Enterprise Vault™ Deployment Scanner

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Product(s): Enterprise Vault (14.4)

Enterprise Vault Deployment Scanner について

Enterprise Vault Deployment Scanner は、コンピュータの設定をレビューし、そのコンピュータで Enterprise Vault の動作が停止する可能性のある問題について報告を行います。

表: Enterprise Vault Deployment Scanner のテストに、Enterprise Vault Deployment Scanner によって実行されるテストを示します。

表: Enterprise Vault Deployment Scanner のテスト

テスト名

説明

.NET Framework

.NET Framework のインストール済みバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

ASP.NET

ASP.NET がインストールされていることをチェックします。

Active Server Pages (ASP)

Active Server Pages がインストールされていることをチェックします。

ウイルス対策のテスト

Enterprise Vault サーバーにインストールされているウイルス対策ソフトウェアを Enterprise Vault で正常に動作するように設定する必要があることを警告します。

分類の必要条件

サーバーが Windows の FSRM (File Server Resource Manager) を使用する Enterprise Vault 分類の要件を満たしていることを確認します。

  • File Server Resource Manager サービスをインストールする必要があります。

  • このサーバーから他の Enterprise Vault サーバーに FSRM 分類ルールを配備するには、Microsoft データ分類ツールキットが必要です。

Veritas Information Classifier を使用する分類の場合、これらのコンポーネントは必要ありません。

DCOM

DCOM サポートが有効になっていることを確認します。

Enterprise Vault サーバーへのネットワークアクセスを保護するファイアウォールで、次のポート経由のアクセスを許可するように設定していることを確認します。

  • RPC エンドポイントマッパーポート (TCP ポート 135)

  • RPC 動的ポート (1024 から 65535 の範囲の TCP ポート)

ディレクトリデータベースのアップデート

最新版の Enterprise Vault のデータベースをアップグレードするためにディレクトリデータベースのコンピュータに十分なディスク容量があることを確認します。

ディスクストレージ

すべての固定ディスクの総領域と利用可能な空き容量を報告し、どのディスクがシステムドライブかを示します。

Enterprise Vault による検索の必要条件

サーバーが Enterprise Vault Search 機能を提供するための必要条件を満たしていることを確認します。

Enterprise Vault サーバーのバージョン

Enterprise Vault がインストールされている場合は、そのバージョンを報告します。

Exchange Server 権限

Vault サービスアカウントが Active Directory に対する十分な権限を持っていることをチェックします。

Exchange Server のバージョン

Microsoft Exchange Server のインストール済みバージョンについて報告します。

FSA クラスタ

ファイルサーバーのクラスタソフトウェア (Veritas Cluster Server または Windows Server フェールオーバークラスタリング) のバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

FSA メタデータの移行

最新版の Enterprise Vault にアップグレードするには、まずアップグレードが必要なファイルシステムアーカイブ(FSA)レポートのデータを確認します。

ファイルサーバーの .NET Framework バージョン

ファイルサーバーにインストールされている .NET Framework のバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

ファイルサーバーの .NET Framework WOW64 の機能

ファイルサーバーで必要な WOW64 機能が有効であることをチェックします。

ファイルサーバー権限

Vault サービスアカウントがファイルサーバーに対して適切な権限を持っていることを確認します。

ファイル共有権限

Vault サービスアカウントがファイル共有に対して適切な権限を持っていることを確認します。

IIS

IIS のインストール済みバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

Enterprise Vault に必要な IIS コンポーネントがインストールされることをチェックします。

ASP のサーバー側とクライアント側のスクリプトのデバッグが Web サービス、Web サーバー、Enterprise Vault 仮想ディレクトリに設定されていないことをチェックします。

Windows Server Update Services ロールがインストールされないことをチェックします。

IMAP ポート

ユーザーのアーカイブに IMAP を使ってアクセスする場合は、Enterprise Vault サーバーの適切なポートを開く必要があることを警告します。

インデックス処理必要条件

Enterprise Vault のインストールパスが ASCII 以外の文字を含まないことをチェックします。

Net.TCP ポート共有サービス、World Wide Web Publishing サービス、Web サーバー (IIS) CGI 機能が有効になっていることをチェックします。

Enterprise Vault 14.2 以降では、各インデックスサーバーでの通信に使用するために 9200 ~ 9300 の範囲の任意のポートを 2 つ開いたままにするよう警告されます。

Veritas NetBackup または Veritas Backup Exec が検出される場合、インストールされるバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

Internet Explorer

Internet Explorer のインストール済みバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

