Backup Exec 21.1 管理者ガイド
- Backup Exec の概要
- インストール
- Backup Exec のインストール処理とライセンスオプションについて
- Backup Exec のインストール前のチェックリスト
- Backup Exec のインストールまたはアップグレード前の環境チェックの実行
- Backup Exec と共にインストールされる Microsoft SQL Server Express Edition のコンポーネント
- Backup Exec 用システムの必要条件
- インストールウィザードを使った Backup Exec のインストール
- ローカル Backup Exec サーバーへの追加のエージェントおよび機能のインストール
- リモートコンピュータへの Backup Exec のプッシュインストール
- Agent for Windows のインストールの方法
- Remote Administrator のインストール
- コマンドラインを使用した Backup Exec のインストール (サイレントモード)
- インストールログについて
- インストール概略レポートの表示
- Backup Exec の修復
- Veritas Update を使用した Backup Exec の更新
- インストールされている更新の表示
- Backup Exec の更新のアンインストール
- ライセンス情報の表示
- Backup Exec のライセンス契約の情報
- Backup Exec へのアップグレードについて
- インストール後のタスク
- Backup Exec のアンインストール
- コマンドラインを使用した Backup Exec のアンインストール
- ローカル Backup Exec サーバーからの Backup Exec 機能のアンインストール
- 開始
- バックアップ
- Backup Exec で最初のバックアップを準備する方法
- Backup Exec のバックアップのパフォーマンスの向上
- バックアップパフォーマンスのトラブルシューティング
- バックアップジョブで必要なユーザー権限
- バックアップとリストアタブのサーバーのリストについて
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストへのバックアップするサーバーの追加
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストからのサーバーの削除
- サーバーグループの作成
- [バックアップとリストア]タブでのサーバーグループの非表示または表示
- サーバーグループへのサーバーの追加
- サーバーグループからのサーバーの削除
- サーバーグループの編集
- [廃棄したサーバー]サーバーグループへのサーバーの移動
- 破棄されたサーバーを[すべてのサーバー]サーバーグループに戻す
- Backup Exec からのサーバーグループの削除
- データのバックアップ
- バックアップするデータの選択について
- バックアップソースをバックアップする順序の変更
- バックアップからのファイルの除外
- バックアップジョブのバックアップ選択リストへの特定のファイルの追加
- 重要なシステムコンポーネントのバックアップについて
- Backup Exec シャドウコピーコンポーネントファイルシステム
- Backup Exec でのバックアップ方式
- バックアップジョブのバックアップ方式の設定
- Backup Exec でファイルがバックアップ済みかどうかを判断する方法
- バックアップ後にファイルを自動的に削除するように Backup Exec を設定する
- バックアップジョブのネットワークオプションの設定
- 次のスケジュールされたバックアップジョブをスケジュールされた時間より前に実行
- バックアップ定義の編集
- バックアップリソースのクレデンシャルのテスト
- バックアップソースのクレデンシャルを置き換える
- バックアップソースに新しいクレデンシャルを作成する
- 破棄または未使用のバックアップソースを[クレデンシャル]ペインから削除する
- Backup Exec でのジョブのスケジュール設定の動作
- バックアップジョブのスケジュールへの特定の日付のインクルード
- 特定の日付でのバックアップジョブの実行の防止
- すべてのスケジュール済みバックアップジョブのカレンダーでの表示
- バックアップ定義へのステージの追加
- ステージの編集
- バックアップセットまたはジョブ履歴の手動での複製
- テスト実行ジョブの手動での実行
- バックアップされたデータの手動検証
- テープへのダイレクトコピーを使った仮想テープライブラリから物理テープデバイスへのデータのコピー
- リストア
- Backup Exec でのデータのリストア方法
- リストアするデータの検索
- サーバー、バックアップセット、バックアップジョブ、ストレージデバイスからのデータのリストア
- ファイルシステムデータのリストア
- Microsoft Windows コンピュータの完全なオンラインリストアの実行
- システム状態のリストア
- リストア先変更機能を使った既存ドメインへの新しい Windows Server ドメインコントローラのインストール
- Backup Exec のシャドウコピーコンポーネントのリストア
- ユーティリティパーティションまたは Unified Extensible Firmware Interface システムパーティションのリストア
- 暗号化されたデータのリストアについて
- Backup Exec での NetWare SMS ボリュームバックアップから非 SMS ボリュームへのリストアについて
- リストアジョブのキャンセル
- Backup Exec カタログの働き
- バックアップセットのカタログ登録
- ジョブの管理と監視
- アラートと通知
- Backup Exec のアラートと通知
- Backup Exec 内のアラートの表示場所
- [ホーム]タブでのアクティブアラートとアラート履歴表示の有効化
- サーバーまたはストレージデバイスのアラート履歴の表示
- アラート履歴からのアラートの削除
- ドキュメントまたは電子メールへのアラートテキストのコピー
- アラートのフィルタ処理
- アラートのジョブログの表示
- アクティブアラートへの応答
- すべての情報アラートの手動での消去
- アラートの通知の設定
- アラートの電子メールやテキストメッセージ通知の設定
- 通知を受け取る受信者の追加
- アラート通知を受け取る受信者グループの追加
- 受信者への電子メールまたはテキストメッセージでのアラート通知の無効化
- 受信者の通知プロパティの編集
- 受信者の削除
- アラートカテゴリの設定
- 特定のアラートカテゴリの通知を受信する受信者の割り当て
- ジョブが完了したときの通知の送信
- 特定のアラートカテゴリ通知の無効化
- デフォルトのアラート設定の設定
- ポップアップアラートの有効と無効の切り替え
- Backup Exec アラートの SNMP トラップ
- ディスクベースとネットワークベースのストレージ
- クラウドベースのストレージデバイス
- 以前のディスクへのバックアップフォルダ
- テープストレージ
- テープドライブとロボットライブラリのサポート
- ホットスワップ対応デバイスウィザードを使ったデバイスの追加または交換
- テープデバイスドライバのインストール
- テープドライブのプロパティの編集
- テープドライブ統計情報の表示
- Backup Exec のロボットライブラリ
