NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- 一般的なインストールの情報
- インストール操作に関する注意事項および制限事項
- NetBackup 9.1 以降のインストールとアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件
- 一部のコンピュータでは Java GUI と JRE のインストールは省略可能
- NAT をサポートする NetBackup プライマリサーバーの 8dot3 名前ファイル設定の有効化
- NetBackup サーバーで RFC 1123 と RFC 952 に準拠したホスト名を使用する必要がある
- 8.1 のメディアサーバーまたはデュアルスタック構成のクライアントホストにインストールするときにホスト ID ベースの証明書が配備されない
- NetBackup 8.2 以降の RHEL 8 のインストールの問題
- NetBackup 8.2 以降の SUSE 15 のインストールの問題
- NetBackup 8.2 以降でサポートされる外部認証局の証明書
- SCCM と Chef の配備ツールとマニュアルが利用可能になりました
- SUSE Linux プライマリサーバーのインストールに関する既知の問題
- パフォーマンスと調整に関する注意事項
- SORT の情報
- Veritas NetInsights コンソールの情報
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup ソフトウェアのアップグレード
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- Linux システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
- UNIX および Linux システムでの NetBackup クライアントソフトウェアの削除について
- UNIX および Linux のサーバーおよびクライアントからの NetBackup の削除
- Windows システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
- Windows サーバー、クラスタ、およびクライアントからの NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- Windows サーバーおよび Windows クライアントからの Java コンソールの状態データの削除について
- 新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
- 参照先
- クラスタ化されたプライマリサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
- NetBackup 応答ファイルについて
- NetBackup 10.1.1 用にインストールされた NetBackup IT Analytics Data Collector
- NetBackup IT Analytics Data Collector の手動インストールまたはアンインストール
- NetBackup 用 Data Collector の手動構成
- 維持される Java Virtual Machine のオプション
- RBAC ブートストラップについて
- NetBackup プライマリサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
- NetBackup Java Runtime Environment について
- インストール後の Java GUI と JRE の追加または削除
- Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
- NetBackup データベースに対するセキュリティ強化
- NetBackup プライマリサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス
RBAC ブートストラップについて
Linux プラットフォームでの NetBackup のインストールまたはアップグレード時に、RBAC ブートストラップで、ユーザーまたはユーザーグループに、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限を割り当てることができます。Linux インストーラで bpnbaz -AddRBACPrincipal コマンドを使用して、/tmp/NBInstallAnswer.conf ファイルに指定したユーザーまたはユーザーグループに、管理者の役割の権限を付与します。
メモ:
RBAC ブートストラップは、以前にユーザーまたはユーザーグループが特定のオブジェクトへのアクセスを制限されていた場合でも、指定したユーザーまたはユーザーグループにすべてのオブジェクトへのアクセスを提供します。たとえば、既存のユーザー Tester1 がデフォルトの VMware 管理者の役割に割り当てられているとします。RBAC ブートストラップに Tester1 を指定すると、Tester1 に管理者の役割が割り当てられます。
インストールまたはアップグレード後に、Windows と Linux の両方のプラットフォームで、bpnbaz -AddRBACPrincipal コマンドをスタンドアロンで実行して RBAC 権限を割り当てることができます。このコマンドはプライマリサーバーでのみ利用できます。このコマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
インストールパッケージから入手できる応答ファイルテンプレート NBInstallAnswer-primary.template を使用して、/tmp/NBInstallAnswer.conf ファイルを作成します。インストールまたはアップグレードを実行する前に、作成したファイルに次のエントリを追加します。
RBAC_DOMAIN_TYPE = domain_type
RBAC_DOMAIN_NAME = domain_name
RBAC_PRINCIPAL_TYPE = USER | USERGROUP
RBAC_PRINCIPAL_NAME = principal_name
RBAC_DOMAIN_TYPE には、NT, VX, UNIXPWD, LDAP の値を指定できます。
メモ:
RBAC_* オプションについて詳しくは、次のページを参照してください。
NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
すべてのエントリが空または存在しない場合、RBAC ブートストラップは実行されません。この場合、インストールトレースファイルに「Answer file did not contain any RBAC entries」というメッセージが記録されます。インストール処理は常に、RBAC ブートストラップが成功したかどうかにかかわらず続行されます。SEC_CONFIG カテゴリに、監査レコードが作成されます。
RBAC ブートストラップが成功した場合は、次のメッセージが表示されます。
Successfully configured the RBAC permissions for principal_name.
ユーザーまたはユーザーグループに管理者の RBAC の役割がすでに割り当てられている場合も、このメッセージが表示されます。
応答ファイルに 1 つ以上の RBAC エントリが存在しても、応答ファイルに必要なエントリが存在しない場合は、次のメッセージが表示されます。
Warning: Unable to configure the RBAC permissions. One or more required fields are missing in /tmp/NBInstallAnswer.conf.
RBAC ブートストラップに他の問題がある場合は、次のメッセージが表示されます。
Warning: Failed to configure the RBAC permissions for principal_name. Refer to logs in /usr/openv/netbackup/logs/admin for more information.
RBAC ブートストラップが成功し、監査が失敗した場合は、次のメッセージが表示されます。
Successfully configured the RBAC permissions for user_or_usergroup_name. WARNING: Auditing of this operation failed. Refer to logs in /usr/openv/netbackup/logs/admin for more information.
インストールまたはアップグレードの完了後、指定したユーザーまたはユーザーグループに、管理者の役割と対応する RBAC アクセス権が割り当てられます。ユーザーは、API と Web UI にアクセスできるようになります。