言語の設定

Enterprise Vault サーバー上の Windows 言語設定に関する問題がないかチェックします。

ライセンスチェック

有効な Veritas ライセンスがあることをチェックします。

Lotus Domino サーバーのバージョン

Domino サーバーのインストール済みバージョンを報告します。

Lotus Notes

Notes クライアントがインストールされていることをチェックします。

MMC のバージョン

MMC (Microsoft Management Console) のインストール済みバージョンを報告します。

MSDB の権限

Vault サービスアカウントに Enterprise Vault データベースをホストするすべての SQL Server インスタンスでシステム管理者の役割が割り当てられていない場合は警告が表示され、msdb システムデータベースでは Vault サービスアカウントに追加の権限が必要です。

MSMQ 設定

Microsoft Message Queuing (MSMQ) が Active Directory との統合なしでインストールされていて、すべてのストレージディレクトリがシステムドライブ以外の場所に存在することをチェックします。

MSMQ 権限

Vault サービスアカウントが、Enterprise Vault が使うキューを作成するための十分な権限を持っていることをチェックします。

メモリ

物理メモリと仮想メモリの総容量と利用可能な容量を報告します。システムでページファイルを管理していない場合や物理メモリのサイズより小さい場合は警告します。

Microsoft Cluster Server (MSCS)

Windows Server フェールオーバークラスタリングのインストール済みバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。(Windows Server フェールオーバークラスタリングは Microsoft Cluster Server または MSCS と呼ばれていたものです。)

Microsoft Update

インストールされているすべての Microsoft Update を一覧表示します。

OCR 変換

Windows の機能である Windows TIFF IFilter をインストールしていることを確認します。この機能は、OCR(光学式文字認識)に変換する場合に必要です。

オペレーティングシステム

Enterprise Vault が、オペレーティングシステムとそれに関連するサービスパックのインストール済みバージョンをサポートしているかどうかをチェックします。

テストはコンピュータにデスクトップ環境機能 をインストールしたこともチェックします。この機能は Enterprise Vault 管理コンソールの最適なパフォーマンスが必要になります。

Outlook のプロファイル

有効な Microsoft Outlook プロファイルが作成されていることチェックします。

Outlook のバージョン

Microsoft Outlook のバージョンを報告します。

PowerShell

Windows PowerShell の適切なバージョンがインストールされていることをチェックします。

プロセッサ

プロセッサ情報を報告します。

レジストリチェック: AttachmentMax

AttachmentMax レジストリ値がベストプラクティスに従って設定されているかどうかを報告します。

レジストリチェック: DisableLoopbackCheck

DisableLoopbackCheck レジストリキーが設定されているかどうかを報告します。

レジストリチェック: DisableStrictNameChecking

DisableStrictNameChecking レジストリキーが設定されているかどうかを報告します。

レジストリチェック: RecipientMax

RecipientMax レジストリ値がベストプラクティスに従って設定されているかどうかを報告します。

SQL の照合順序

Enterprise Vault ディレクトリデータベースとボルトストアに照合順序の混在がある場合はそれを報告します。

SQL データベースの互換性

すべての Enterprise Vault データベースがサポートされている互換性モードで動作しているかどうかを報告します。

SQL Server の接続性

SQL Server が、TCP/IP と名前付きパイププロトコルを経由したネットワーク接続をサポートしていることをチェックします。

SQL Server 権限

Vault サービスアカウントが適切な SQL Server 権限を持っていることをチェックします。

SQL Server Reporting Services

SQL Server Reporting Services のサポートされているバージョンがあるかどうかを報告します。

SQL Server のバージョン

インストールされている SQL Server のバージョンを報告し、Compliance Accelerator と Discovery Accelerator に必要な最小バージョンより前のバージョンである場合は警告します。

SharePoint

対象システムに SharePoint がインストールされることをチェックします。

SharePoint 2013 以降をインストールしている場合は、C2WTS (Claim to Windows Token Service) を設定して実行していることを確認します。

対象サーバー上で、DCOM ポート 135 が受信接続に対するファイアウォールでオープンであることをチェックします。

TEMP フォルダのセキュリティ

TEMP フォルダに無断でアクセスしていないことを確認します。

VCS 認証クライアントバイナリ

VCS クラスタファイルサーバーで高可用性の FSA サービスを設定するときに Enterprise Vault サーバーで必要となる認証クライアントバイナリの有無をチェックします。

VERITAS Cluster Server のバージョン

Veritas Cluster Server (VCS) のインストール済みバージョンが Enterprise Vault と互換性があることをチェックします。

VMware サーバー

サーバーが仮想サーバーであるか、物理サーバーであるかを調べ、VMware 仮想環境に Enterprise Vault を配備する際のベストプラクティスへのリンクを提供します。

Vault サービスアカウント

Vault サービスアカウントが Local Administrators グループのメンバーであることをチェックします。