- ロボットライブラリのパーティションの作成
- テープの管理
- テープメディアのラベル付け
- Backup Exec での WORM メディアの使用方法
- デフォルトのメディアボルト
- 損傷したテープメディアの破棄
- テープメディアの削除
- テープまたはディスクカートリッジメディアの消去
- 暗号化バックアップセットを含むテープまたはディスクカートリッジメディアのカタログ登録について
- テープメディアをテープセットに関連付ける
- テープメディアのプロパティの編集
- テープメディアローテーション戦略
- ストレージデバイスプール
- ストレージ操作
- ストレージ操作ジョブについて
- Backup Exec の[ストレージ]タブの概要
- [ストレージを設定]ウィザードの使用
- 複数のストレージデバイスの詳細表示
- スケジュール済みストレージ操作ジョブの完了時に通知を送信する
- ストレージ操作ジョブのスケジュール
- ストレージのためのグローバル設定の編集
- ストレージデバイスの共有
- ストレージデバイスの削除
- ストレージデバイスの状態のオンラインへの変更
- ストレージデバイスの名前変更
- ストレージデバイスのジョブ、ジョブ履歴、バックアップセットおよびアクティブアラートの表示
- ストレージデバイスのカタログ登録
- ストレージデバイスのスキャン
- ストレージデバイスのインベントリ
- ストレージデバイスのインベントリとカタログ登録
- ストレージデバイスの一時停止および一時停止解除
- ストレージデバイスの有効化と無効化
- ロボットライブラリの初期化
- WORM テープとしてのテープのフォーマット
- テープのリテンション
- テープドライブのテープのフォーマット
- ディスクカートリッジまたはテープドライブからのメディアの取り出し
- ロボットライブラリドライブのクリーニング
- Backup Exec へのメディアのインポート
- メディアと期限切れメディアのエクスポート
- ロボットライブラリの前面ポータルのロックとロック解除
- Backup Exec のサーバーおよびストレージデバイスの状態
- ディスクストレージのロックダウンステータスを表示する
- 仮想マシンへの変換
- 構成と設定
- バックアップジョブのデフォルト設定の変更
- バックアップジョブのスケジュール設定
- バックアップジョブのストレージオプションの設定
- バックアップジョブの自動テスト実行ジョブの設定
- バックアップジョブの自動検証操作の設定
- GRT 対応ジョブのバックアップパフォーマンスを改善するためにインスタント GRT と完全カタログ登録オプションの設定
- バックアップジョブの Advanced Open File Option の設定
- 「チェックポイントから再開」機能の設定
- バックアップジョブのプリコマンド/ポストコマンドの設定
- バックアップジョブのファイルとフォルダのオプションの設定
- ルールベースのジョブとすぐに実行するジョブのデフォルトスケジュールオプションの設定
- すべてのバックアップのバックアップスケジュールから日付を除外
- 除外される日付のリストからの日付の削除
- すべてのバックアップから除外される日付のリストの別のサーバーへのエクスポート
- デフォルトのユーザー設定の変更
- 複数のサーバーまたはアプリケーションをバックアップするデフォルト設定
- データベースの保守およびセキュリティの構成
- Backup Exec データベースの暗号化キーのエクスポート
- Backup Exec データベースの暗号化キーの更新
- Backup Exec データベースへの接続のために暗号化を構成
- ログオンアカウントを確認するための Backup Exec のスケジュール設定
- バックアップするデータを検出するための Backup Exec の設定
- Backup Exec のサーバーリストへの検出済みサーバーの追加
- バックアップネットワーク
- Backup Exec のネットワークとセキュリティのオプションの変更
- ファイアウォールでの Backup Exec の使用
- Backup Exec での暗号化の使用
- 暗号化キーの管理
- 暗号化キーの作成
- 暗号化キーの置換
- 暗号化キーの削除
- Granular Recovery Technology
- デフォルトの Granular Recovery Technology (GRT) オプションの設定
- DBA 開始ジョブテンプレート
- DBA 開始ジョブテンプレートの作成
- DBA 開始ジョブテンプレートの編集
- DBA 開始ジョブテンプレートの削除
- Veritas™ Information Map のオプション設定
- Backup Exec ログオンアカウント
- Backup Exec サービスの起動および停止
- サービスアカウントのクレデンシャルの変更
- Backup Exec サービスの起動オプションの変更
- 監査ログの設定
- 監査ログの表示
- 監査ログからのエントリの削除
- 監査ログのテキストファイルへの保存
- 別の Backup Exec サーバーへの構成設定のコピー
- サーバープロパティの確認
- デフォルトのバックアップ設定の設定
- レポート
- Backup Exec のレポート
- レポートを今すぐ実行する
- レポートのスケジュール設定
- カスタムレポートの作成
- レポートの保存
- Backup Exec レポートビューアからのレポートの印刷
- 完了したレポートの表示
- レポートの編集
- 完了したレポートの再実行
- レポートの削除
- 標準レポートとカスタムレポートのデフォルト設定
- レポートのプロパティの表示
- Backup Exec の標準レポートのリスト
- [アラート履歴]レポート
- [Backup Exec サーバーごとのアラート履歴]レポート
- [監査ログ]レポート
- [バックアップジョブの成功率]レポート
- [バックアップの推奨事項]レポート
- [バックアップの成功率 (リソース別)]レポート
- [バックアップセット (メディアセット別)]レポート
- [バックアップサイズ (リソース別)]レポート
- [クラウドストレージの概略]レポート
- [デバイスの使用率 (日別)]レポート
- [重複排除用デバイスの概略]レポート
- [重複排除の概略]レポート
- [デバイスの概略]レポート
- [ディスクストレージの概要]レポート
- [エラー処理方法]レポート
- [イベントの受信者]レポート
- [失敗したバックアップジョブ数]レポート
- [ジョブの概略]レポート
- [管理対象 Backup Exec サーバー]レポート
- [メディア監査]レポート
- [メディアエラー]レポート
- [リカバリに必要なメディア]レポート
- [メディアの概略]レポート
- [メディアボルト内のメディア]レポート
- [メディアをボルトに移動]レポート
- [ジョブ、メディア、アラートの概要]レポート
- [ジョブの概略 (前日分)]レポート
- [正常に実行されなかったファイル]レポート
- [更新されたメディア]レポート
- リカバリ準備の概略
- [最近保護されたリソース]レポート
- [リソースのリスク評価]レポート
- [リストアセットの詳細 (リソース別)]レポート
- [ボルト内の利用可能なメディア]レポート
- [ロボットライブラリのインベントリ]レポート
- [サーバーの予想負荷]レポート
- [スクラッチメディアの利用可能予定]レポート
- [テスト実行の結果]レポート
- インスタントクラウドリカバリ
- インスタントクラウドリカバリについて
