Enterprise Vault™ レポート
- 本書について
- Enterprise Vault Reporting の概要
- Enterprise Vault Reporting の実装の概要
- Enterprise Vault Reporting のインストール
- Enterprise Vault Reporting の設定
- FSA Reporting の設定
- FSA Reporting の設定
- FSA Reporting 用プロキシサーバーの準備
- FSA Reporting のデータコレクションが有効なアーカイブ対象としてのファイルサーバーの追加
- 既存の対象ファイルサーバーでの FSA レポートのデータコレクションの有効化
- ファイルサーバーの対象ボリュームに対する FSA レポートのデータコレクションの有効化または無効化
- FSA レポートのデータコレクションのデフォルト設定
- FSA Reporting の一時ファイルの格納場所の設定
- Dell EMC Celerra/VNX デバイスのプレースホルダの検証
- FSA レポートスキャンに NetApp filer のスナップショットフォルダを含める
- FSA レポートの設定が正しく行われたことの確認
- レポートへのアクセス
- FSA Reporting の管理
- FSA Reporting の管理
- FSA レポートの状態の表示
- ファイルサーバーでのスケジュール設定されていない FSA レポートスキャンの実行
- FSA レポートスキャンの停止
- すべての FSA レポートデータコレクションの無効化
- デフォルトの FSA レポートのデータコレクションスケジュールの変更
- ファイルサーバーの FSA レポート用データベースの変更
- FSA Reporting 用データベースの保守
- Windows 以外のファイルサーバーの FSA Reporting 用プロキシサーバーの変更
- FSA Reporting のデータコレクションパラメータの修正
- FSA レポートのレポートにある特定のファイルの種類のデータの取得
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のトラブルシューティング
- 付録 A. レポートの概要
- Enterprise Vault Reporting の処理レポート
- [アーカイブクォータの使用状況]レポート
- [アーカイブ済みアイテムのアクセス]レポート
- [アーカイブ済みアイテムのアクセス傾向]レポート
- コンテンツプロバイダは履歴レポートを摂取します
- ライセンスを付与しているコンテンツプロバイダおよび使用の概略レポート
- [Domino メールボックスのアーカイブ状態]レポート
- [Domino サーバージャーナルメールボックスアーカイブの健全性]レポート
- [Domino サーバージャーナルメールボックスアーカイブの傾向]レポート
- [Enterprise Vault サーバーの 24 時間の健全性の状態]レポート
- [Enterprise Vault サーバーの 7 日間の健全性の状態]レポート
- [Exchange メールボックスのアーカイブ状態]レポート
- [Exchange Server ジャーナルメールボックスアーカイブの健全性]レポート
- [Exchange Server ジャーナルメールボックスアーカイブの傾向]レポート
- IMAP 使用状況レポート
- [アイテムのアーカイブ率]レポート
- [アーカイブの移動]レポート
- [ファイルの種類ごとの単一インスタンスストレージ削減]レポート
- [ボルトストアグループごとの単一インスタンスストレージ削減]レポート
- [単一インスタンスストレージ削減の概略]レポート
- SMTP プロビジョニングレポート
- [ボルトストアの保存セット]レポート
- [アーカイブごとのボルトストアの使用状況]レポート
- [課金用アカウントごとのボルトストアの使用状況]レポート
- [ボルトストアの使用状況の概略]レポート
- FSA Reporting のデータ分析レポート
- [アーカイブポイントの領域使用量の概略]レポート
- [サーバー上のドライブ領域使用量]レポート
- [ドライブの領域使用量の概略]レポート
- [サーバー上の重複ファイル]レポート
- [重複ファイルの概略]レポート
- [サーバー上のファイルグループの領域使用量]レポート
- [ファイルグループの領域使用量の概略]レポート
- [サーバー上のファイルグループごとの非アクティブなファイル]レポート
- [サーバー上のユーザーごとの非アクティブなファイル]レポート
- [非アクティブなファイルの概略]レポート
- [ストレージの概略]レポート
- [ストレージの傾向]レポート
- [アーカイブポイント上のファイルの領域使用量]レポート
- [ボリュームごとの最もサイズの大きいファイル]レポート
- [ボリューム内の特定のファイルの種類で最もサイズが大きいファイル]レポート
- [ボリュームごとの上位重複ファイル]レポート
- Enterprise Vault Reporting の処理レポート
FSA レポート用データベースの履歴テーブルの調整
最新情報や傾向に関連する情報を保持しながら、管理可能なサイズにテーブルを保つために、各 FSA レポートデータベースの履歴テーブルを定期的に調整してください。Enterprise Vault は調整ユーティリティをこのために提供します。ユーティリティを実行すると、指定期間を過ぎたデータは削除されますが、傾向レポート用のデータは保持されます。
