります。
[エラー (Error)]は、初期構成を続行する前にすぐに解決する必要のある重要な問題を示します。
コマンド出力で問題を認識した場合には、以下の項目を調べます。
すべてのケーブルが正しく接続され、固定されていることを確認します。
すべてのディスクドライブが正しく設置され、固定されていることを確認します。
すべてのユニットが電源オンであり、完全に起動していることを確認します。
ハードウェアチェックリストの項目をすべてチェック済みであることを確認します。
以前の項目を検証した後、コマンドを再実行します。警告またはエラーアイコンが表示されなくなった場合は、問題が解決したことを示します。初期構成を開始する前にすべての問題を解決することをお勧めします。
メモ:
上記の項目すべてを検証してコマンドを再実行しても[エラー (Error)]の問題を解決できない場合は、そこで作業を中止してベリタステクニカルサポートにお問い合わせください。
- Main_Menu > Network ビューで次のコマンドを入力して、アプライアンスが接続する単一ネットワークの IP アドレスを設定します。
Configure IPAddressNetmaskGatewayIPAddress [InterfaceNames]
ここで、IPAddress は新しい IP アドレス、Netmask はネットマスク、GatewayIPAddress はインターフェースのデフォルトゲートウェイです。[InterfaceNames] オプションは省略可能です。
IP Address や Gateway IP Address には、IPv4 または IPv6 アドレスを指定できます。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。
ただし、同じコマンド内で IPv4 と IPv6 アドレスの両方は使わないでください。たとえば、Configure 9ffe::9 255.255.255.0 1.1.1.1. は使用できません。Configure 9ffe::46 64 9ffe::49 eth1 を使用する必要があります。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
複数のネットワークを構成する場合には、追加する各ネットワークの IP アドレスを最初に構成する必要があります。次に、追加した各ネットワークのゲートウェイアドレスを構成します。必ずデフォルトゲートウェイアドレスを最初に追加する必要があります。以下の 2 つのコマンドを使います。
ネットワークインターフェースに対して IPv4 または IPv6 アドレスのどちらを構成するかに応じて、以下のコマンドのいずれかを使います。
ネットワークインターフェースの IPv4 アドレスを構成するには
IPv4 IPAddressNetmask [InterfaceName]
ここで、IPAddress は新しい IP アドレス、Netmask はネットマスクです。[InterfaceName] は省略可能です。追加する IP アドレスごとにこのコマンドを繰り返します。
ネットワークインターフェースの IPv6 アドレスを構成するには
IPv6 <IP Address> <Prefix> [InterfaceNames]
ここで、IPAddress は IPv6 アドレス、Prefix はプレフィックス長です。[InterfaceName] は省略可能です。
Gateway Add GatewayIPAddress [TargetNetworkIPAddress] [Netmask] [InterfaceName]
ここで、GatewayIPAddress はインターフェースのゲートウェイです。TargetNetworkIPAddress、Netmask、InterfaceName は省略可能です。このコマンドを繰り返して、すべての宛先ネットワークにゲートウェイを追加します。
Gateway IP Address や TargetNetworkIPAddress には、IPv4 または IPv6 アドレスを指定できます。
ただし、同じコマンド内で IPv4 と IPv6 アドレスの両方は使わないでください。たとえば、Gateway Add 9ffe::3 255.255.255.0 eth1 は使用できません。Gateway Add 9ffe::3 6ffe:: 64 eth1 を使用する必要があります。
- [Main_Menu] > [ネットワーク (Network)] ビューで次のコマンドを使って、アプライアンスの DNS ドメイン名を設定します。
メモ:
DNS を使わない場合は、ステップ 9 に進んでください。
DNS Domain Name
ここで、Name はアプライアンスの新しいドメイン名です。
- Main_Menu > Network ビューで、次のコマンドを使って DNS ネームサーバーをアプライアンス構成に追加します。
DNS Add NameServer IPAddress
ここで、IPAddress は DNS サーバーの IP アドレスです。
アドレスは IPv4 または IPv6 のいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
複数の IP アドレスを追加するには、スペースを空けずに各アドレスをカンマで区切ります。
- Main_Menu > Network ビューで次のコマンドを使って、DNS 検索ドメインをアプライアンス構成に追加し、異なるドメインにあるホスト名をアプライアンスが解決できるようにします。
DNS Add SearchDomain SearchDomain
ここで、SearchDomain は検索用に追加する対象ドメインです。
- この手順は省略可能です。ここでは、アプライアンスの hosts ファイルに、他のホストの IP アドレスを追加できます。
