Veritas NetBackup™ Appliance リリースノート

Last Published:
Product(s): Appliances (5.0)
Platform: NetBackup Appliance OS
  1. NetBackup Appliance 5.0 について
    1.  
      NetBackup Appliance 5.0 について
    2.  
      NetBackup Appliance のサードパーティの法的通知
  2. NetBackup Appliance 5.0 の機能、拡張機能、変更
    1.  
      新機能、拡張機能、および変更点について
    2.  
      NetBackup Appliance 5.0 の新機能、拡張機能、変更点
  3. NetBackup Appliance ハードウェアの機能
    1.  
      NetBackup 52xx のハードウェアの機能
    2. NetBackup 53xx のハードウェアの機能
      1.  
        NetBackup 5330 アプライアンスのストレージシェルフについて
      2.  
        5U84 ストレージシェルフについて
    3. NetBackup Appliance ハードウェアの比較
      1.  
        NetBackup Appliance のメモリ要件について
  4. NetBackup Appliance の互換性
    1.  
      NetBackup Appliance ソフトウェアのアップグレードについて
  5. 操作上の注意事項
    1.  
      NetBackup Appliance 5.0 の運用上の注意について
    2.  
      アップグレードとロールバックの注意
    3.  
      NetBackup Appliance の一般的な注意
    4.  
      NetBackup Appliance ユーザーインターフェースの注意
    5.  
      インストールと構成の注意
    6.  
      高可用性に関する注意事項
    7. NetBackup サポートユーティリティについて
      1.  
        NBDNA (NetBackup Domain Network Analyzer)
      2.  
        NetBackup サポートユーティリティ (NBSU)
      3.  
        その他の利用可能なサポートについて
    8.  
      NetBackup Appliance のログファイルについて
  6. 付録 A. リリース内容
    1.  
      現在のリリース内容について
    2.  
      NetBackup Appliance のセキュリティリリース内容
  7. 付録 B. 関連マニュアル
    1.  
      NetBackup Appliance のマニュアルについて

NetBackup Appliance 5.0 の新機能、拡張機能、変更点

次のリストに、NetBackup Appliance 5.0 リリースの新機能、拡張機能、変更点を示します。

  • 5.0 への直接アップグレードパス

    以下に、サポートされているバージョン 5.0 への直接アップグレードパスを説明します。

    • バージョン 3.2、3.3.0.1、4.0、4.1 のソフトウェアを搭載した 5240、5250、5330、または 5340 Appliance

    • バージョン 4.0 と 4.1 のソフトウェアを搭載した 5350 Appliance

    バージョン 5.0 へのアップグレードについて詳しくは、『NetBackup Appliance アップグレードガイド』を参照してください。

  • NetBackup 5330 Appliance のソフトウェアアップグレードは、5.0 リリースより後はサポートされません。

    NetBackup 5330 Appliance モデルのアップグレードに使用できる最新のソフトウェアバージョンはリリース 5.0 です。このリリース後、NetBackup 5330 は 2023 年 8 月 30 日のサポート終了まで、追加の更新を行いません。

  • NIS ユーザーのサポートは非推奨になります。

    Kerberos 認証の有無にかかわらず、NIS ユーザーのサポートは非推奨になり、バージョン 5.0 より後の NetBackup Appliance リリースではサポートされません。

  • NetBackup サービスを実行するための特権のないユーザーまたはサービスユーザーアカウント

    このリリース以降、マスターサーバーのほとんどのサービスを特権のないユーザーまたは root 以外のユーザーが実行できます。特権のないユーザーとして実行することを強くお勧めします。特権のないユーザーはサービスユーザーと呼ばれ、NetBackup サービスのみを実行することを目的とします。

    サービスユーザーアカウントについて詳しくは、次のナレッジベースの記事を参照してください。

    NetBackup サービスユーザーの設定

  • 2 要素認証

    プライマリサーバーとメディアサーバーでは、スマートカードを使用した 2 要素認証 (2FA) は省略可能です。有効にすると、CAC カードまたは PIV カードを使用する LDAP ユーザーは、カードを使用して NetBackup Appliance Web コンソールにログインできます。ログインページでユーザー名とパスワードを使用してログインすることも引き続き可能であり、どちらの方法も選択できます。失効したクライアント証明書の認証を拒否する OCSP (Online Certificate Status Protocol) は常に有効です。スマートカード認証は、コマンドインターフェースを使用して有効にします。

