Enterprise Vault™ Compliance Accelerator インストールガイド

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Product(s): Enterprise Vault (12.3)
  1. Compliance Accelerator の概要
    1.  
      Compliance Accelerator の主な機能
    2.  
      Compliance Accelerator のコンポーネントについて
    3. 製品のマニュアル
      1.  
        Veritas サポート Web サイトのホワイトペーパー
  2. Compliance Accelerator のインストール準備
    1. Compliance Accelerator の設定オプション
      1.  
        Compliance Accelerator の大規模なインストールの設定
      2.  
        小規模なインストールの Compliance Accelerator 設定
    2.  
      Compliance Accelerator 環境でサポートされる Enterprise Vault のバージョン
    3. Compliance Accelerator の前提条件
      1.  
        SQL Server コンピュータの前提条件
      2.  
        Compliance Accelerator サーバーコンピュータの前提条件
      3.  
        Enterprise Vault サーバーコンピュータの前提条件
      4.  
        Compliance Accelerator クライアントコンピュータの前提条件
    4.  
      多くの添付ファイルまたは多くの受信者を含むアイテムの処理を有効にするための Outlook の設定
    5.  
      Windows および ASP.NET 一時フォルダ権限の設定
    6. 一時フォルダのセキュリティの必要条件
      1.  
        一時フォルダへのユーザーとグループのアクセス権の追加
    7.  
      Compliance Accelerator 環境を中断できるネットワーク機能の無効化
    8.  
      Compliance Accelerator サーバー上の Windows Search サービスの無効化
    9.  
      Windows Server サービスが Compliance Accelerator サーバーで実行していることの確認
    10.  
      SQL Server エージェントサービスの設定
    11.  
      ボルトサービスアカウントへの SQL Server ロールの割り当て
    12.  
      Enterprise Vault による配布リスト展開の確認
  3. Compliance Accelerator のインストール
    1. Compliance Accelerator サーバーソフトウェアのインストール
      1.  
        Enterprise Vault で Windows のファイアウォールを通した Compliance Accelerator への通信を許可する
      2.  
        設定データベースとカスタマーデータベースの作成
      3.  
        Compliance Accelerator レポートテンプレートのアップロード
      4. SQL Server AlwaysOn 環境で使うための Compliance Accelerator の設定
        1.  
          AlwaysOn 環境での SQL Server Reporting Services の使用
      5. クラスタ環境への Compliance Accelerator のインストール
        1.  
          ネットワーク負荷分散クラスタで使う Compliance Accelerator の設定
      6.  
        Compliance Accelerator データベースのセキュリティの最大化
    2. Compliance Accelerator クライアントソフトウェアのインストール
      1.  
        Compliance Accelerator クライアントの設定ファイルの修正
      2.  
        MSI インストーラパッケージを使った Compliance Accelerator クライアントのインストール
    3.  
      Compliance Accelerator のアンインストール
  4. 付録 A. Compliance Accelerator が使用するポート
    1.  
      Compliance Accelerator のデフォルトのポート
    2.  
      Compliance Accelerator が使用するポートの変更
  5. 付録 B. トラブルシューティング
    1.  
      Compliance Accelerator 12.3 にアップグレードするときにイベントログにエラーメッセージが表示される
    2.  
      Enterprise Vault Accelerator マネージャサービスが作成されない
    3.  
      Enterprise Vault Accelerator マネージャサービスが起動しない
    4.  
      UAC が有効なコンピュータで顧客データベースを作成しようとするときに「アクセスが拒否されました」メッセージが表示される
    5.  
      Symantec Endpoint Protection が実行されている場合は Compliance Accelerator カスタマーデータベースを作成またはアップグレードできない
    6.  
      UAC が有効なコンピュータから Compliance Accelerator クライアントをアンインストールする場合に権限エラーが発生する
    7.  
      Compliance Accelerator クライアントを共有の場所からアンインストールした場合に他のユーザーがクライアントを起動できないことがある

SQL Server コンピュータの前提条件

SQL Server コンピュータで次のいずれかを実行している必要があります。

  • SQL Server 2012 x64 Edition、最初のリリース以降

  • SQL Server 2014 x64 Edition、最初のリリース以降

  • SQL Server 2016 x64 Edition、最初のリリース以降

  • SQL Server 2017 x64 Edition、最初のリリース

メモ:

SQL Server のインストールのソート順序または照合では、Enterprise Vault のインストールと一致させるために大文字と小文字が区別されない点に注意してください。大文字と小文字が区別されるインストールはサポートされません。

Compliance Accelerator は、SQL Server AlwaysOn 可用性グループとフェールオーバークラスタインスタンスを実装して高可用性とディザスタリカバリを実現できます。

  • AlwaysOn 可用性グループ機能はデータベースレベルで可用性を最大化します。 高可用性グループは、一緒にフェールオーバーするユーザーデータベース(可用性データベース)の個々のセットにフェールオーバー環境を提供します。

  • AlwaysOn フェールオーバークラスタインスタンス機能は、インスタンス(フェールオーバークラスターインスタンス(FCI))全体に可用性を提供します。 ネットワーク上では FCI は単一のコンピュータで実行している SQL Server のインスタンスのように見えますが、ノードから別のノードにフェールオーバーします。

これらの AlwaysOn 機能を使うにはどちらの場合も、Windows Server フェールオーバークラスタリングノードに SQL Server インスタンスが常駐している必要があります。

AlwaysOn 環境に Compliance Accelerator を配備している場合に最良の結果を得るには、次のことを確認することを推奨します。

  • AlwaysOn 可用性グループの可用性レプリカをホストするすべてのサーバーインスタンスが同じ SQL Server 照合順序を使っている。 詳しくは Microsoft 社の次の記事を参照してください。

    https://msdn.microsoft.com/library/ff878487.aspx

  • Enterprise Vault Accelerator マネージャサービスを実行するアカウント(通常はボルトサービスアカウント)の場合は、可用性レプリカをホストするすべてのサーバーインスタンスで同じログインを作成している。 詳しくは Microsoft 社の次の記事を参照してください。

    https://msdn.microsoft.com/hh270282.aspx

    非包含可用性データベースでは、可用性レプリカをホストするサーバーインスタンスで明示的にログインを作成する必要があります。

  • すべての可用性レプリカに同じサービスマスターキーがある。 それには、プライマリレプリカのサービスマスターキーをバックアップファイルにエクスポートして、そのキーを各セカンダリレプリカにインポートします。 これらの活動を実行する方法に関しては、次の Microsoft 社の記事を参照してください。

    https://msdn.microsoft.com/library/ms190337.aspx

    https://msdn.microsoft.com/library/ms187972.aspx