Main_Menu > Network ビューで次のコマンドを使って、ホストエントリをアプライアンスの hosts ファイルに追加します。
Hosts Add IPAddressFQHNShortName
ここで、IPAddress は IPv4 または IPv6 アドレス、FQHN は完全修飾ホスト名、ShortName は短いホスト名です。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
- Main_Menu > Network ビューで次のコマンドを使って、アプライアンスのホスト名を設定します。
Hostname Set Name
Name は、このアプライアンスの短いホスト名または完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。
一部の例外を除き、ホスト名はアプライアンス構成全体に適用されます。短縮名は次の場所に常に表示されます。
シェルメニューのプロンプト
重複排除プールカタログのバックアップポリシー
デフォルトのストレージユニットおよびディスクプール名
このアプライアンスが出荷時の設定にリセットされていて、以前のバックアップイメージのいずれかをインポートする場合は、アプライアンスのホスト名が次のルールのいずれかを満たしている必要があります。
ホスト名は出荷時の設定へのリセット前に使われるものとまったく同じである必要があります。
FQDN にホスト名を変更する場合は、出荷時の設定へのリセットの前に使われた短い名前を含んでいる必要があります。たとえば、「myhost」が出荷時の設定へのリセットの前に使われた場合は、新しい FQDN として「myhost.domainname.com」を使います。
短いホスト名にホスト名を変更する場合は、出荷時の設定へのリセットの前に使われた FQDN から得られる名前にする必要があります。たとえば、「myhost.domainname.com」が出荷時の設定へのリセットの前に使用された場合は、新しい短いホスト名として「myhost」を使用します。
メモ:
ドメイン名のサフィックスはホスト名に付加され、初期構成が完了した後は変更できません。後でサフィックスを変更したり、アプライアンスを別のドメインに移動したりする必要がある場合は、最初に出荷時の設定へのリセットを実行してから、初期構成を再度実行する必要があります。
このステップにより、NetBackup は新しいホスト名で動作するように再構成されます。この処理は、完了するまでにしばらく時間がかかることがあります。
Hostname set コマンドが機能するためには、少なくとも 1 つの IPv4 アドレスが必要です。たとえば、特定のホストのホスト名を v46 に設定するとします。そのためには、まず、その特定のホストが少なくとも 1 つの IPv4 アドレスを持つことを確認した後、次のコマンドを実行します。
Main_Menu > Network > Hostname set v46
- 前述のネットワーク構成設定に加え、[Main_Menu] > [ネットワーク (Network)] ビューを使って、アプライアンスの初期設定時に結合を作成して VLAN をタグ付けすることもできます。
LinkAggregation と VLAN コマンドのオプションについて詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
- [Main_Menu] > [ネットワーク (Network)] ビューで次のコマンドを使って、このアプライアンスのタイムゾーン、日付および時間を設定します。
- [Main_Menu] > [設定 (Settings)] ビューで次のコマンドを使って、SMTP サーバー名とアプライアンスのエラーアラート用の電子メールアドレスを入力します。
- NAT ネットワークでこのメディアサーバーを使用する予定がある場合は、アプライアンスの役割を設定する前に、関連付けられたプライマリサーバーで次のタスクを実行します。
プライマリサーバーで DNAT 機能を有効にします。
プライマリサーバーの NetBackup サーバーリストにこのメディアサーバーの名前を追加します。
プライマリサーバーの構成によるアプライアンスのメディアサーバーとの通信を参照してください。
- このメディアサーバーと組み合わせて使用するプライマリサーバーを特定します。
メモ:
続行する前に、プライマリサーバーにこのメディアサーバー名が追加されていることを確認します。プライマリサーバーの構成によるアプライアンスのメディアサーバーとの通信を参照してください。
[Main_Menu] > [アプライアンス (Appliance)]ビューから、次のコマンドを実行します。
Media PrimaryServer
PrimaryServer は、スタンドアロンのプライマリサーバー、マルチホームプライマリサーバー、またはクラスタ化されたプライマリサーバーのいずれかになります。それぞれのシナリオについて以下で説明します。
スタンドアロンのプライマリサーバー
この場合、1 つのプライマリサーバーホスト名になります。この名前は、アプライアンスがネットワーク上のプライマリサーバーを認識できる場合は、完全修飾名である必要はありません。コマンドの表示例を次に示します。
Media PrimaryServerName
マルチホームプライマリサーバー
この場合、プライマリサーバーに複数のホスト名が関連付けられています。ホスト名の区切り文字としてカンマを使用してください。コマンドの表示例を次に示します。
Media PrimaryNet1Name,PrimaryNet2Name
クラスタ化されたプライマリサーバー
この場合、プライマリサーバーはクラスタ内にあります。ベリタスは、クラスタ名、クラスタのアクティブノード、クラスタのパッシブノードの順で記述することをお勧めします。このリストでは、カンマを使ってノード名を区切ります。コマンドの表示例を次に示します。
