Enterprise Vault™ Compliance Accelerator 管理者ガイド
- Compliance Accelerator の概要
- Compliance Accelerator クライアントの概要
- 従業員と従業員グループの設定
- 部門を使った操作
- アイテムの検索
- Compliance Accelerator を使った検索について
- Compliance Accelerator 検索スケジュールの作成
- ホットワードを使用したアイテムの検索
- 手動によるアイテムのレビュー
- Compliance Accelerator を使ったレビューについて
- アイテムのエスカレーション
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポート
- レポートの作成と表示
- 利用可能な Compliance Accelerator のレポート
- OData Web サービスを使った Compliance Accelerator データセットの表示について
- 付録 A. Compliance Accelerator のカスタマイズ
- 付録 B. XML ファイルからの設定データのインポート
- 付録 C. トラブルシューティング
- Compliance Accelerator のレポートに関する問題
IR (インテリジェントレビュー) API の認証と認可が失敗したときのエラーメッセージ
これは Kerberos ダブルホップエラーです。このエラーは、Compliance Accelerator サーバーと Compliance Accelerator データベースサーバー間で Kerberos の制約付きの信頼できる委任が正しく設定されていない場合に表示されます。
このエラーを修正するには、次の手順を実行します。
Compliance Accelerator サーバーが委任に対して信頼されているかどうかを確認します。
インストールのセットアップまたは環境で、Kerberos の制約付きの信頼できる委任が正しく設定されているかどうかを確認します。SQL サービスのサービスプリンシパル名 (SPN) について、正確性、重複、SPN の欠落を確認します。Kerberos Configuration Manager ツールを使用します。
Compliance Accelerator サーバーが Compliance Accelerator 設定とカスタマーデータベースへの接続に、IP アドレスではなく完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用しているかどうかを確認します。設定データベースで、<install dir \Veritas Intelligent Review\IR.APIEndPoint \appsettings.json-> ConfigDBConnection キーが、接続文字列に IP アドレスではなく FQDN を使用しているかどうかを確認します。カスタマーデータベースで、そのカスタマーの[Server]フィールドの設定データベース -> tblCustomer テーブルで、IPAddress ではなく FQDN を使用しているかどうかを確認します。
SQL Server サービスアカウントがユーザーかどうかを確認し、そのユーザーが委任に対して信頼されており、ユーザーに対する委任の許可など、さまざまなプロパティが正しく設定されていることを確認します。
次のサンプル画面を参照してください。
この問題を修正するには、次の手順を実行します。
- 正しい SPN を作成します。たとえば、SQL サービスが Vault サービスアカウント (VSA) ユーザーとして実行されている場合、VSA に対して適切な SPN が存在するかどうかを確認し、存在しない場合は作成します。
- 可用性グループリスナーと実際の SQL ノードの SPN を作成します。
- 委任に対して Compliance Accelerator サーバーを信頼できるようにします (リスナーのみ)。次のサンプル画像を参照してください。
メモ:
委任に対する信頼の設定中に、[追加... (Add... )]を選択し、SPN が構成される SQL サービスアカウント (VSA) を選択します。
- ドメインコントローラで Active Directory ドメインサービスを再起動します。
- Compliance Accelerator サーバーで IIS (Internet Information Services) を再起動します。
- 直接または Enterprise Vault 経由で IR (インテリジェントレビュー) API を呼び出します。次のサンプル画像を参照してください。