- Backup Exec の[インスタントクラウドリカバリ]タブの概要
- Backup Exec でインスタントクラウドリカバリを設定するための必要条件
- Azure ポータルで完了する事前設定
- Azure リソースを設定する方法
- エラーの詳細を表示する方法
- 設定の詳細を表示する方法
- 仮想マシンの詳細を表示する方法
- 仮想マシンのビューを手動で更新する方法
- 仮想マシンのレプリケーションを有効にする方法
- 仮想マシンのレプリケーションを管理する方法
- 仮想マシンのフェールオーバーを管理する方法
- サブスクリプションまたは Recovery Services コンテナーを変更する方法
- 新しいインフラを準備する方法
- 設定した Azure リソースを Backup Exec から削除する方法
- Backup Exec 証明書を更新する方法
- GDPR Guard
- Backup Exec のトラブルシューティング
- Backup Exec におけるハードウェアに関連する問題のトラブルシューティング
- ロボットライブラリとテープドライブのトラブルシューティング
- アラートとエラーメッセージについてより多くの情報を手に入れる方法
- Backup Exec におけるバックアップの問題のトラブルシューティング
- SAN で障害が発生したコンポーネントのトラブルシューティング
- Backup Exec におけるインストールに関連する問題のトラブルシューティング
- GDPR Guard でバックアップされた項目へのブロックされたアクセスのトラブルシューティング
- Backup Exec のインスタントクラウドリカバリに関する問題のトラブルシューティング
- Backup Exec のパフォーマンスを向上させる方法
- Veritas Online へのアクセス
- ベリタスナレッジベースの検索
- Backup Exec テクニカルサポートへの連絡
- リモート支援の使用
- Backup Exec のサポートケースの管理
- Backup Exec の診断ツールについて
- Veritas QuickAssist Help Tool の実行
- Backup Exec のトラブルシューティングの診断ファイルの生成
- BEGather ユーティリティの実行による Linux サーバーの Backup Exec コンポーネントのトラブルシューティング
- トラブルシューティングのための Backup Exec の Debug Monitor の使用
- Backup Exec デバッグツールについて
- クラスタ環境での Backup Exec の使用
- Backup Exec とクラスタについて
- Microsoft Cluster Server 環境での Backup Exec のクラスタ化の必要条件
- Microsoft Cluster Server 環境での Backup Exec の動作
- Microsoft Cluster Server への Backup Exec のインストールの必要条件
- Microsoft Cluster Server への Backup Exec のインストール
- Microsoft クラスタ上の Backup Exec のアップグレード
- Microsoft クラスタへの Backup Exec 追加機能のインストール
- Microsoft クラスタからの Backup Exec のアンインストール
- Microsoft Cluster Server 用のストレージデバイスプールの作成
- フェールオーバーノードの変更
- Microsoft Cluster Server での新しい集中管理サーバーの指定
- Backup Exec と Microsoft Cluster Server の構成
- Microsoft クラスタおよびストレージエリアネットワークとの Central Admin Server Feature の使用
- Microsoft Cluster Server のバックアップについて
- Microsoft クラスタへのデータのリストアについて
- クラスタのディザスタリカバリ
- Microsoft Cluster Server データファイルのリストア
- Microsoft クラスタでの Backup Exec のリカバリ
- 手動での 2 つのクラスタディスクグループの結合およびボリュームの再同期化
- クラスタのトラブルシューティング
- Simplified Disaster Recovery
- Simplified Disaster Recovery について
- Simplified Disaster Recoveryを使用するための必要条件
- Simplified Disaster Recovery で使用するためのコンピュータの準備
- Simplified Disaster Recovery に対してバックアップが有効なことを確認する方法
- Simplified Disaster Recovery でディザスタリカバリ情報ファイルを使う方法
- ディザスタリカバリ情報ファイルの代替の格納場所の設定と変更
- Simplified Disaster Recovery ディスクイメージの作成
- Simplified Disaster Recovery を使用した障害からのリカバリ準備
- Simplified Disaster Recovery を使用したコンピュータのリカバリ
- このコンピュータをリカバリするウィザードでのディスクの詳細設定
- 手動ディザスタリカバリの実行
- Veritas™ Information Map との統合
- Veritas™ Information Map について
- Backup Exec と Veritas™ Information Map の連動方法
- Veritas™ Information Map との統合の要件
- Backup Exec と Veritas™ Information Map の統合方法
- Veritas™ Information Map との統合でサポートされているデータソース
- Veritas™ Information Map との統合のベストプラクティス
- Veritas™ Information Map との統合のトラブルシューティングのヒント
- Veritas™ Information Map との統合の制限
- Veritas SaaS Backup との統合
- 永久増分バックアップ
- 付録 A. Backup Exec Agent for Windows
- Agent for Windows について
- Agent for Windows の必要条件
- Agent for Windows の停止と起動
- Backup Exec サーバーとリモートコンピュータ間の信頼の確立
- Backup Exec Agent ユーティリティ for Windows について
- Backup Exec Agent ユーティリティの起動
- Backup Exec Agent ユーティリティでのリモートコンピュータのアクティビティの状態の表示
- システムトレーからのリモートコンピュータの活動状態の表示
- リモートコンピュータでの Backup Exec Agent ユーティリティの自動起動
- リモートコンピュータの更新間隔の設定
- Agent for Windows の Backup Exec サーバーへの公開について
- Agent for Windows の公開先 Backup Exec サーバーの追加