調整ユーティリティの名前は FSAReporting_TrimData.bat です。このファイルは、Enterprise Vault プログラムフォルダの FSAReports サブフォルダ (たとえば次の場所) に存在します。
C:\Program Files (x86)\Enterprise Vault\FSAReports
メモ:
Enterprise Vault サーバーからユーティリティを実行するには、SQL Server クライアントツールが Enterprise Vault サーバーにインストールされている必要があります。FSA レポート用データベースが存在する SQL Server コンピュータにユーティリティをコピーして、そこからユーティリティを実行することもできます。
セキュリティ上の理由から、ユーティリティを実行できるのは FSA レポートユーザーのみです。FSA レポートユーザーは FSA レポート設定ウィザードを実行したときに使うように指定した FSA レポート用の Windows ユーザーアカウントです。
メモ:
FSA レポート用データベースがパージジョブ保守モードのときは、ユーティリティを実行できません。ユーティリティの実行を試みると説明のメッセージを表示して終了します。
FSA レポート用データベースの履歴テーブルを調整する方法
- デフォルトでは、調整ユーティリティは指定したデータベースがデータを保持するファイルサーバーすべての FSA レポートデータを調整します。ユーティリティを実行するファイルサーバーの一覧を指定するには、調整ユーティリティと同じフォルダに XML ファイルを配置します。この XML ファイルに、次の形式の 1 行を含める必要があります。
<FileServerList><FileServer Name=''Site\Domain\FileServer''/></FileServerList>
それぞれの内容は次のとおりです。
Site は、ファイルサーバーが含まれる Enterprise Vault サイトです。
Domain は、ファイルサーバーのドメインです。
FileServer は、ファイルサーバーのローカル名です。
管理コンソール内でファイルサーバーが IP アドレスを使って指定されている場合でも、ファイルサーバー名には ''Site\Domain\FileServer'' の形式を使う必要があります。ファイルサーバー名は、上記のように、二重引用符ではなく 2 組の一重引用符で囲んでください。FSAReports フォルダ内のサンプル XML ファイルに、必要な形式の行が含まれています。
次の例は、FSA レポートデータを調整する 2 つのファイルサーバーを指定したものです。テキストは 1 行で入力する必要があることに注意してください。
<FileServerList><FileServer Name=''EVSite\MyDomain\Fileserver1''/><FileServer Name=''EVSite\MyDomain\Fileserver2''/></FileServerList>
- FSA レポートユーザーとしてログオンします。
- コマンドプロンプトウィンドウを開き、調整バッチファイルが含まれるフォルダに移動します。
- 調整ユーティリティを実行するには、次のコマンドを 1 行に入力します。
FSAReporting_TrimData.bat "SQL_Server" "FSAReportingDB_name" trim_period ["server_list"]
それぞれの内容は次のとおりです。
SQL_Server は、FSA レポート用データベースが存在する SQL Server の名前です。必要に応じて、SQLServer1\instance1 のように SQL Server インスタンス名を含めてください。
FSAReporting_db は調整する FSA レポート用データベースの名前です。
trim_period は、データを保持する期間 (日数) です。指定した日数を経過したデータは削除されます。
server_list は、サーバーの一覧を指定する XML ファイルの名前です。XML ファイルを使わない場合は、ALL を指定します。ユーティリティはデフォルトで ALL の値を使うため、server_list 変数を省略することもできます。
パラメータ SQL_Server、FSAReporting_db、server_list は二重引用符で囲む必要があります。
たとえば、次のコマンドは、データが SQLServer1\instance1 の FSAReporting1 という名前のデータベースに保存されているすべてのファイルサーバーについて、過去 30 日間のデータを保持します。
FSAReporting_TrimData.bat "SQLServer1\instance1" "FSAReporting1" 30 "ALL"
次のコマンドは、SQLServer1 に存在する FSARepDB という名前のデータベースに保存されているファイルサーバーのうち、ファイル fileserverlist.xml に列記されているものについて、過去 10 日間のデータを保持します。
FSAReporting_TrimData.bat "SQLServer1" "FSARepDB" 10 "fileserverlist.xml"
- ユーティリティの出力は、ユーティリティのフォルダの EV_FSAReporting_TrimOldData.log に記録されます。このログファイルを調べて、ユーティリティの実行結果を確認します。