NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

auth.conf ファイルを次のように構成します。

• auth.conf ファイルが存在する場合、そのファイルにはエントリが存在する必要があります。ユーザーごとにエントリを指定するか、アスタリスク (*) を使用してすべてのユーザーを示します。このファイル内にエントリを持たないユーザーは、すべての NetBackup アプリケーションにアクセスできません。

• 特定のユーザーのエントリを最初に記載し、その後、アスタリスク (*) を使用してすべてのエントリを記載します。

• 各エントリの最初のフィールドを使用して、アクセス権を付与または拒否するユーザー名を示します。アスタリスクを使用して、任意のユーザー名を示します。

• 残りのフィールドは、ユーザーまたは複数ユーザーに対する特定のアクセス権を指定します。アスタリスク (*) は、すべてのアプリケーションに対してすべてのユーザーを認可するためには使用できません。各ユーザー (またはすべてのユーザー) には、特定のアプリケーションキーワードが必要です。特定のユーザーに対してすべての機能を拒否する場合は、インターフェースのキーワードを提供しないようにします。次に例を示します。

  mydomain\ray ADMIN= JBP= 

• NetBackup では、特定の UI 機能へのアクセスを必要とするユーザーグループを auth.conf ファイルで指定できるようになりました。

  <GRP> タグを使用して、auth.conf ファイルでユーザーグループを指定します。例:

  <GRP> domain1\BackupAdmins ADMIN=SUM JBP=BU

  この例で、domain1 は NetBackup ドメイン、BackupAdmins はユーザーグループです。BackupAdmins ユーザーグループのすべてのユーザーは、ストレージユニット管理 (SUM) UI ノードにアクセスし、バックアップ (BU) タスクを実行できます。

• ユーザーが複数のグループに属している場合、ユーザーのアクセス権が組み合わされます。たとえば、user1 は BackupAdmins と StorageUnitAdmins というユーザーグループに属しています。

  <GRP> domain1\BackupAdmins ADMIN=SUM JBP=BU
  <GRP> domain1\StorageUnitAdmins ADMIN=CAT JBP=RAWPART 
  

  user1 のアクセス権は、ADMIN=SUM+CATJBP=BU+RAWPART のように組み合わされます。

• ユーザーと、ユーザーが属するユーザーグループが auth.conf ファイルに存在する場合、組み合わせたアクセス権がユーザーに割り当てられます。例: user1 は BackupAdmins と StorageUnitAdmins というユーザーグループに属しているとします。

  domain\user1 ADMIN=JBP JBP=ENDUSER 
  <GRP> domain\BackupAdmins ADMIN=CAT JBP=BU 
  <GRP> domain\StorageUnitAdmins ADMIN=SUM JBP=RAWPART
  

  user1 のアクセス権は、ADMIN=JBP+SUM+CATJBP=BU+RAWPART+ENDUSER のようになります。

• ユーザー、ユーザーグループ、またはその両方の重複したエントリが auth.conf ファイルに存在する場合、ユーザー、ユーザーグループ、またはその両方の最初のエントリが考慮され、組み合わせたアクセス権がユーザーに割り当てられます。例: user1 が BackupAdmins ユーザーグループに属し、auth.conf ファイルには BackupAdmins ユーザーグループの 2 つのエントリが含まれているとします。

  <GRP> domain1\BackupAdmins ADMIN=CAT JBP=BU 
  <GRP> domain1\BackupAdmins ADMIN=SUM JBP=RAWPART

  user1 のアクセス権は、ADMIN=CATJBP=BU のようになります。