- Agent for Windows の公開先 Backup Exec サーバーの情報の編集
- Agent for Windows の公開先 Backup Exec サーバーの削除
- Oracle 操作用のデータベースアクセスの設定
- Agent for Windows と信頼のある Backup Exec サーバーのセキュリティ証明書の削除
- Backup Exec Agent Utility Command Line Applet の使用
- Backup Exec Agent ユーティリティのコマンドラインアプレットのスイッチ
- 付録 B. Backup Exec Deduplication Feature
- Deduplication Feature について
- Backup Exec エージェントの重複排除の方式
- Deduplication Feature の必要条件
- Deduplication Feature のインストール
- 重複排除用ストレージの古いバージョンから新しいバージョンへの変換
- OpenStorage デバイスの設定
- OpenStorage デバイスのプロパティの編集
- 共有 OpenStorage デバイスに近似している Backup Exec サーバーの指定
- 重複排除用ディスクストレージの作成またはインポート
- ダイレクトアクセス共有のためのストレージデバイスの選択
- 重複排除用ディスクストレージデバイスの場所の変更
- 複数の Backup Exec サーバー間における重複排除のデバイスの共有
- クライアント側の重複排除を使用する方法
- 重複排除バックアップジョブを設定する方法
- 最適化された複製を使用して OpenStorage デバイス間または重複排除用ディスクストレージデバイス間で重複排除データをコピーする
- 重複排除データをテープにコピーする
- 重複排除での暗号化の使用
- 重複排除用ディスクストレージデバイスまたは重複排除されたデータのリストア
- 重複排除用ディスクストレージデバイスのディザスタリカバリ
- OpenStorage デバイスのディザスタリカバリ
- 付録 C. Backup Exec Agent for VMware
- Agent for VMware について
- Agent for VMware 使用上の必要条件
- Windows Server 2016 以降での Agent for VMware の使用
- Agent for VMware のインストールについて
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストへの VMware vCenter サーバーと ESX または ESXi ホストの追加
- VMware リソースの詳細の表示
- VMware 仮想マシンへの Agent for Windows のインストール
- VMware 仮想マシンへの Agent for Windows のプッシュインストール
- vCenter Server または ESX(i) Server の信頼関係の確立について
- 仮想ベースバックアップとエージェントベースバックアップを使う時期に関する推奨事項
- VMware 仮想マシンのバックアップ
- VMware 仮想マシンと VMDK ファイルのリストア
- VMware 仮想マシンのインスタントリカバリについて
- Agent for VMware のトラブルシューティング
- VMware 仮想マシンのリカバリ検証について
- 付録 D. Backup Exec Agent for Microsoft Hyper-V
- Agent for Microsoft Hyper-V について
- Agent for Microsoft Hyper-V 使用上の必要条件
- Agent for Microsoft Hyper-V のインストールについて
- Agent for Microsoft Hyper-V の使用についての注意事項
- Agent for Hyper-V によるディスク容量の最適化
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストへの Hyper-V ホストの追加
- Hyper-V リソースの詳細の表示
- Hyper-V 仮想マシンへの Agent for Windows のインストール
- Hyper-V 仮想マシンへの Agent for Windows のプッシュインストール
- Microsoft Hyper-V 仮想マシンのバックアップ
- Microsoft Hyper-V の仮想マシンのリストア
- Hyper-V 仮想マシンのインスタントリカバリについて
- Hyper-V 仮想マシンのリカバリ検証について
- Backup Exec Agent for Microsoft Hyper-V のトラブルシューティング
- 付録 E. Backup Exec Agent for Microsoft SQL Server
- Agent for Microsoft SQL Server について
- SQL Agent 使用上の必要条件
- SQL Agent のインストールについて
- SQL 用のバックアップ戦略
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストへの SQL Server の追加
- 各 SQL バックアップの前に一貫性チェックを実行するための Backup Exec の設定
- SQL Agent とスナップショットテクノロジの使用
- SQL Server に対するデータベーススナップショットの使用
- SQL データベースとトランザクションログのバックアップ
- SQL データベースとトランザクションログのリストア
- SQL Server のディザスタリカバリ
- SQL Server Always On 可用性グループについて
- 付録 F. Backup Exec Agent for Microsoft Exchange Server
- Backup Exec Exchange Agent について
- Exchange Agent 使用上の必要条件
- データベースのバックアップとリストアや Granular Recovery Technology 操作を実行できる権限の Exchange Server への付与
- Exchange Agent のインストールについて
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストへの Exchange Server とデータベース可用性グループの追加
- Microsoft Exchange データベース可用性グループ用の優先サーバー設定の管理
- Exchange の推奨設定
- Exchange メールボックスにアクセスするための必要条件
- Exchange 用のバックアップ戦略
- Granular Recovery Technology を Exchange Information Store と連携する方法
- Exchange Agent を使用したスナップショットおよびオフホストバックアップ
- Exchange データのバックアップ
- Exchange データのリストア
- Exchange Server のディザスタリカバリ
- 付録 G. Backup Exec Agent for Microsoft SharePoint
- Agent for Microsoft SharePoint について
- Agent for Microsoft SharePoint のインストールについて