    この機能を有効にするには、次の操作を行います。

    • リモート認証に LDAP を構成します。

    • クライアント証明書の発行者の認証局 (CA) 証明書チェーンを追加します。

    • 新しいスマートカードメニューを使用して、スマートカード認証を構成して有効にします。

    詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』および『NetBackup Appliance 管理者ガイド』を参照してください。

  • NetBackupCLI ユーザー権限の変更

    このリリース以降、NetBackupCLI ユーザーはスーパーユーザーとして一部のコマンドのみを実行でき、NetBackupCLI 認証メカニズムに従って認証してそれらのコマンドを実行する必要があります。詳しくは、次を参照してください。

    『NetBackup Appliance セキュリティガイド』

    『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』

  • コールホームの構成の拡張

    コールホームのテストは、次のタスクを実行するときに自動的に生成されます。

    • 初期構成中

    • GUI 通知の構成中

    • Appliance Upgrade Readiness Analyzer からのチェックリストのアップグレードタスク中

    コールホームのテストは、ユーザーがコールホーム機能をオンにして正しく設定することを推奨するものです。

    コールホームが無効の場合、ユーザーがアプライアンスシェルメニューからログインすると、ヘッダーにメッセージが表示されます。

  • STIG バージョンの更新

    このリリース以降、STIG バージョンが次のように更新されました。

    Red Hat Enterprise Linux 7 Server V3R3 用の STIG

  • MSDP ダイレクトクラウド階層化のサポート

    NetBackup Appliance リリース 4.0 以降、Cloud Catalyst 機能はサポートされなくなりました。以前の Cloud Catalyst 製品に比べてパフォーマンス、信頼性、操作性、柔軟性が向上した、MSDP ダイレクトクラウド階層化技術に移行することをお勧めします。次のシナリオがサポートされます。

    • 新しい NetBackup Appliance の設置

      ソフトウェアバージョン 5.0 以降では、任意の新しい NetBackup Appliance を配備し、MSDP ダイレクトクラウド階層化を使用するように構成できます。

    • 既存の Cloud Catalyst Appliance の設置

      ソフトウェアバージョン 5.0 以降では、ほとんどの Cloud Catalyst Appliance の既存のインストールを再イメージ処理して、MSDP ダイレクトクラウド階層化を使用するようにできます。

      MSDP ダイレクトクラウド階層化について詳しくは、『Veritas NetBackup 重複排除ガイド』を参照してください。

      Cloud Catalyst 用に構成された NetBackup Appliance の MSDP ダイレクトクラウド階層化への移行について詳しくは、『NetBackup Appliance 廃止と再構成ガイド』の付録 A を参照してください。

  • 新しい SMTP アラートコマンド

    このリリース以降、次の SMTP コマンドがアプライアンスシェルメニューに追加されました。

    Settings > Alerts > Email SMTP Encryption

    Settings > Alerts > Email SMTP ConfigurePort

    詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

  • 新しい CIFSShare コマンド

    このリリース以降、次の CIFSShare コマンドがアプライアンスシェルメニューに追加されました。

    Settings > Security > Authentication > CIFSShare > RestrictAnonymous

    コマンドを使用すると、SAMR アクセスを制限し、Microsoft 社のアプリケーションによる CIFS 共有への接続を防止できます。

    詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

  • 新しい CA 証明書コマンド

    このリリース以降、次の CA 証明書コマンドがアプライアンスシェルメニューに追加されました。

    Settings> Security > Certificate> Add CACertificateMSDP

    Settings> Security > Certificate> Remove CACertificate

    詳しくは、次を参照してください。

    『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』

    『NetBackup Appliance セキュリティガイド』

  • 新しい FIPS サポート

    このリリース以降では、MSDP、NetBackup、VxOS で FIPS 140-2 標準を有効にできます。MSDP、NetBackup、VxOS で使用される NetBackup 暗号化モジュールは、FIPS によって検証済みです。次のコマンドがアプライアンスシェルメニューに追加されました。

