Enterprise Vault™ アップグレードの手順
- このマニュアルについて
- 開始する前に
- アップグレードする場合の注意事項
- Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
- アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
- システムのアップグレード手順
- Enterprise Vault サーバーの準備
- 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のアップグレード
- MOM と SCOM のアップグレード
- Exchange Server フォームのアップグレード
- Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
- SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
- SMTP アーカイブのアップグレード
- SMTP ジャーナルの種類の設定の確認
- Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
- Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
- Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
- Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
- Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
Enterprise Vault の監査設定
Enterprise Vault 12.3 以前のリリースでは、サーバーレベルでのみ監査設定を構成できます。Enterprise Vault 12.4 以降では、サイトレベルで監査を設定できます。管理コンソールの[Enterprise Vault サーバー]コンテナにある[監査を設定]オプションでは、サイト内で利用可能なすべての Enterprise Vault サーバーに監査を有効にして、設定できます。監査を有効にするオプションは、Enterprise Vault サーバーの[コンピュータプロパティ]の [監査]タブからは利用できなくなっていることに注意してください。
Enterprise Vault 12.3 以前では、監査設定は、各サーバーの HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\KVS\Enterprise Vault\Admin\Auditing
の下にあるレジストリ設定として保存されていました。Enterprise Vault 12.4 以降へのアップグレード中、これらの設定は各サーバーのレジストリから Enterprise Vault ディレクトリデータベースに移行されます。設定が正常に移行された後は、これらのレジストリキーは利用できなくなります。
監査カテゴリの設定はサーバーレベルで保存されますが、接続プールサイズの設定はサイトレベルでのみ利用できることに注意してください。サーバーレベルで個別の接続プールサイズを設定することはできなくなります。以前に各サーバーに異なる接続プールサイズを設定していた場合、アップグレード処理では、サイトのレベルでデフォルトの接続プールサイズとして最小設定値が保存され、これがサイト内のすべてのサーバーに適用されます。たとえば、EVServer1 のインデックス作成サービスの接続プールサイズが 6、EVServer2 のインデックス作成サービスの接続プールサイズが 3 であった場合、アップグレード処理では、デフォルトのインデックス作成サービスの接続プールサイズとして 3 が選択されます。さらに、サーバーのいずれかに対して接続情報のログを有効にしていた場合、[データベース情報をログに記録]オプションがサイト内のすべてのサーバーで有効になります。