- Agent for Microsoft SharePoint の必要条件
- SharePoint Server 2010、2013、2016、2019 と SharePoint Foundation 2010、2013、2016、2019 での Agent for Microsoft SharePoint の使用
- [バックアップとリストア]タブのサーバーリストへの Microsoft SharePoint サーバーファームの追加
- Microsoft SharePoint データのバックアップ
- Microsoft SharePoint データのリストア
- Microsoft SharePoint Web サーバーと Backup Exec との通信の有効化または無効化
- SharePoint ファームのプロパティの表示または変更
- Microsoft SharePoint 2010、2013、2016、2019 データのディザスタリカバリ
- 付録 H. Backup Exec Agent for Oracle on Windows or Linux Servers
- Backup Exec Oracle Agent について
- Oracle Agent のインストールについて
- Windows コンピュータおよび Linux サーバーでの Oracle Agent の設定
- Windows コンピュータでの Oracle インスタンスの設定
- Windows コンピュータでの Oracle インスタンスの表示
- Windows コンピュータでの Oracle インスタンスの編集
- Windows コンピュータでの Oracle インスタンスの削除
- Windows コンピュータでの Oracle 操作用のデータベースアクセスの有効化
- Linux サーバーでの Oracle インスタンスの設定
- Linux サーバーでの Oracle インスタンスの表示
- Linux サーバーでの Oracle インスタンスの編集
- Linux サーバーでの Oracle インスタンスの削除
- Linux サーバーでの Oracle 操作用のデータベースアクセスの有効化
- Backup Exec サーバーの認証クレデンシャルについて
- Oracle インスタンス情報の変更について
- Oracle データベースのバックアップについて
- Oracle リソースのリストアについて
- Oracle の DBA 開始リストアについて
- Oracle のリストアオプション
- Oracle データのリストア先の変更について
- Oracle の拡張リストアオプション
- Backup Exec を使用した Oracle 12c 以降のサポート対象データベースのリダイレクトリストアの実行
- 元の Oracle サーバーを使用して Oracle インスタンスおよびデータベースを完全にリカバリするための必要条件
- 元の Oracle サーバーを使用した Oracle インスタンスおよびデータベースの完全なリカバリ
- 元の Oracle サーバー以外のコンピュータへの Oracle インスタンスまたはデータベースの完全なリカバリの必要条件
- 元の Oracle サーバー以外のコンピュータへの Oracle インスタンスまたはデータベースの完全なリカバリ
- Backup Exec Agent for Oracle on Windows and Linux Servers に関するベストプラクティス
- 付録 I. Backup Exec Agent for Enterprise Vault
- Agent for Enterprise Vault について
- Enterprise Vault Agent の必要条件
- Enterprise Vault Agent のインストールについて
- Enterprise Vault バックアップジョブのバックアップ方式について
- Enterprise Vault コンポーネントのバックアップについて
- Enterprise Vault データベース、Compliance Accelerator データベースおよび Discovery Accelerator データベースの一貫性チェックについて
- Enterprise Vault の復元
- ディレクトリデータベースを保持する新しい SQL Server の名前を使用するように Enterprise Vault を設定
- Enterprise Vault Agent の推奨事項
- Backup Exec Migrator for Enterprise Vault について
- Backup Exec Migrator for Enterprise Vault の必要条件
- Backup Exec Migrator の動作
- Backup Exec と Backup Exec Migrator でのステージングされた移行の使用について
- Backup Exec Migrator のイベントについて
- Backup Exec Migrator のログについて
- Backup Exec Migrator ログを有効にする方法
- Backup Exec Migrator で移行したファイルの削除について
- Backup Exec Migrator の設定
- 移行された Enterprise Vault データの表示について
- 移行された Enterprise Vault データの取り込みについて
- Partition Recovery Utility について
- Enterprise Vault のログオンアカウント
- [Enterprise Vault]のオプション
- 付録 J. Backup Exec Agent for Microsoft Active Directory
- 付録 K. Backup Exec Central Admin Server Feature
- Central Admin Server Feature について
- CAS のインストールの必要条件
- CAS ストレージとメディアのデータの場所の選択方法
- Central Admin Server Feature のインストールについて
- 既存の CAS のアップグレード
- Backup Exec サーバーから集中管理サーバーへの変更
- Backup Exec サーバーの管理対象 Backup Exec サーバーへの変更
- CAS 環境から管理対象 Backup Exec サーバーを削除する
- 集中管理サーバーの名前の変更
- 管理対象 Backup Exec サーバーの名前の変更
- CAS におけるネットワークトラフィックを軽減する方法
- CAS の分散カタログ、集中カタログ、複製カタログの場所
- 管理対象 Backup Exec サーバーの設定の変更
- CAS 通信のしきい値に到達した場合に発生する事項
- CAS のアラートと通知
- 管理対象 Backup Exec サーバーでの利用可能なネットワークインターフェースカードの使用
- CAS でのジョブの委任について
- CAS 環境でのストレージデバイスの追加について
- CAS 環境でのデータライフサイクル管理 (DLM) の動作
- 管理対象 Backup Exec サーバーのメディア監査情報の取得
- CAS で Backup Exec サーバープールを使用する方法
- CAS での集中リストアの動作
- CAS での失敗ジョブのリカバリについて
- 管理対象 Backup Exec サーバーの一時停止または再開
- 管理対象 Backup Exec サーバーの Backup Exec サービスの停止または起動