Media PrimaryClusterName,ActiveNodeName,PassiveNodeName
クラスタ化されたマルチホームプライマリサーバー
この場合、プライマリサーバーはクラスタ内にあり、複数のホスト名が関連付けられています。ベリタスは、クラスタ名、クラスタのアクティブノード、クラスタのパッシブノードの順で記述することをお勧めします。このリストでは、カンマを使ってノード名を区切ります。コマンドの表示例を次に示します。
Media PrimaryClusterName,ActiveNodeName,
PassiveNodeName,PrimaryNet1Name,PrimaryNet2Name
アプライアンスの役割を設定するときに、今後問題が起こらないようにするため、関連付けられているすべてのプライマリサーバー名を指定することをお勧めします。
デフォルトのパスワード
Veritas Usage Insights カスタマ登録キー
コールホームの設定テスト
UpgradeReadinessCheck の AutoUpdate
デフォルトのパスワード
デフォルトのパスワードを変更するため、次のプロンプトが表示されます。
- [Info] Default password change is required for the following user(s): admin, maintenance, sysadmin
プロンプトのメッセージに従って、各ユーザーアカウントのパスワードを変更します。
新しいパスワードを設定する前に、次のパスワードポリシーを確認してください。
パスワードは少なくとも 8 文字にする必要があります。
パスワードには、少なくとも 1 つの小文字 (a から z) と 1 つの数字 (0 から 9) を含める必要があります。
辞書にある言葉は弱いパスワードと見なされて受け入れられません。
sysadmin (IPMI) ユーザーのパスワードは、20 文字以下にする必要があります。
過去 7 回分のパスワードは再利用できません。以前のパスワードに類似する新しいパスワードも使えません。
メモ:
任意のユーザーアカウントに対し、無効なパスワードを 5 回連続で入力すると、アプライアンスは初期構成処理を自動的に中止します。初期構成プロセスを再び開始する必要があります。
メモ:
初期構成の完了後に STIG 機能を有効にすると、ここに入力した新しいパスワードを、STIG パスワードポリシーの要件を満たすように変更することを求められる場合があります。
Veritas Usage Insights カスタマ登録キー
リリース 4.0 以降、この役割を選択する場合は、Veritas Usage Insights カスタマ登録キーを入力する必要があります。登録キーを入力しないと、役割の構成を完了できません。キーを取得するには、画面上の指示に従います。
コールホームの設定テスト
リリース 5.0 以降では、コールホーム機能の設定テストが自動的に実行されます。アプライアンスがベリタスコールホームサーバーと通信できることを確認するために、テストが実行されます。テストに失敗すると、次のメッセージが表示されます。
警告:
アプライアンスは、ベリタスコールホームサーバーに接続して、ハードウェアとソフトウェアの遠隔測定をアップロードできません。コールホーム情報をベリタスに提供すると、NetInsights Console を使用してサポートのエクスペリエンスと推奨事項が改良されます。コールホームを有効にし、システムが正しい名前解決またはプロキシサーバー設定によりベリタスコールホームサーバーに必ず到達できるようにすることをお勧めします。
このメッセージは無視して初期構成を続行できます。
UpgradeReadinessCheck の AutoUpdate
リリース 5.1.1 以降、UpgradeReadinessCheck 機能の AutoUpdate オプションを有効にするためのプロンプトが表示されます。機能が有効であり、新しい Analyzer ツールのバージョンが利用可能な場合、アプライアンス上の Analyzer ツールは自動的に更新されます。この機能を有効にしたときに Analyzer ツールがまだアプライアンスに存在しない場合は、最新バージョンの Analyzer ツールが自動的にダウンロードされます。Analyzer ツールの最新版は、ベリタスダウンロードセンターからもダウンロードできます。AutoUpdate は有効にすることをお勧めします。
証明書のプロビジョニング
証明書失効リスト (CRL)
プライマリサーバー名の入力後、アプライアンスは、認証局 (CA) ステータスのプライマリサーバーに ping を実行し、結果を表示します。次の箇条書き項目はそれぞれ、表示される可能性のあるステータス結果を示しています。該当するステータス結果の下に表示される指示に従って、証明書の構成を完了します。
プライマリサーバーに有効な外部 CA が署名した証明書がある場合は、次のように表示されます。
The primary server <primary_server_name> has an enabled External CA-signed certificate. Do you want to import the External CA-signed certificate for this Media server now [yes,no](yes):
Enter を押して続行します。次のメッセージが表示されます。
The following shares have been opened on the appliance for you to upload certificate files:
NFS 共有 <media_server_name>:/inst/share
CIFS 共有 \\<media_server_name>\general_share
外部証明書の構成については、次の詳細を入力します。
Enter the certificate file path:
Enter the trust store file path:
Enter the private key path:
Enter the password for the passphrase file path or skip security configuration (default: NONE):
CRL の使用については、次の詳細を入力します。
Should a CRL be honored for the external certificate?
1) Use the CRL defined in the certificate.
2) Use the specific CRL directory.
3) Do not use a CRL.
q) Skip security configuration.
CRL option: 1、2、3、または q と入力します。
入力した外部 CA の詳細を確認します。
Certificate file name:
Trust store file name:
Private key file name:
CRL check level: (選択した CRL オプションを表示します)
Do you want to use the above certificate files? [yes, no](yes):
入力した情報が正しいことを確認したら、Enter を押して続行し、次のプロンプトに答えます。
Is this correct? [yes, no](yes):
すべての情報が正しい場合は、Enter キーを押して続行します。
アプライアンスは ECA ヘルスチェックを実行し、各検証チェックの結果を表示します。ヘルスチェックが正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。
ECA health check was successful.
The external certificate has been registered successfully.
The primary server <primary_server_name> currently uses an external CA issued certificate and its own internal certificate. Would you like to proceed with the external CA issued certificate? [yes,no](yes):
[いいえ (no)]を選択すると、次のメッセージが表示されます。
This appliance will use a NetBackup issued certificate for secure communication.
[はい (yes)]を選択した場合は、外部証明書の構成について次の詳細を入力します。
Enter the certificate file path:
Enter the trust store file path:
Enter the private key path:
Enter the password for the passphrase file path or skip security configuration (default: NONE):
CRL の使用については、次の詳細を入力します。
Should a CRL be honored for the external certificate?
1) Use the CRL defined in the certificate.
2) Use the specific CRL directory.
3) Do not use a CRL.
q) Skip security configuration.
CRL option: 1、2、3、または q と入力します。
入力した外部 CA の詳細を確認します。
Certificate file name:
Trust store file name:
Private key file name:
CRL check level: (選択した CRL オプションを表示します)
Do you want to use the above certificate files? [yes, no](yes):
入力した情報が正しいことを確認したら、Enter を押して続行し、次のプロンプトに答えます。
Is this correct? [yes, no](yes):
すべての情報が正しい場合は、Enter キーを押して続行します。
アプライアンスは ECA ヘルスチェックを実行し、各検証チェックの結果を表示します。ヘルスチェックが正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。
ECA health check was successful.
The external certificate has been registered successfully.
このアプライアンスは、セキュアな通信に外部証明書を使用します。
プライマリサーバーで外部 CA が署名した証明書が無効になっている場合は、次のように表示されます。
The primary server <server_name> has a disabled External CA-signed certificate. Trust the certificate to continue the role configuration process.
Do you trust the certificate? [yes, no], If you select yes, this appliance will continue to do storage configuration. If you select no, the role configuration will be aborted.