    Settings > Security > FIPS Enable MSDP (続けてメンテナンスパスワードを入力)

    Settings > Security > FIPS Enable NetBackup (続けてメンテナンスパスワードを入力)

    Settings > Security > FIPS Enable VxOS (続けてメンテナンスパスワードを入力)

    Settings > Security > FIPS Enable All (続けてメンテナンスパスワードを入力)

    詳しくは、次を参照してください。

    『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』

    『NetBackup Appliance セキュリティガイド』

  • DataCollect コマンドの変更と追加

    このリリース以降、Support > DataCollect メニューにいくつかの更新が行われ、次の新しいコマンドが追加されました。

    Support > DataCollect > sanitization

    詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

  • 新しい Security > Sessions コマンドメニュー

    このリリース以降、Sessions コマンドを使用して、アプライアンスインターフェースの同時セッションの最大数を設定および表示できます。

    詳しくは、次を参照してください。

    『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』

    『NetBackup Appliance セキュリティガイド』

  • 追加の監査ログのサポート

    リリース 4.1 以降、アプライアンスシェルメニューのアクセスログを監査するためのサポートが追加されました。リリース 4.1 の『NetBackup Appliance セキュリティガイド』にはこの情報が記載されていませんでした。この記載漏れは修正済みで、上記の情報を含むそのバージョンのガイドが再発行されました。

    このリリース以降、アプライアンスシェルメニューと Appliance Web コンソールの両方のアクセスログを監査および転送できます。詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』のトピック「ログ転送機能の概要」(第 5 章) を参照してください。

  • アプライアンスシェルメニューからの IPsec 構成コマンドの一時的な削除

    このリリース以降、IPsec 構成に関連する不具合に対処して解決するため、次の IPsec 構成コマンドがアプライアンスシェルメニューから一時的に削除されました:

    Network > Security > Configure

    Network > Security > Delete

    Network > Security > Provision

    Network > Security > Refresh

    Network > Security > Show

    Network > Security > Unconfigure

    すべての不具合が解決されると、上記のコマンドは再び有効になり、今後の NetBackup Appliance のリリースで利用可能になります。それまでは、NetBackup Appliance で IPsec を構成する方法についてはベリタスのサポートにお問い合わせください。

  • 新しいハードウェアアラートコマンド

    リリース 4.0 以降、次のしきい値を設定するための新しいコマンドが Main > Settings > Alerts > Hardware メニューにいくつか追加されました。

    CPUIdleThreshold Set

    CPUIdleThreshold Show

    CPUIOWaitThreshold Set

    CPUIOWaitThreshold Show

    DiskSystemSwapThreshold Set

    DiskSystemSwapThreshold Show

    Hardware DiskSystemLogThreshold Set

    Hardware DiskSystemLogThreshold Show

    Hardware DiskSystemRootThreshold Set

    DiskSystemRootThreshold Show

    Hardware MemorySwapFreeThreshold Set

    MemorySwapFreeThreshold Show

    MemoryUtilizationThreshold Set

    MemoryUtilizationThreshold Show

    リリース 4.0 および 4.1 の『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』には、これらのコマンドの説明が記載されていませんでした。この記載漏れは修正済みで、上記のコマンドの説明を含むそれらのバージョンのガイドが再発行されました。

  • NetBackup Appliance インターフェースからのユニバーサル共有の作成とストレージのリカバリの削除

    このリリース以降、ユニバーサル共有を作成し、ユニバーサル共有ストレージをリカバリする機能が、Appliance Web コンソールとシェルメニューのインターフェースから削除されました。これらのタスクを実行するには、NetBackup Web UI を使用する必要があります。リリース 5.0 にアップグレードすると、既存のユニバーサル共有は NetBackup Web UI に自動的に移行されます。詳しくは、NetBackup リリース 10.0 の『Veritas NetBackup Web UI 管理者ガイド』を参照してください。