- 管理対象 Backup Exec サーバーのプロパティの表示
- 集中管理サーバー設定の表示
- CAS のディザスタリカバリ
- CAS のトラブルシューティング
- CAS 操作用の Backup Exec ユーティリティの実行
- 集中管理サーバーからの Backup Exec のアンインストール
- 管理対象 Backup Exec サーバーからの Backup Exec のアンインストール
- 付録 L. Backup Exec Advanced Disk-based Backup Feature
- Advanced Disk-based Backup Feature について
- 完全バックアップを繰り返す代わりに合成バックアップを使用する方法
- Advanced Disk-based Backup Feature のデフォルトバックアップオプションの設定
- 合成バックアップの TIR (True Image Restore) について
- オフホストバックアップを使って Backup Exec サーバーでリモートコンピュータバックアップを処理する方法
- バックアップジョブのオフホストバックアップオプションの設定
- オフホストバックアップに関するベストプラクティス
- オフホストバックアップのトラブルシューティング
- ハードウェアプロバイダに関連するオフホストバックアップの問題
- 付録 M. Backup Exec NDMP Feature
- NDMP Feature の機能
- NDMP Feature の使用上の必要条件
- NDMP Feature のインストールについて
- Backup Exec への NDMP サーバーの追加
- 複数の Backup Exec サーバー間での NDMP サーバーのテープドライブの共有
- NDMP サーバーの NDMP バックアップオプション
- NDMP サーバーのバックアップ選択項目
- NDMP サーバーバックアップからファイルとディレクトリを除外するためのパターンの使用方法
- NDMP サーバーからデータを複製するためにサポートされる構成
- リストアと NDMP サーバーのリストアデータのリストア先変更について
- NDMP Feature のデフォルトバックアップオプションの設定
- NDMP サーバーのプロパティの表示
- NDMP サーバーのストレージプロパティの表示
- 付録 N. Backup Exec ファイルサーバー
- 付録 O. Backup Exec Agent for Linux and UNIX。
- Backup Exec Agent for Linux について
- 開いているファイルと Agent for Linux について
- Agent for Linux and UNIX の要件
- Agent for Linux and UNIX のインストールについて
- Backup Exec サーバーリストでのリモート Linux および UNIX コンピュータの信頼の確立について
- Agent for Linux and UNIX が情報を公開できる Backup Exec サーバーの追加
- Agent for Linux and UNIX の設定について
- Linux and UNIX コンピュータのすべてのバックアップジョブからのファイルとディレクトリの除外
- Linux および UNIX コンピュータの設定オプションの編集
- Agent for Linux and UNIX を使用した Linux および UNIX コンピュータのバックアップについて
- Linux および NNIX コンピュータへのデータのリストアについて
- Linux および UNIX コンピュータのデフォルトのバックアップジョブオプションの編集
- Agent for Linux and UNIX のアンインストール
- Agent for Linux and UNIX デーモンの起動
- Agent for Linux and UNIX デーモンの停止
- Agent for Linux and UNIX のトラブルシューティング
- 付録 P. Backup Exec Remote Media Agent for Linux
- Remote Media Agent for Linux について
- Remote Media Agent for Linux の動作
- Remote Media Agent for Linux の必要条件
- オープンファイルと Remote Media Agent for Linux について
- Remote Media Agent for Linux のインストールについて
- Remote Media Agent for Linux のアンインストール
- Remote Media Agent for Linux デーモンの起動
- Remote Media Agent for Linux デーモンの停止
- Backup Exec サーバーリストでの Remote Media Agent for Linux コンピュータの信頼の確立について
- Remote Media Agent for Linux の公開先 Backup Exec サーバーの追加
- シミュレートテープライブラリのファイルの検索
- Remote Media Agent for Linux の Backup Exec オペレータ (beoper) グループについて
- Remote Media Agent for Linux としての Linux サーバーの追加について
- Backup Exec サーバーと Remote Media Agent for Linux 間の通信用ポートの変更
- Remote Media Agent for Linux に接続されたデバイスのためのストレージデバイスプールの作成について
- Remote Media Agent for Linux のプロパティの編集
- Backup Exec のサーバーリストからの Remote Media Agent for Linux の削除
- 複数の Backup Exec サーバー間での Remote Media Agent for Linux の共有
- Remote Media Agent for Linux を使用したデータのバックアップについて
- Remote Media Agent for Linux を使用したデータのリストアについて
- Tape Library Simulator Utility について
- シミュレートテープライブラリの作成
- シミュレートテープライブラリのプロパティの表示
- シミュレートテープライブラリの削除
- コマンドラインからのシミュレートテープライブラリの管理
- Tape Library Simulator Utility 用のコマンドラインスイッチ
- Remote Media Agent for Linux のトラブルシューティング
- 付録 Q. Backup Exec のアクセシビリティ
- アクセシビリティと Backup Exec について
- Backup Exec のキーボードショートカットについて
- Backup Exec のリストボックスのナビゲーション
- Backup Exec のタブ付きダイアログボックスのナビゲーション
- アクセシビリティオプションの設定について
- 用語集
- 索引
Granular Recovery Technology