This appliance will use a NetBackup issued certificate for secure communication.
これ以上の証明書の構成は必要ありません。[次へ (Next)]をクリックして続行します。
セキュリティ証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「NetBackup のセキュリティ証明書」の章を参照してください。
メモ:
プライマリサーバーのホスト名が FQDN の場合は、Veritasは FQDN を使用してメディアサーバーのプライマリサーバーを指定することをお勧めします。
メモ:
役割の構成を完了すると、ストレージの初期化が開始します。システムのディスクドライブの数によってはストレージの初期化が完了するまでに最長 46 時間かかることがあります。その結果、アプライアンスのバックアップと復元のパフォーマンスは、ストレージの初期化処理が完了するまで低下します。
- ストレージの初期化処理を開始すると、AdvancedDisk と重複排除 (MSDP) のパーティションについてディスクストレージのプロンプトが表示されます。
ストレージパーティションを構成するには、次を実行する必要があります。
ストレージプールのサイズを GB または TB 単位で入力します。
ストレージプールサイズの構成をスキップするパーティションがある場合は、サイズの入力を求められたときに 0 を入力します。ストレージプールを現在のサイズに保持するには、Enter を押します。
デフォルトの名前は、AdvancedDisk の場合は dp_adv_<hostname>、重複排除 (MSDP) の場合は dp_disk_<hostname> です。デフォルト名を保持するには、Enter を押します。
デフォルトの名前は、AdvancedDisk の場合は stu_adv_<hostname>、重複排除 (MSDP) の場合は stu_disk_<hostname> です。デフォルト名を保持するには、Enter を押します。
MSDP パーティションサイズについては、次の点に注意してください。
MSDP ボリュームが 10 GB を超えていることを確認します。10 GB 未満または平均 MSDP ボリュームの 1/100 未満のパーティションはサポートされません。
利用可能なディスク容量が 10 GB を超える場合、パーティションが作成されたことを通知するメッセージが表示されます。
利用可能なディスク容量が 10 GB 未満の場合、プロセスは 10 GB を超える空き容量を持つストレージアレイ内の次のディスクを確認します。パーティションが作成されたことを通知するメッセージが表示されます。
利用可能な領域が 10 GB を超えるディスクがない場合、利用可能な最大領域を通知するメッセージが表示され、より小さいサイズでパーティションを作成できます。
ストレージのプロンプトが次の順序で表示されます。
AdvancedDisk partition size in GB/TB: (1 GB) AdvancedDisk diskpool name: AdvancedDisk storage unit name: MSDP partition size in GB/TB: (10 GB) MSDP diskpool name: MSDP storage unit name: MSDP Catalog partition size in GB/TB:
ストレージパーティションの構成後、ストレージの構成の概略が次のプロンプトとともに表示されます。
Do you want to make changes to the storage configuration shown above? [yes,no]:
変更を実行する場合は yes、現在の構成を保持する場合は no と入力します。
- 高可用性ソリューションの場合は、パートナーノードで初期構成を実行する前に、この構成済みアプライアンス (計算ノード) で高可用性構成を設定する必要があります。高可用性構成を続行して完了するには、次のタスクを記載されている順番どおりに実行します。
NetBackup 53xx の高可用性設定を参照してください。
NetBackup 53xx 高可用性構成のパートナーノードの初期構成を実行するを参照してください。
NetBackup 53xx 高可用性構成へのパートナーノードの追加を参照してください。
- すべてのアプライアンスが構成され稼働したら、バックアップするクライアントソフトウェアをコンピュータにインストールする準備が完了します。
NetBackup Appliance からクライアントへの NetBackup クライアントパッケージのダウンロードを参照してください。
NFS 共有を使った NetBackup クライアントソフトウェアのインストール を参照してください。
- MSDP クラウドのアプライアンスを構成する場合は、次の手順を実行します。
アプライアンスプライマリサーバーにログインし、次のコマンドを実行して nbasecadmin ユーザーのデフォルトパスワードを変更します。
Main > Settings > Password nbasecadmin
nbasecadmin ユーザーとして NetBackup Web UI にログインし、次のように MSDP クラウドストレージを構成します。
ディスクプールを作成します。
ストレージユニットを作成します。
詳しくは、『NetBackup Web UI 管理者ガイド』を参照してください。