Granular Recovery Technology (GRT) を使ってバックアップセットから特定の個々の項目をリストアすることができます。 たとえば、Agent for Microsoft Exchange Server を使用することで、メールボックス全体をリストアしなくても、バックアップから電子メールをリストアできます。 または、サイト全体をリストアしないでリストをリストアするために Agent for Microsoft SharePoint を使うことができます。
個々の項目をリストアするには、バックアップジョブを作成するときに Granular Recovery Technology 機能を有効にする必要があります。
デフォルトでは、GRT は次のエージェントのバックアップ用に有効になります。
Agent for Microsoft Active Directory
Agent for Microsoft Exchange Server
Agent for Microsoft SharePoint
Agent for VMware and Hyper-V
GRT 対応バックアップからはバックアップセット全体または個々の項目のいずれかをリストアできます。
デフォルトで、Agent for VMware and Hyper-V は Granular Recovery Technology を使用して、より詳細なレベルでファイルとフォルダを保護します。 また、仮想マシン上の Microsoft Exchange、SharePoint、Active Directory アプリケーションデータを個別にリカバリすることもできます。
データのバックアップ時に、Backup Exec ではバックアップセットと、バックアップセットが格納されるストレージデバイスについての情報が含まれたカタログを作成します。 GRT 対応バックアップジョブでは、カタログに含まれる詳細な個別の情報の量のためにカタログの作成により多くの時間を必要とします。 GRT 対応バックアップジョブの場合、デフォルトでは、バックアップ時間帯に影響を与えないように、このカタログ登録操作は延期されて別の操作として実行されます。 カタログ登録操作がバックアップジョブとは別に実行されるため、他のスケジュール済みバックアップジョブが時間どおりに開始することをこのバックアップジョブが妨げることはありません。
Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、Microsoft Hyper-V、VMware の各バックアップで GRT を有効にすると、完全カタログ操作はデフォルトではバックアップジョブの直後に実行されます。
Exchange と SharePoint のエージェントベースバックアップについては、完全カタログ操作はすべての完全バックアップの直後に実行されます。すべての増分バックアップと差分バックアップについては、完全カタログ操作は 24 時間ごとに一度実行されます。これは、対象の 24 時間の間に複数の GRT 対応ジョブを実行するようにスケジュール設定した場合でも同様です。
Hyper-V と VMware のバックアップについては、完全カタログ操作はデフォルトでは完全、増分、差分のすべてのバックアップの直後に実行されます。
完全カタログ操作をバックアップジョブの直後に実行しない場合は、スケジュールどおりに実行されるように設定できます。また、バックアップジョブの一部として実行するインスタント GRT 操作を実行することもできます。
GRT 対応ジョブのバックアップパフォーマンスを改善するためにインスタント GRT と完全カタログ登録オプションの設定を参照してください。
Backup Exec と Granular Recovery Technology (GRT) の使用のベストプラクティスについて詳しくは、『Backup Exec に関するベストプラクティス』を参照してください。
次の表に、各エージェントに対してリストアできる個々の項目を示します。
表: 各エージェントに対してリカバリできる個々の項目
エージェント | 個々の項目 |
|---|---|
Agent for Microsoft Active Directory | 次の個々の項目をリストアできます。
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Agent for Microsoft Exchange Server | 次の個々の項目をリストアできます。
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Agent for Microsoft SharePoint | リストアできる個々の項目の例を次に示します。
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Agent for VMware and Hyper-V | Windows オペレーティングシステムを実行する仮想マシンからドライブ、フォルダとファイルをリストアできます。 また、仮想マシン上の Microsoft Exchange、SQL、SharePoint、Active Directory アプリケーションデータを個別にリカバリすることもできます。 Agent for VMware とともに GRT (Granular Recovery Technology) を使うを参照してください。 |
GRT 対応バックアップジョブを実行すると、Backup Exec は IMG という接頭辞を付けたメディア (IMG00001 など) を作成します。 IMG メディアは、Backup Exec が GRT 対応のバックアップ操作専用に作成する特別なメディアタイプです。 GRT 対応バックアップジョブを実行すると、IMG メディアにバックアップデータが格納されます。
メモ:
GRT 対応バックアップジョブではソフトウェア圧縮または暗号化を使用しないことをお勧めします。圧縮処理と暗号化処理はリソースを大量に消費します。 ソフトウェア圧縮または暗号化を有効にすると、GRT 対応バックアップジョブのパフォーマンスが低下する可能性があります。
始める前に GRT 対応バックアップに使うデバイスについて検討してください。 またバックアップするデータの種類に関する特別な必要条件についても検討してください。
GRT (Granular Recovery Technology) を使用することができるバックアップにはディスクストレージデバイスを選択することをお勧めします。ディスクストレージデバイスはファイルサイズの制限がないボリュームに置く必要があります。 ファイルサイズの制限がないボリュームの例としては、NTFS ドライブがあります。 ファイルサイズの制限があるボリュームの例としては、FAT ボリューム、FAT32 ボリュームなどがあります。
メモ:
ディスクデバイス、重複排除デバイス、およびディスクカートリッジデバイスに送信された GRT 対応のバックアップジョブの暗号化を有効にすると、Backup Exec は詳細バックアップセットを暗号化された形式でディスクに格納しません。GRT 非対応のバックアップソースのバックアップセットのみが暗号化型式で格納されます。 クラウド、OpenStorage、およびテープデバイスに送信されるバックアップジョブのすべてのバックアップセットは、暗号化型式で格納されます。
ファイルサイズの制限があるボリューム上でディスクストレージデバイスを使う必要がある場合、Backup Exec ではステージングの場所が必要です。 Backup Exec はバックアップジョブの実行中に少しのメタデータをステージングの場所に一時的に格納します。 バックアップが終了したら、ステージングの場所からデータを削除します。 ただし、ファイルサイズの制限がないボリューム上のディスクストレージデバイスを宛先として使う場合、ステージングの場所は必要ありません。
ステージングの場所のデフォルトのパスは C:\temp です。
バックアップジョブのステージングの場所に使われるボリュームは次の必要条件を満たす必要があります。
Backup Exec サーバーに対してローカルである
ファイルサイズの制限がない
また、ディスク容量の問題を避けるには、次の必要条件を満たす必要もあります。
システムボリュームではない
利用可能な領域が少なくとも 1 GB ある
Backup Exec はファイルサイズの制限があるボリューム上のディスクストレージデバイス、またはテープから GRT 対応データをリストアする場合もステージングの場所を使います。 ステージングの場所はファイルサイズの制限がなく、Backup Exec サーバーに対してローカルであるボリュームでなければなりません。 NTFS などのファイルサイズの制限がないボリューム上のディスクストレージから GRT 対応データをリストアする場合、ステージングの場所は必要ありません。
Backup Exec は次の種類のリストアではステージングエリアを異なる方法で使います。
表: ステージングの処理
リストア対象のデータがある場所 | ステージングの処理 |
|---|---|
テープ | Backup Exec はバックアップセット全体をステージングエリアにコピーします。 ステージングエリアには個々の項目のリストア元のバックアップセット全体に対応する十分なディスク領域が必要です。 GRT 対応バックアップにテープデバイスを使う前に、リストアの実行に十分なディスク領域が利用可能であることを確認します。 リストアのジョブが完了すると、Backup Exec はステージングエリアからデータを削除します。 |
クラウド | Backup Exec は、クラウドストレージデバイスから GRT 対応データをリストアするためにステージング場所を使用します。 Backup Exec はバックアップセット全体をステージングエリアにコピーします。 ステージングエリアには個々の項目のリストア元のバックアップセット全体に対応する十分なディスク領域が必要です。 GRT 対応バックアップにクラウドストレージデバイスを使用する前に、リストアを実行するのに十分なディスク容量があることを確認してください。 リストアのジョブが完了すると、Backup Exec はステージングエリアからデータを削除します。 |
ファイルサイズの制限があるボリューム上のディスクストレージデバイス(FAT、FAT32 など) | Backup Exec は、リストアを完了するためにバックアップセットに関連付けられている少しのメタデータをステージングエリアにコピーする必要があります。 リストアのジョブが完了すると、Backup Exec はステージングエリアからデータを削除します。 |
ステージングの場所のデフォルトのパスは C:\temp です。 Backup Exec 設定で、デフォルトのバックアップ用およびリストア用のステージングの場所を変更できます。
リストにあるエージェントで Granular Recovery Technology (GRT) を使うときは次の必要条件に留意します。
表: Granular Recovery Technology の必要条件
エージェント | 制限事項 |
|---|---|
Agent for Microsoft Active Directory | Windows Server 2012 R2 を実行している Backup Exec サーバーを使って、Windows Server 2012 R2 を実行している Active Directory サーバーのバックアップを作成する必要があります。 CAS 環境では、集中管理サーバーで Windows Server 2012 R2 を実行していて、そのストレージがローカルに設定されている場合、Backup Exec はその集中管理サーバー上でバックアップジョブを実行します。 それ以外の場合、Backup Exec では、Windows Server 2012 R2 を実行している管理対象 Backup Exec サーバーを見つけてバックアップジョブの実行を試みます。 Backup Exec でそのような管理対象 Backup Exec サーバーを見つけられない場合、バックアップジョブは[成功 (例外処理あり)]という状態で完了し、バックアップセットは GRT 対応になりません。 Active Directory サーバーが仮想マシンの場合、Backup Exec ではサーバーが Windows Server 2012 R2 を実行していることを検出できないことがあります。 バックアップ結果に GRT を使えないことがあります。 |
Agent for Microsoft Exchange Server | Backup Exec は、インフォメーションストアのバックアップおよびリストアを行うために、Exchange 組織内に存在する一意の名前のメールボックスへのアクセスが可能である必要があります。 Exchange メールボックスにアクセスするための必要条件 を参照してください。 Backup Exec は、GRT が有効化された Exchange のバックアップ用のデフォルトのステージング場所として、ファイルサイズの制限がなく、Backup Exec サーバーに対してローカルであるディスクストレージボリュームを使用します。 Backup Exec は、GRT 操作を実行するにはデータベースログと同じディスクジオメトリを使用するディスクが必要なため、デフォルトのバックアップオプションで設定した場所以外のステージング場所を使うことがあります。 ただし、場所はその操作に必要なパフォーマンスや利用可能なディスク容量に影響を与えることはありません。 リソースへの影響を最小限に抑えるには、ステージングエリアとして、物理ボリュームの代わりに VHD ファイルまたは VHDX ファイルを作成できます。 VHD または VHDX ファイルを大容量セクタボリュームとして設定し、サイズが少なくとも 1GB であること確認します。 次に VHD ファイルまたは VHDX ファイルをディレクトリにマウントします。 Backup Exec は、大容量セクタドライブに存在するデータをバックアップするためのステージングエリアが必要な場合、自動的に仮想ボリュームを検出します。 |
Agent for Microsoft SharePoint | SharePoint ファームに含まれているすべてのサーバーに現在のバージョンの Agent for Windows をインストールしておく必要があります。 |
Agent for VMware and Hyper-V | Windows オペレーティングシステムを実行する仮想マシンには個々の項目のみリカバリできます。 デフォルトで、Agent for VMware and Hyper-V は Granular Recovery Technology を使用して、より詳細なレベルでファイルとフォルダを保護します。 また、仮想マシン上の Microsoft Exchange、SQL、SharePoint、Active Directory アプリケーションデータを個別にリカバリすることもできます。 仮想マシンをテープにバックアップする場合、[カタログ]設定でオプションの[ストレージベースのカタログを使用する]を有効にして、バックアップセットから個々の項目をリカバリできるようにする必要があります。 カタログのデフォルトオプションの設定を参照してください。 |